天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

RSGT動画同時視聴したりアジャイルの相談したりOSTに参加してきた

distributed-agile-team.connpass.com

に参加してきたので会の様子を書いていきます。

今回のMarket place

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今回は同時視聴系が多いですね!DevOpsDaysTokyo, ふりかえりカンファレンスの2つのカンファレンスに加えて、デリバリーほやほやのomoiyari.fm#65が入っています。

会で聴いた内容

omoiyari.fm#65~図解 プロダクトづくりの構造~

以下のような感想が挙がっていました。

  • プロダクトマネジメントトライアングルは、うまくいっている・いっていないの組み合わせの話をしている?
  • プロダクトフィット&ミスフィットは主観的にしか測ることができない?
  • プロダクトマネジメントトライアングルが今いち上手く活用できる気がしない(何かを説明するために用いるものではなく、共通語彙として活用するという話がPodcast上ではありました)
  • 今の自分たちってこの辺りだから、次はこっちにいきたいね、という風に使うといいもののような気がする
  • プロダクトマネージャーはテクノロジーを理解しなくてはいけなそう。ここでいうテクノロジーとは、作るための技術というよりかは、プロダクトを構成する技術要素の特性を熟知している、ということなのかもしれない
  • エンジニアの人が理解できる、エンジニアのためのプロダクトの領域をまとめた図という理解をしている
  • チームの共通語彙として考えると、利用可能性が~というより、テクノロジーが~という方がエンジニア視点だと分かりやすいかも、みたいなイメージ
  • プロダクトマネジメントトライアングルの空白の表現がいい。自分が意識できていた空白、意識できてなかったけど求められていた空白という位置関係がとてもわかり易い
  • 昔からある利用可能性(desirability)、実現可能性(feasibility)、持続可能性(viability)と何か違いはある?実現可能性が技術に置き換わって矮小化されているような気がする
  • プロダクトマネジメントトライアングルは、開発部門だけで話すときには有用だと思われるが、他の連携部署との話でプロダクトマネジメントトライアングルを使おうとすると、エンジニア中心的な考え方だとして受けとめる可能性はある(SaaSのようにバリューチェーン全体の大部分をソフトウェアが占めていて、かつスクラムチーム内でPOと話す)

品質問題から始まったWhole-TeamアプローチとAgile Testingマインドセットの改善物語~DevOpsDaysTokyo~

以下のような感想が挙がっていました。

  • Agile Testingの話とか聞いてると、よくある「みんなでやろうよ!頻繁にやろうよ!」っていうのをテストの視点から言ってるんだなっていう感想を持つ
  • 良いものを作りたい、ということはQAも開発もみんな一緒のはず
  • 早く使ってもらいたかったと、プロトタイピングのつもりだったの要望の不整合がある
  • 監査という単語に抵抗あるのわかる
  • 品質があがると価格が上げられるとは?
  • 単体テストを完璧には危ないにおいが...
  • QAという名のもと、実行されていないPjMの仕事を実施したように聞こえた
  • QAがQAの話をするんじゃなくて、QAがプロダクト全体の話を先にすべきじゃないか?という考え方もある
  • QAって立場ではなく開発に混じって全体に向けて指向することもできるはず。あくまでQAという立場を残して全体を見るのは、QAを大きくしているだけでは?という考え方もある
  • エンジニアがビジネスに口出すけど、それはエンジニアが開発しやすくするためだけになっていたんじゃないか?という話と似た問題が起こりかねないかもしれない
  • 理想の実現まではまだまだ距離がある(たくさんの障害がある)けど、まずはQAも全体をみるように関心をもつようにしたよ、という第一歩の話なのかも

