こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
天野さん家永さん木下さんのお三方が、アジャイル実践者からの悩みに対して色々と話しをしていくイベントです。(今日は家永さん木下さんのお二人でした)
今日のテーマは、「チームがやる気になるには?」でした。
会の様子
やる気のあるチームとは?
木下さん家永さんそれぞれがこれはかなりやる気があったと思うPJを紹介してくれて、そのチームを今日のイベントでの「やる気のあるチーム」として定義しようという話がありました。
- 元々は別会社でシステム開発していたが、結果的に別会社がシステム開発するのが難しくなり、多数のチームがある中自分たちのチームしかできないという話になって自社に依頼が来たPJ
- スコープ調整を考えたりと色々と手を尽くした結果、最終的にはこのままでは失敗してしまうという判断をチームで自発的に行い、残業をしてでも間に合わせようという判断をしたPJ
- チームの関係性をチームビルディング等で深めた結果、祝日が惜しいとメンバーが話すようになったPJ
やる気の障壁
上記のような状態になる障壁として、自己効力感をチームメンバーがあまり持てていないという部分があるんじゃないかという話を聞きました。
そのため、適切な難度設定やモブワークで自分たちならできるという想いを育てていく必要があると思うということです。
また、フロー理論を参考にすると、明確かつ難度が適切な目標設定をして、即座にフィードバックをもらえるような環境設定をする必要があるんじゃないかという話も出ていました。
スクラムでチームは最高のやる気状態を作れるのか?
スクラムが機能していない状態の話ではありますが、イベントが儀式化してしまったり役割で線引きするような状態になってしまうと、やる気を引き出すことからは程遠いだろうという話が出ていました。
また、前述したフロー理論とも関連して、やる気という観点であれば、3つのコミットメントであるプロダクトゴール、スプリントゴール、完成の定義が重要になってくるということです。
チームの一部の人が後ろ向きになってしまう場合はやる気をどう引き出すのか?
メンバーを守らないといけないと考えている人は、チームに変化や障壁を与えることを嫌がってしまうことがあるという話がありました。
そういった場合は、チームでできることを小さく初めてそれを小さく続けることでやれる感を得るのが重要だということです。
また、チームメンバーのスキルとやっている仕事のミスマッチもやる気を引き出せない可能性があるということで、こういった場合はマネージャーのような立場の人が一緒にキャリアパスを考えていくことが重要だという話がありました。
最後に、過去にスクラムで嫌な想いをした人はスクラムと聴いた瞬間にやる気が起きなくなるという話がありました。
こういった場合は、スクラムではなく、相手の想いを重視して寄り添うような形で話をしたり部分的にやれる部分をストレッチゴールに定めてやっていけといいんじゃないか?ということでした。
会全体を通した感想
テーマが抽象的だったこともあり、ふわっとした話になっている部分もありましたが、言わんとしていることは分かるなあと思いながら聴いていました。
やる気があったPJの話で、残業を自発的にしている体験の話をお二人とも話されていて、周りへの影響を考えると心配にはなりつつも、仕事が楽しくて自発的にたくさん働くような体験機会が失われつつある状況には虚しさも覚えました。