スクラムフェス大阪Day2に参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。(ニセコサテライトでずっと参加していました)
かみとさんの家へ&ズームイン
根本さんが迎えに来てくださり、近くのホテルからかみとさんのお家に向かいました。
その後は各地域のズームインに参加し、羊蹄山をアピールしてきました。
おは羊蹄はハイコンテキストすぎてあまり伝わっていなかったようです笑
札幌トラックで登壇する
札幌トラックのTrack keynoteにご指名いただき、登壇をしてきました。
2年前の続編のような位置づけで読書の話をしてきました。90minは長いようで短く、楽しく発表できました。
ふりかえりは昨日のブログで簡単にしましたが、アジャイル札幌の方々を中心に自分が思いもしていなかった感想をいただき、そういう見方や捉え方もあるのかあというのがすごく勉強になったので、改めて明日以降ゆっくりとふりかえりをし直したいです。
また、登壇の前には、根本さんとやまつよさんが学生のとき予備校の同級生で、アジャイル札幌のイベントで偶然再会をしたというなかなか奇跡的な話を聴きました。
ランチ
ランチの前に根本さんを中心としたニセコサテライトに参加していた皆さんが発表を聞いていた感想をくださり、
- 仕事ではないところもエンジニアリングをしていく姿勢があり、読書に限らず仕事以外だと課題感を抱えたまま放置してしまうことへの内省につながった
- 自分のすべてを話し切ったという感じがなく、裏には今回の発表でも話していない膨大な試行錯誤があることが透けている
- 無意識になりがちなプロセスの言語化
- プロセスや実施したことは平凡ではないが、抱える悩みが良い意味で平凡で安心感があった
といった感想を伺いました。
その後は大分肩の荷が降りて、昨日以上にリラックスした状態でランチを食べました。
かにめしのお弁当を食べたのですが、かには勿論煮物や卵焼きもめちゃくちゃ美味しく、最高でした。
デザートもいただいたのですが、すごく美味しくて、至福の時間を過ごせました。
ご飯を食べている間は、ずっとご飯が美味しいという話をしていて笑、やはり北海道の食の充実度は抜けているという話をしていました。
ランチの後はいづさんから、いい話があるという前置きのもと、いづさんがスクラムフェス金沢にプロポーザルを出してくれた背景を話してくれました。
いづさんはどこかのスクラムフェスで1回だけ、今回プロポーザルを出してくれた内容の話をしようと思っていたそうですが、どの地域スクラムフェスで話しても良さそうだなあという話だったため、どこに出そうか悩んだそうです。
その際、昨年のスクラムフェスニセコのスポンサーLTで自分が話した内容に対する恩返しをしようという考えから、自分が実行委員をしているスクラムフェス金沢にプロポーザルを出してくれたそうです。
また、この話をどこかですると、自分が話を聞いたときに運営委員としての立場でプロポーザル採択がしにくくなるかもしれないと思い、今日のタイミングまで言わなかったということでした。
本当にすごく嬉しかったですし、スポンサーLTもあの内容を話せて良かったなあと思いました。
さささんの講演を聴く
さささんの講演を聴いていきました。
目標設定は、会社に属している人たちはほぼ100%と言ってもよい確率でやると思うのですが、惰性ではなく効果的に実行するためにCLでさささんがどんな工夫をしているのか?という話をかなり具体に踏み込んで話をしてくださっていて、とても貴重な実践知が詰まったような発表だったなあと感じました。
発表スタイルとしても、さささんらしい勢いやビジュアライゼーションを活用しつつ、試行錯誤の軌跡を丁寧に言語化してくださっていて、それが見事に融合していたので、緻密さと完成度の高さもかなり感じる発表でした。
いづさんが見事に掛け合いをされていて、掛け合い系のセッションで感じがちな不自然さやわざとらしさは一切なく、見事にさささんの講演内容を補強しているのもすごかったです。
Tommyさんの講演を聴く
続いてTommyさんの講演をきいていきました。
冒頭はスクラムフェス新潟のお話のおさらいがあり、そこからは疑似ライブコーディングに入っていったのですが、ライフゲームを題材に、TDD+リファクタリングをする様子がコードレベルの解像度で見れて、面白かったです。
本や記事を読んでわかった気になっている状態と具体のコードレベルでどういう様子かを知っているる状態とでは大きな乖離があるので、ライブコーディングのようなセッションは貴重で、このタイミングで聞けて良かったなあと思いました。
題材選びも含め、こちらも完成度の高い素晴らしい発表でした。
金沢トラックで登壇をする
金沢トラックでスクラムフェス金沢を紹介するセッション(パネルディスカッション)をしてきました。
個人的な感覚としては、ほぼ雑談という感じだったのですが笑、運営を一緒にやっていたはずなのに知らない話もたくさんあり、セッション形式ではなくともこういう時間をLean Coffeeとかで事前に持っておいたほうが良かったかもしれないと思いました笑
スクラムフェス金沢に参加される方(特にスクラムフェス初参加の方)と四国トラックの方は、是非見ていただけると嬉しいです!