シン・ふりかえり~ふりかえりカンファレンス~

以下のような感想が挙がっていました。

  • ふりかえりが機能していると安心してチャレンジできる、わかる
  • マンネリ化という状態がわからない。ワークショップ的にやってみた=>楽しかったけど慣れると飽きたり、収穫逓減になるみたいなもの?
  • ふりかえりが活発なのは良いこと?
  • ミスがコップに半分「しか」や、半分「も」とか、伝えようとするときに自分の評価を混ぜた言葉を交ぜると、不用意に相手を誘導することになるので使わないようにしている
  • 反復練習はクラシック音楽のような強度にパターン化ものを学習するにはよいけれど、ジャズのようなものには学習効率が悪い
  • 小田中さんのいい人ぶりが表れていた
  • 履歴残っていいよねはホントそう。ホワイトボードで描いてたときはスプリントごとに消してたから残ってないし、写真で残しててもイマイチ一覧性がなくてうーんてなってた。コロナ禍とmiroありがたい。
  • 「ふりかえりは時間の無駄だと思っている」と素直に伝えてくれるメンバーがいて、初めて聞いた時は内心反応したけど、そういうフィードバックはとても興味深いなぁと思えるように少しなってきた

全体を通した感想

自分は、同時視聴をひたすらする会でしたが、久しぶりの感覚でとっても楽しかったです!
特に、品質問題から始まったWhole-TeamアプローチとAgile Testingマインドセットの改善物語であった話(QAって立場ではなく開発に混じって全体に向けて指向することもできるのでは?という話)は一人では全然思いつかない考え方で、なるほど!と思うと共に自分自身が似たようなことをやってしまいそうな気がしたので、自省する良い機会になりました。
その他にも一人では絶対に思いつかない感想や、良く理解できなかった点の補足を何個もしてもらえたので、一人で見るよりも学びが深いなあ、としみじみ思いました。
今日は及部さんのイベントから約4時間、皆でわいわいとできて楽しかったです!

「人類よ!これがスクラムマスター・アジャイルコーチだ!アジャイル開発の10年と今後を語ろう」に参加してきた

mabl-japan.connpass.com

「人類よ!これがスクラムマスター・アジャイルコーチだ!アジャイル開発の10年と今後を語ろう」のイベントに参加してきたので会の様子と感想を書いていこうと思います。

イベントの概要

以下、Connpassからの引用です。

mabl Japan コミュニティウェビナーでは、mablを導入・実践するユーザー企業さまによる経験、実践情報を共有していただいたり、ソフトウェア品質やテスト自動化のエキスパートをお招きしてその知見を発信していただいております。

今回は、ゲストに著名なアジャイル実践者である @TAKAKING22 さまをお招きして、アジャイル開発のこれまでの10年、これからの10年を議論させていただきます。

今や当然になりつつあるアジャイル開発やスクラムですが、その起源をたどると、2001年に公開された「アジャイルマニフェスト」にたどり着きます。

そこから10年後の2011年、アジャイルマニフェストが書かれたソルトレイクシティで開催されたAgile Conferenceでは、多くのマニフェスト署名者が集まる歴史的なイベントになりました。

そしてさらに10年が過ぎ、今年はアジャイルマニフェスト誕生20周年を迎えます。オンラインの誕生イベントも開催され(動画視聴可能)、次の10年が語られ始めました。

発表者の二人は、過去に同じ開発プロジェクトにおいて、アジャイル開発を経験しました。私はスクラムマスターとして参加し、@TAKAKING22はエンジニアとしての参加です。

そのプロジェクトは、1000人を超える開発組織の中で初の「アジャイル開発を導入する」と謳ったプロジェクトでした。もちろん途中、困難はありましたが、無事にプロダクトはリリースされ、プロジェクトが終わり、ふたりは異なる環境でスクラムマスターやアジャイルコーチの経験を積んでいきます。

共に歩んだアジャイルプロジェクトから10年。それぞれの経験をふりかえりながら学びを確認し、今後の10年を考えるセッションです。

なお、このイベントは、日本のアジャイル開発の第一人者である平鍋健児氏によるデブサミ2012のセッション「アジャイル開発の10年と今後を語ろう」へのオマージュでもあります。平鍋氏の書籍『アジャイル開発とスクラム 第2版』も8年の時を経て第2版が今月発売され、@TAKAKING22も著者に名前を連ねています

