天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

自分が年180冊位本を読めるようになるまで

自分なりに、読書について考えてみたので、整理を兼ねてブログに投稿してみます。

記事を書いてみようと思ったきっかけ

元々、読書に対する姿勢は、自分の中で昨年起きた大きな変化の一つだったので、一度考えて整理してみたいなあと思っていました。*1
ただ、整理するのが面倒くさくて、後回しになっていました(笑)
そんな中、毎回聴いている銀の弾丸ラジオのSprint23で読書の仕方がテーマになっており、このPodcastで話していた内容を真似して整理すればやりやすいのでは?という短絡的な発想に至り、記事を書いてみることにしました。anchor.fmそのため、本記事は銀の弾丸ラジオで話していた観点をベースに執筆されています。
いつもに増して楽しい回だったので、是非Podcastも聴いてみてください!

自分の読書経

以下に、自分の読書経歴をまとめます。
思いの外長くなったので現状だけ書いておくと、今は大体月に15冊位(1日あたり150ページ弱、年間180冊位)読んでいます。*2
この記事で言う「本を読んだ」は「1冊を読み切った」という定義としているので、途中で挫折した本や、一部を読み切った本はカウントに含まれていません。

中学以前

中学受験塾の国語の先生の指示で、本を読んで要約するのを繰り返していました。
1週間に一冊ペースで小学5年生から2年間やっていたので、年50冊位は読んでいたと思います。要約する本の種類は、物語文⇒説明文⇒随筆⇒物語文...を繰り返していました。
物語を要約するのが一番好きでしたが、成績は説明文の方が圧倒的に良かったです。(物語は登場人物の心情を読むことができなかったです)
なお、本の感想を書くのは凄い苦手意識がありました。*3

中学~大学

本を読むことよりも運動したりゲームしたりする方が好きだったので、図書館は一度も利用せず、年間0冊が続きました。
読書感想文も任意だったので、当然書きませんでした。
大学で論文を書く際は、一部だけ読んで引用して論文を仕上げていました。

社会人1年目~社会人4年目前半

コンサルタントやエンジニアという職業柄に加え、扱うドメインに対する専門知識が深く求められる仕事だったこともあり、本を読むように上司から勧められる機会が増えました。
しかし、技術書をはじめとした難解な本はこれまで読んだことがなかったので、読む度に途中で挫折するという経験を繰り返して、本を読むことには苦手意識がはっきりと付きました。当然知識の定着率も悪く、本を読む意義を個人としては何も感じられない状態になりました。

今(社会人4年目後半~)

他のチームから新たに入ってきた先輩や社外で出会う人たちとの力の差に驚かされ、自分の今後に焦りが生まれました。
先輩や社外の方との大きな差の一つとして、体系的な知識量の差を感じたので、止むを得ず本を読むことにしました。
焦りから闇雲に嫌々読んでいたので知識の定着率は低かったですが、5月~10月の半年で100冊位を読みました。
しかし、本を読むのにストレスを感じていて、このペースで読んでいける気がしなかったので、社外の多読家の方々から、どう本を読んでいるかや本に対する姿勢を教えてもらい、無理なく本を読めるようになってきました。
無理なく本を読めるようになってからは読書が段々と楽しくなり、特にストレスや頑張っている感を感じずに、11月~は月15冊程度(年間180冊程度)のペースで読めるようになりました。

本の探し方と本を買うタイミング

自分は主に2種類の方法(特にお目当ての本がない状態で本屋に出向いて出会った本を買うorお勧めされた本をAmazonなどインターネットで買う)を取っています。
詳細は下に書きますが、見てもらえば分かるように本が溜まるスピード > 本を読むスピードなので、積読はどんどん増えていきます。
ただ、本を買うと賢くなった気がしていい気分になれるので、積読になることは全く気にしていません(笑)

特にお目当ての本がない状態で本屋に出向いて出会った本を買う

土日のどちらかに大きめの書店に行って、プラプラと歩きます。(IT、自身のドメイン分野、ビジネス、経済、経営辺りに行くことが多いです)
1時間位歩いた後に一旦外に出てから少し散歩をして頭をリセットして、リセット後にも頭に残っている本があれば買います。(大体3~5冊程度買うことが多い)