トラックふりかえり
トラックふりかえりを聴いていきました。
各地域特色が色濃く反映されていて、非常によかったです。
セッションを聴くモチベーションを上げるために、後で地域ごとにもう一度聞こうと思いました。
BBQ
BBQをしました。
肉と野菜があまりにも美味しすぎてたくさん食べてしまい、念の為の予備で買ってきてくださった肉も含めてすべて食べてしまいました。*1
何を隠そう自分もそうなのですが、皆さんほんとうに食べるのが大好きなので、美味しいご飯をずっと食べているのにもかかわらず、食事中は、
- ただひたすらご飯が美味しいという話
- 北海道の美味しいご飯どころの話
- 道民として北海道のご飯の美味しさにプライドがあるので、各地域に行った時に美味しいごはんに巡り合った時は「へ〜やるじゃん」と上から構えてしまう
- 北海道のご飯どころでのエピソード
- もっとご飯が食べたいんだけれど年齢を重ねるとご飯が食べられなくなってしまう話
- 美味しい肉の話
- 死ぬ前に食べたいご飯の話
と、ほとんどずっとご飯の話をしていましたw(コミュニティの価値や子供の名付け方の話なども少ししました)
美味しいご飯だけでなく、ビールサーバー(!)で飲むビールやみかんのお酒など、美味しいお酒も併せて飲めて最高に楽しめました。
デザート?にはチーズも出ました。
こちらももちろん美味しかったのですが、個人的に特に気に入ったオレンジ風味のチーズを一口で食べたところもっと味わったほうがいいという指摘をうけました笑(ただ、その後一口で食べる方々が続出し、結果的に一口派が多数を占めていました)
大好きなみなさんと最高のロケーションで大好きなご飯をたくさん食べて大好きなお酒を飲み、幸せってこういうことなんだなというのを心身ともに実感しました。
激ウマスパイスをはじめ、東京でも手に入りそうなものはすべて買い占めようと思いました。
二次会
根本さんあゆさんかみとさんちもさんと、心地よいラベンダーの香りがすごいジンとニセコ産*2の日本酒を飲みながら、二次会をしていきました。
また、途中で繰り広げられる孤独のグルメの寸劇?のクオリティが高くて驚きました。
- スクラムフェス札幌2022のときは、COVID-19の中カンファレンスを開催するかどうかというところから考えなくてはいけなくて、現地に人を呼ぶのかどうかなどは運営の中でも意見が割れてすごい悩ましかったという話を聞きました。ただ、前に進むために運営の中で反対意見があっても推し進める経験や、正解が誰もわからない状態で意思決定を重ねていく経験ができたのは、今思うと非常に貴重だったということです。
- 根本さんとかみとさんは増田さんのドメイン駆動設計ワークショップに参加した際に知り合ったという話を聴いていきました。根本さんは、かみとさんのエンジニアとしての腕っぷしと、純粋に技術や学ぶことが好きで勉強会に参加しているかみとさんの姿がすごく好きで仲良くなりたいと思ったそうで、かみとさんとしても根本さんのキャラクターがすごい好きで波長があったということでした。
- 根本さんとちもさんは知り合ったきっかけの話を聴いていきました。ちもさんもかみとさんと同じく技術や学ぶことが好きで、かみとさんが参加している勉強会には常に参加したいと思っていたものの、子供が小さい中両親が勉強会参加するというのはよくないなあと思っていたそうで、勉強会には行きたいもののかみとさんから話を聴くことにとどめていたそうです。そんな中、かみとさんがサーフィンをするために少し家を空けるタイミングと勉強会のタイミングがかぶり、ちょうど子供もちもさんの親に預けられるということでついに勉強会に参加したところ、根本さんと遭遇したということでした。当時根本さんはすでにかみとさんと仲が良かったので、元々かみとさん経由で話を聴いていた根本さんはあのかみとさんの奥さん!となって仲良くなったということでした。