会の様子

以下、時系列で会の様子を書いていきます。

藤原さんと及部さんの過去物語

藤原さんと及部さんの、アジャイルとの出会いや海外のアジャイル関連のカンファレンスで受けた衝撃についてのお話を聴くことができました。
出てくる話はどれも衝撃的でしたが、非日常的なカンファレンスの場(著名人から道案内をしてもらったりプールで遊んでいたり...)の話は衝撃的でした。

現代におけるアジャイル

日本でも、ソフトウェア開発の中でアジャイルが当たり前になりつつあるというお話と、アジャイルの課題について藤原さんと及部さんのトークを聴いていきました。
アジャイルの課題(失敗するアジャイル)であった話が特に面白かったのですが、「成果を出せ」と言われた時に及部さんならどう答えるか?という質問に対しての「当たり前に出しますけどと答える」という回答の力強さが大好きでしたw
上からの指令に真面目に答えようとし過ぎてしまうなど、自分に刺さる話も多くて心が痛かったです。
ここは相談される内容(チャットの質問)がリアルで重い内容が多く、皆さんが悩んでいる様子が伺えました。
自分が悩んでいる話とは違いましたが、藤原さんが「アジャイルを導入していて出てくる悩みはどこもこんなもの」と仰っていたのが印象的でした。

アジャイルによって変わる組織

アジャイルを進めることで、従来型組織(フロントエンジニアだけのチームやQAだけの組織など)からアジャイル型組織(チームにフロントエンジニアやバックエンジニアやQAが存在する組織)への変遷が見られていく話を聴いていました。
従来型組織だとどうしてもプロダクトに対して向き合いにくい、という話は自分の経験からも、理論的な説明からも納得できる話でした。
また、アジャイル型組織に変遷してもすぐに従来型組織に戻って、またアジャイル型組織に変遷して...という風にいったりきたりを繰り返すことが多いよね、という話だったり、そもそもアジャイル型組織があるべき姿なのか?スケールしないのではないか?という意見を聴くことができたりして、とても面白かったです。

良いアジャイルコーチやスクラムマスターとは

藤原さんが及部さんに「良いスクラムマスターとは?」「良いアジャイルコーチとは?」という質問をしていました。答えるのが中々難しい質問だなーと勝手に思っていたのですが、「チームを機能させていいプロダクトを作っていくんだという気持ちが一番強い人がスクラムマスターになると良いんじゃないか」「アジャイルコーチとはきっかけを作ってくれる人なんじゃないか」と答えていて、100%共感することができました。

Ask the speaker

すべてのプロダクトでアジャイル開発した方が良いのか、受託開発とアジャイルの相性の話、改善のためのふりかえりがただの愚痴の場になってしまいがち、ピラミッド型組織の図が良く分からないので補足説明が欲しい、PO代行の是非、2030年のアジャイルの話をしていきました。
どれも濃い話だったのですが、「改善のためのふりかえりがただの愚痴の場になってしまいがち」という質問で及部さんが話していた、Problemを話すことで場の雰囲気が悪くなってしまうのはProblemだ、という話が一番印象的でした。

また、次の10年はアジャイルがどうなっていくかという話で、及部さんが及部さんの完全なる私見という前提で、「自分たちのチームが生み出したプロダクト勝負になっていくんじゃないか」という旨の話をしていて、及部さんのプロダクトに対しての熱量を感じることができました。

全体を通した感想

会の参加者が400人弱という大規模なイベントで、質問も数多く出ていて盛り上がっていました!
色々な質問があったのですが、アジャイルにやっているから上手くいく/上手くいかないとかではなく、それ以外に問題の原因がある場合が多いのかもなーとぼやっと思いました。
アジャイルに進めていくからといって、アジャイルに注目し過ぎることはせず、プロダクトやチームをもっと良くするためにどうしようということを考え続けたいなあと思いました。

聴いていてわくわくしたり考えさせられるような話が多く、楽しかったです。
前半後半通して、濃密な2時間を過ごすことができました!