お勧めされた本をAmazonなどインターネットで買う

勉強会などでお勧めされた本や、印象的だった記事で紹介されている本は、特に悩むことなく買います。
また、今年から始めたbookmeterで流れてくる本で面白そうなものもどんどん買っていきます。*4

本を読む媒体

大部分は紙で読んでいます。電子だとブルーライトで目がやられるのと、紙の手触りが好きなのが理由です。
英語ができないので、洋書だけはkindle版で購入して、翻訳機をかませています。
これに加えて、一部の本は隙間時間を活用する目的で、Audibleやalexaに本を読み上げてもらうようにしています。(理解にそこまでコストがかからなそうな本を読み上げてもらうことが多いです)

本の読み方

90%位は、きょんさんの読み方をそのまま真似しています。
忠実に再現しようとすると多少大変な所はありますが、この記事を真似するようになってから、知識の定着率が良くなった&難しい本も読めるようになった実感があるので、是非読んでみて下さい。

note.com

難しめの本については、勉強会で皆さんと本を読むことで、解説付きで読むようにしています。

alexander-study.connpass.com

educational-psychology.connpass.com

また、本を読み終えた後は理解度チェックとして、森さんが書いてくれた記事を参考に問いかけを作っています。

note.com

また、読んでいて面白かった本については、外部にbookmeterやブログ記事で読書記録を発信することもあります。

いつ本を読むか

本の難度やどう読みたいかに応じて、いつ読むかを変えています。

技術書をはじめとした精読したい本や読む難度が高い本については、平日仕事が終わった後に、コードとかを書きながらじっくり読んでいます。(ただし一度本をざっくりと読んで、本の全体構造については必ず抑えるようにしています)
平易な本については、隙間時間や日常で定型作業をしている時間(家事や歯磨き中や入浴中など)にはAudibleに音声を流してもらっています。
それ以外の大多数の本については、休日にまとめた時間を作って1~2日で読み切るようにしています。*5

本を継続して読むためのコツ

結局、楽しんで読めることが本を読み続けられるコツだと思うので、幾つかの工夫をしています。

ロールプレイングして本を読む

本を読んでいてつまらなくなったら、あの人だったらこの本をどう読むのかな?というのを想像して読んでいます。

本を読む場所にこだわる

自分がリラックスして本を読むことができる環境を探し、本を読むようにしています。本のジャンルごとに読む場所を分けて、できる限り落ち着いた環境で本を読むようにしています。
ただ、現実問題としてそのような環境で読書できる機会がそう多くはないのが、残念な所です。

複数人で読む

一人で読むと全然分からなかったり面白くない本も、不思議なもので複数人だと楽しんで読めることがあります。
自分は、前述したような読書会イベントを活用しています。(本当は社内でも読書会とかを開けると良いのですが、仕事量や社内の文化的に、まだそこまでは至っていません...)

既に本を読んだ人に質問したり感想を言いながら読む

既に本を読んだ人に、自身が本を読んで分からなかったことや本を読んで感じた感想を話してみます。自分にない視点や思わぬ反応が貰え、本を読むモチベーションが湧きます。
最近は、コミュニティやSNSで本の作者に話を直接聴ける機会もあったりするので最高です。

おわりに

本の読み方についてはまだ悩むことも多く、試行錯誤中な部分も多くありますが、現段階で自分が考えていることややっていることをまとめてみました。
無理をして本を読む必要はないと思いますが、本を読めると未知の知識に出会えたり、今まで自分の力ではどうにもできなかった問題を制御できたり、立ち向かえるようになるので、お勧めです!
大分長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

*1:急に本を読むようになり、一部の方からは読書の仕方やなんでそんなに本を読むようになったのか聴いてみたいと言われていました

*2:ただ、持っている知識が何事についても浅いので、読んでいる本は平易であるものが多いです

*3:一度本の感想を書く問題で、クラスで自分だけ満点をもらえなかったのがトラウマになっていました

*4:Aki_Moon_ - 読書メーター

*5:長期間かけて読むと、読んだ内容を思い返す時間が必要になり、本を読むコストが高くなると感じているため