こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
アジャイルコーチの天野さん木下さん家永さんが、アジャイル実践者の視聴者からの悩みに対して回答していく会です。
今回のテーマは、「リモート開発時代のリアル開発はどうする?」(リモート開発にまつわるノウハウが根付いている中でオフライン開発はどうやっていくか?を考える)でした。
会の様子
コンテキスト共有
天野さん木下さん家永さんの所属する永和システムマネジメントでは、東京支社の方はフルリモート、福井支社の方は週に3-4回出社するという形でやっているそうです。
また、支援先でも対面とリモートが混ざるような形が多かったり、リモートでやりつつも合宿を開いたりして現場はあるということでした。
リモート/リアルにまつわる参加者アンケート
会の参加者である30名ほどの方が、リモート/リアルにまつわるアンケートに答えてくれました。以下、簡単に結果をサマリします。
- 日によってリモートかリアルかが変わるという人が一番多い。次いで、フルリモートの人が多い
- フルリアルで働いている人は圧倒的に少ない
- リモートもリアルもそれぞれの良さを感じている人が一番多いが、リモートは好きだけどリアルは苦手という人は、リアルは好きだけどリモートは苦手という人に比べると圧倒的に多い
リモート/リアルにまつわる天野さん木下さん家永さんの感想
続いて、天野さん木下さん家永さんからも、リアル/リモートにまつわる雑感の共有がありました。
- 計画されたペアプロではなく、偶発的な会話から学びが生まれることがリアルなペアプロだと多い
- リモート/リアルを自分で選べるスタイルが好きな人が多い印象がある
- どうせ最後はデジタルに情報集約することが多いのでリアルでもリモートと同じようにMiroを使おうとしたことがあったのだが、その際に圧倒的に会話が減ってしまった。その経験から、チームの立ち上げはリアル一択だなあと思ってしまっている
- リモートでも会話を増やすために感想を雑にかけるようなスペースを作って会話を増やしているようなチームもあった
- リモートだとコピペができるのはすごくいい
- 講師をしていると、リアルのほうが話し出しのタイミングが伺いやすい
どのタイミングでリアルに会う?
リアルに会ったほうがよいと思われる状況に関して天野さん家永さん木下さんから話がありました。
- 会ったほうがコミュニケーションをしたときに得られる量が多いため、スクラムイベントはリアルで過ごすチームが多い印象がある
- コミュニケーションに困っているチームが一週間一緒にがっつり過ごして、その後リモートに戻るというのをやっていた
- 合宿をリアルでやるというのは多くあった
- モブプロはリアルでやるというチームは見たことがある
- 本当はリアルのほうがやりやすいとは思う面はあるが、リモートのよさを探そうとはしている
リアルのときに何をするといいか?
やりたいことはFace to Faceの会話なので、どんなコンテンツが大事なのか?というよりも、何を達成したいか?を議論していきました。以下、話があった内容を箇条書きで記載します。
- 言うべきことを言えるようになる
- 関係性づくり(京大の山際先生から、人間の信頼関係は五感を使わないといけないという話があった)
- 合宿はおすすめ。スクラムマスター研修のときは焚き木の前で会話していたのだが、焚き木を誰かが交代交代で炊きながら話をすると言語化できないのだがすごくいいなあと思った
会全体を通した感想
30名ほどの参加者のコンテキストではありますが、皆さんがリアル/リモートどのくらいの割合で働いているのか?やリアル/リモートどちらが好きなのか?をしることができてよかったです。
京大の山際先生の研究の話は知らなかったので、今度研究論文を読んでみようと思いました。