自分がどういう時に話をしていて心地よいと感じるか

最近色々な機会やご縁があって、様々な人と濃い密度で話をする機会をいただけているのですが、そこで話をしていて心地が良いなあと思う方たちに何人も巡りあうことができています。
今日は、自分の言語化の練習&人に話しやすいと思ってもらえるスキルの獲得を目指して、自分がどういう所に話しやすいなあと思ったかを書いてみようと思います。

距離感が丁度良い

「あなたのいうことはその通りだから、XXXした方がいいよ」などと言われてしまうと、距離感が近すぎると感じてしまって、本当にそう思ってくれているのかな、と不安になったり、まだ話し切れていないコンテキストとかがあるのにどうしてそこまで距離感を詰めて意見できるのだろう、と感じてしまうことがあります。
一方、「あなた自身じゃないので、あなたのことはよく分かりません」と言われてしまうと、今度は距離感が遠すぎて、話をしていて大丈夫なのかな?という気持ちになってしまいます。
そのため、上記の中間のような距離感を取ってもらえると、話しやすいなあと自分は感じる気がしています。(例えば、I messageを使って、「今の話を聴いて私はXXXしてみてもいいかな、と思った」など)

理解を確かめてくれる

自分は、コミュニケーションの悪い癖で、表現をぼかして抽象的に話をしすぎてしまうことが多いです。
そのため、話している途中に「自分はこう感じたんだけど、そういう理解であっていますか?」などと理解を確かめてくれたり、話の解像度や抽象度を上げてくれる方向にコミュニケーションをしてもらえると、やりやすいなあと感じるような気がします。
また、自分の場合、表現をぼかしてしまうのは考えが整理しきれていない時なので、そのようなときに理解を確かめてくれることで、考えを整理するチャンスがもらえているように感じるのも、話をしやすいと感じるポイントなのかな、と思います。

沈黙を許してくれる

特にオンラインだと、沈黙が気まずくなってしまうのですが、自分自身が沈黙する時は頭の中を整理している場面であることが多いので、沈黙を崩されてしまうと、話が頭の中で整理できていない状態で会話が進行してしまうことが多いです。
そのため、沈黙を許してくれる人とは、話をしていて心地よいと感じる気がしています。

考えに至るまでの過程の話をしてくれる

当たり前かもしれませんが、他人とはこれまで歩んできた人生も性格も違うと自分は思っています。
そのため、考えを単に伝えられるよりも、どうしてそういう考えに至ったのかを教えてもらいながら話をしてくれる人の話は聴きやすく、話していて心地よいなあと感じる気がします。

感謝をしてくれる

自分が話をしてもらっているとき(1on1してもらっている時など)は特に、どうしても話を聴いてもらっていて申し訳ない気持ちが自分は働いてしまいます。
そのため、「話をしてくれてありがとう」などと言ってもらえると、とても安心できますし、話を聴いてもらっていて申し訳ないという感情が働くことなく、心地よく話をできている感覚があるような気がします。

大人のソフトウェアテスト雑談会 #51【終わらない会議】に参加してきた

ost-zatu.connpass.com

今日もテストの街葛飾に参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
タイトル見るととっても参加したくないですね

オープニング

今日はオンライン区長の体調が悪いということで、ホストを引き継ぎするところからのスタートでした。

会で話した内容

バーチャル花見

先日あったバーチャル花見が深夜5時まで盛り上がっていた話と、バーチャル花見でふりかえり実践会のメンバーのお話を聴いていたら石田さんが抜けるに抜けれなくなったという話をしていきました。(テストの街葛飾もまったく他人事ではない話ですね笑)

肩こり&頭痛

肩こり&頭痛の話をしていきました。
皆さんの肩こりや頭痛事情と対処法の話を伺うことができました。
テストともソフトウェア開発とも関係ないものの、超貴重な話を知ることができて良かったです!
ちなみに対処法としては、鍼をうつという話や、プラセンタ注射といった対処法が紹介されてました。
ちなみに、葛飾で紹介されていたのは以下の2つのクリニックです。

みむろクリニック(プラセンタ注射)

