こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
アジャイルコーチの天野さん家永さん木下さんがアジャイル実践者が寄せたお悩みに答えてくれるイベントです。
ただ今回は特別回で、今年の活動をお三方がふりかえりしてくれました。
会の様子
アジャイルプラクティスマップ開通
アジャイルプラクティスマップをちょこちょこ作り出し、2023/9にすべての駅が開通したことが思い出深いということでした。
なお、天野さんは幸福指標、家永さんはテスト駆動開発とリファクタリング、木下さんは受け入れテスト*1が特に想い出に残った駅だということです。
生成AIの登場
生成AIが登場したことで、支援している顧客がエラーメッセージの解消に生成AIを活用したり、チーム名を考えるのに生成AIを使ったり、答えのないような質問を考えるために活用したりするようになったということです。
他にもリファクタリングの説明をする際に生成AIでカタログのようなものを作ったり、コーチングしたことが身近に感じてもらうために歌を作ったりしていたそうです。
リアルで働く機会の増加
チーム立ち上げ合宿をはじめ、オンサイトで顧客と働く機会が増えたそうです。
支援先でも、スクラムイベントだけはオンサイトで...等々、メリハリをつけたチームが増えた印象があるということでした。
また、オンラインだとギスギスしているような印象があったチームに関してリアルで仕事をすることで一気に距離が縮まったり、練度が徐々に上がった結果アナログとデジタルの融合がよりされたりといった変化もあったということです。
変化の予兆を感じているもの
アジャイル導入の動機
リードタイム短縮や開発の内製化がアジャイル導入の主な動機だったそうですが、将来的に来たるであろうシステムリプレイスに向けた投資としての意味合いでアジャイルを導入する顧客が増えてきた印象があるということでした。
スクラムに対する理解の変化
熱心にスクラムやアジャイルを勉強している人が増えている印象があるそうで、スクラムとは?アジャイルとは?という話からスタートするというよりも、より一歩進んだ現場での実践に関する話がコーチに求められることが多くなったというお話でした。
リファクタリングはまだリーチしていない
リファクタリングという単語自体はよく出てくるものの、最後にまとめてタスクとしてやるものだという認知があったり、そこまで本当の意味でリーチしている印象はないということでした。
会全体を通した感想
普段と違って今年の総集編という形で、お三方が雑談しているような様子を聞けたのは楽しかったです。
特に変化の予兆に関する部分は、お三方がコーチングしている経験があってこそ出た話だと思うので、非常に興味深かったです。
*1:木下さんが書いたわけではなく家永さんが書いたものだが、顧客によく紹介している