- ちもさんは初めて根本さんと知り合った日に、深夜のn次会まで勉強会の参加者と一緒に飲んだそうですが、そこで根本さんが連れて行ってくれたお店がすごく印象に残っている*3という話を聴いていきました。なお、どうやらそのお店*4は根本さんが学生のときに行きつけだったところのようで、最後に行ってから10年くらい経った後も店員が全員根本さんを覚えていたそうです。
- 今の中学生は職業体験的な形でグラフィックデザインの案件を受注したり、プログラミングができたり、コミュニケーション技術(コンフリクトマネジメントなど)を学んだりしていて、自分たちが中学生のときのイメージをしていると大分Gapがあるというお話をしていきました。ちなみに根本さんは、中学生のとき、それぞれが見つけた固くて厚い氷を持ちより、それをぶつけあって一番固くて厚い氷を決める(ぶつけて割れた人は新しい氷を見つける)という遊びを毎日していたそうです笑
- 根本さんは学生のときは化石掘りをずっとしていたそうで、今でもその名残でアンモナイトがたくさん自宅にあるということでした。
- このくらいの時間になると、Akiさんや川口さんがいい話をしだす傾向があり、やはり二次会くらいからポツポツと出てくる話に学びがありそうだという話をしました。
- 根本家はかみと家を頻繁に訪れているすごく親しい仲ということですが、根本さんが毎回すごいくだらない話や妄想話をしてくれるので、ハズレ会みたいなものがまったくないという話を聞きました。最近だと、根本さんが超新星爆発をしてかみと家が光るという話がかみと家のツボにしばらく入ったそうです。
- 根本さんはめちゃくちゃ格闘ゲームが強いそうで、昔ゲームセンターで格闘ゲームができた時代は、無料でずっと格闘ゲームができていたという話を聞きました(格闘ゲームを1vs1でやって、勝者はその台に残り廃者は台をさり、敗者の代わりに新たなプレイヤーがお金を払って勝者に1vs1を挑む)
- アジャイル札幌は今回のように家族ぐるみでの付き合いがあったり、お互いのことが大好きでいろいろなことが相談できるような関係性になっていますが、他のスクラムフェスコミュニティだとどんな感じなんだろうか?という話をしました。仲が良いコミュニティは多くあると想うのですが、アジャイル札幌のようにその地域にいる人達だけで構成されているようなコミュニティはなかなか稀だよねという話がありました。また、もしスクラムフェスを開催するだけのために集まっているのであれば、そこから一歩中に踏み込めるようになっていくと良いよねという話をあったのですが、スクラムフェスを何回か開催したりコミュニティを継続的にやっていくうちに仲が深まる側面もあるよねという話をしました。
三次会
かみとさんちもさんと、引き続きジンと日本酒を飲みながら、三次会をしました。
特にジンはラベンダーの香りがすごく強く、めちゃくちゃ美味しかったです。(羊蹄山の水から作られた炭酸で割って飲みました)
いろいろな場所でご一緒はしていたものの、ちもさんとゆっくりと話す機会はこれまでなかったので、色々とお話が聞けてすごくたのしかったです。
- チームの一歩外の視点で見て意見をするのは大切な一方で、言い方に気をつけないとチームとの距離感を生んでしまう可能性があるため、最初は自分がちょっと違うなと思っても心に留めてその場は作業をし、信頼貯金を作ってからそのうちチームの一歩外の視点で見て意見をするという流れを踏んでいるという話をしました。ただ、思っていることがあるのに言わないのは不誠実だよねという意見もあり、伝えるスキルのなさを信頼貯金でごまかしてしまうのはよくないのではないか?という話もありました。
- ちもさんとかみとさんが、今回のスクラムフェス大阪で自分の発表とさささんの発表を聴いて思ったことを話してくれました。ちもさんとかみとさんは、自分が読書カタログの一つとして話したアンソロジー*5と、さささんが継続的に目標設定を見直しているという話から、こうしてスクラムフェスにたまに参加することの重要性*6と継続的に改善を積み重ねる点でスクラムのエッセンスを感じたということです。自分の話もさささんの話も、スクラムというテーマから見るとそれているようには思えるものの、話としてはめちゃくちゃスクラムのエッセンスが詰まった話で、ちもさんはこれまでもやもやしていたけれど会社では言ってこなかった話を月曜日に会社でしてみたいという気持ちになったということでした。
