こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
アジャイルコーチである天野さん木下さん家永さんのお三方が、参加者からの様々な質問に対して答えていく会です。
今回は、「アジャイル入門者におすすめの本は?」がテーマでした。
会の様子(会で紹介されていた本)
アジャイルサムライ
お三方が一番紹介している本がこれだということでした。(コーチに入る前に読んでもらうような形をとることも多いということです)
おすすめできるポイントとしては、カバーしている範囲が広くとっかかりをつけやすい上に、絵柄が混ざっていて楽しんで読めるような内容になっているというのもおすすめできるポイントだということでした。
また、アジャイルを知らない人からするとポンポンとこれまで常識だと思っていた話が覆されていく爽快感もおすすめだということです。
SCRUM BOOT CAMP
漫画がところどころに描かれているため、気軽に読んでもらいやすく入門者に紹介しやすいという話が出ていました。
ただ、スケジュールから遅れた時に残業をして結束するような描写がある点は、ちょっと危ないので、補足をしながら支援先では説明をするということでした。
スクラムガイド
本ではないけれど、ページ数が少なくてサマリをつかめるのと、経験を重ねながら繰り返し読むことでポイントを掴めることができそうな点が非常に良い部分だということでした。
同様の理由で、読書会をチームでしやすいというのもポイントだということです。
ただ、スクラムが記載が抽象的になっていて行間を埋める必要があるので、そこは注意しながら使っているというお話でした。(これを読んでスクラムができるようになるとは正直思えていない)
わかりやすいアジャイル開発の教科書
絵が多くて、タイトルの通りわかりやすいアジャイル開発の教科書になっているため、アジャイル開発の本を一冊読んだ、という人にはおすすめしたい本だということでした。
また、システム開発にそこまで馴染みがなくてもアジャイルがわかるのもポイントだということです。
テスト駆動開発/リファクタリング
会であまり言及はされませんでしたが、持続可能性が高い開発をしていくにあたって押さえておきたい本だというお話が出ていました。
Clean Craftsmanship
初心者向けと考えると、「テスト駆動開発」の本よりもお題がTDDの駆動開発の効果を実感しやすいので、おすすめできるということでした。
アジャイル開発という観点だと、分量的にはTDDに割きすぎている気がするのが物議を醸す可能性がありますが、TDDに言及する本は少ないので、貴重な一冊になっているということでした。
ザ・ゴール(コミック版)
問題があるところを見つけて、インクリメンタルに少しずつ前に進むアプローチをするときに有用な本だというお話がありました。
このようなアプローチは誰にでも役に立ちますが、特に組織改革を担うような人にお勧めしたいということです。
原本だと分量が非常に多いので、まずはコミック版からいくのがいいのでは?ということでした。
カイゼン・ジャーニー
物語風になっていて非常に読みやすいので、初心者向けとしてはおすすめだということでした。*1
特に、自分一人しかアジャイル開発をやりたい人がいないような状況ではすごくおすすめできるような本だということでした。(Fearless changeと併せて読みたいところですが、入門者には紹介が難しいということでした)
会全体を通した感想
御三方の想いと共におすすめ本を聞くことができて、面白かったです。
わかりやすいアジャイル開発の教科書は読んだことがまだなかったので、今度読んでみようと思います。
*1:なお、実在する人物がモデルになっているため、わかる人は〜さんのことね、とわかるらしいです笑