- ちもさんは人見知りが激しく、感覚的には45度くらいの範囲しか受け入れられる人がいないそうですが、360度受け入れられるかみとさんの影響をうけて、大分角度が広がったということでした。角度を広げる過程では、自分のことを外在化することで、実験の一環としてこれまでやることができなかったことに色々とチャレンジをしたそうで、その結果角度が広がるとともに、この領域(あるいはこういう考え方)に関しては少なくとも今の自分では壁を貼って踏み込まないようにしないとだめだなというものが見えてきたそうです。めちゃくちゃすごいなあと思ったのですが、このように自分のことを外在化していろいろなチャレンジができるのは、裏を返すと自分のことをあまり大切にできておらず、平然と自分に負荷がかかることを遂行できてしまう側面もあるので、単純に良い悪いといえない難しい話だということでした。
- 年齢がそこそこ違うと、相手が上の年齢か自分が上の年齢かに限らず、壁を感じてしまうようなことがあるという話をしました。そういう人の特徴として、年齢が問題というよりも、その人が答えを持っていてその答え以外の意見を聴くつもりがない点が特徴としてあるというお話が出ていました。
- SNSやチャットを見ると、どんどんいろいろなアイデアが浮かんできて、もっと他に使いたいリソースがあるのにSNSやチャット経由で入ってくる内容は極力シャットアウトしているという話を聞きました。
- 自分が自然とやれてしまっていることに関しては、他の人ができていないとどうしても要求が厳しくなりがちだったり、当然それやるはずなのになんでやらないの?となってしまったり、「〜は別に誰でもできるからやってね」みたいな話になりがちだという話をしました*7
- ちもさんはここ一年、アジャイルの価値観は大切にしつつも、スクラム(フレームワーク)からは一旦距離を置くということを意識的にしていたそうです。しかし、結果としては結局スクラムに戻ってきているような感覚があり、そこにすごく面白さを感じたということでした。
- エンジニアとして第一線でやり続けることへの限界とチームの力を総集して価値創出をしたいという想いからスクラムマスターになった人が、チーム内のコンフリクトマネジメントのようなものをずっとし続けたり、「スクラム的にはこれどうしたらいいんですか?」と聞かれ続けたりした結果、スクラムマスターが今ひとつ苦手になってしまうという話を聞きました。社内でそういった悩みを共有できるようなコミュニティを作って、そういうときにみんながどうしているのかを率直に話し合えるような場を作るのをまずやるといいんじゃないかという話をしました。また、これとは別の軸で、スクラムマスターは360度角度を開放しないといけないのでなかなか大変だという話も聞きました。
- 仕事に真剣に向き合っている限り、出てくる課題は尽きないという話をしました。それだからこそ、スクラムのカンファレンスのように、対話ができる場はすごく貴重だという話もしました。
全体を通した感想
後からふりかえってあれ幸せだったなあと思うことはあるのですが、今この瞬間が幸せだなあという今ここの幸福をはっきりと実感できるような経験ができたのは、記憶にまるでない(人生を通して2回くらいしかない)ので、本当にただただ幸せな時間を過ごすことができました。(語彙力の喪失)
(他の人にも言われていますが)自分自身が抱えている課題感として休むのが下手くそだというのがあるのですが、今回のニセコサテライトで心身ともに回復し、上手に休むってこういうことなのかな?という感覚もつかめたのが、数ある収穫の中でも一番大きな収穫でした。
11月もニセコに行く決意を固めたので、とりあえずダイエットをしようと思います。