西新橋みむろクリニック(港区新橋)皮膚科・形成外科・外科・日帰り手術

にじ鍼灸院(鍼)

にじ鍼灸院(中央区日本橋室町)|エキテン

ふりかえりLTの再演

ふりかえりカンファレンスで自分がやったLTの再演をしてきました。
やるやると言いながらなんだかんだやっていなかったのですが、今日いきなりやることになりました笑
皆さんから暖かいフィードバックをいただけて嬉しかったです!
Ryoさんからは、自分の話から派生して様々なチームのふりかえりの話や、良いふりかえりの条件や様々なふりかえり手法の紹介などを話してもらいました。
どの話もとても面白かったのですが、「ふりかえりの手法自体には毎週続けるのが辛いふりかえり手法というのはないけど、チームにとって毎週続けるのが辛いふりかえり手法はある」という話と、「理想の状態って何かを考えた方がいい。バグ消して遅刻してくる人は0にして、病欠がでないようにして...じゃチームが面白くならない」という2つが印象的でした。

オンライン区長のふりかえり&チーム相談

オンライン区長のチームで、どういう風にしていくと良いふりかえりができるか、良いチームになっていくにはどうしたら良いのかという悩みについて、Ryoさんが色々とお話をしてくれていました。
オンライン区長がチームに対して真摯に向き合っている姿も刺激を受けましたし、Ryoさんがオンライン区長の悩みやマインドに対して取っていくアプローチや深堀の仕方、Ryoさんは核に持っている大切な考え方に触れることができたのも良かったです。
漠然とした目標に対しても徹底的に「なぜ?」に向き合い、チームや組織の中核となる部分を特定して、チームや組織全員が共通理解できる状態を作りあげることの大切さを実感しました。

Markさんの服

Markさんが深夜から登場したのですが、新しいお洒落な洋服を着ていたので、洋服の話に関連して、ランニングウェアの話や、Markさんがお洒落な洋服を買うまでの経緯の話やZARAの話をしていきました。

全体を通した感想

今日は真面目成分多めで、勉強になる話が多かったです。(ただ、テストの話はまったく出てこなかったですw)
特に、Ryoさんのためになるお話を多数聴くことができた会でした。(実際に仕事の場で聴いていたら何円払うべきだったのか、というのが気になってしまいました笑)

学術書・専門書 相互紹介イベント(ビブリオバトル)に参加してきた

educational-psychology.connpass.com

に参加してきたので、紹介があった本と会の感想を書いておこうと思います。

会の概要

以下、イベントの概要です。

これまで、コミュニティで、モティベーションをまなぶ12の理論読書会と教育心理学概論読書会と人は勘定より感情で決める ~“直感のワナ”を味方に変える行動経済学7つのフレームワークのなどの読書会を実施してきました。 読書会を実施することで、理解が深まり実践に繋げやすくなったり、実践例を共有することができるようになり非常に有意義に感じて、今後も専門書などの読書会を継続したいと考えています。

特には、一人で読みづらい専門書を読みます。 これまでの読書会の参加者傾向的には、実用書系にはならず、 どちらかと言えば、メカニズムを解明する書籍が多くなるかと思います。

しかし、まだ次の対象図書が決まってません。 そこで、次に読書会をする対象の図書を決めようではないか。 せっかくなら、みんなで良い本を持ち寄って知的書評合戦ビブリオバトルをして次の対象の図書を決めようではないかとなりました。

いい機会なので、ここで読書会の間口も広げるべく、オープンにビブリオバトルを実施します。 これまで参加していたかどうか関係なく、専門書を紹介したい方、マニアックな本の紹介を聞きたい方、今後の読書会に興味があるので覗いてみたい方、どんな方でも歓迎です。 気軽にご参加ください。

会の様子

最初に会の簡単な紹介があった後、それぞれが本の紹介を1~2分くらいで簡単にしていき、最後に皆で投票をしていきました。

本の紹介

参加者の皆さんから心理学に関連する学術書・専門書の相互紹介がありました。
本のタイトルと簡単な内容、なんでこの本を読みたいと思ったかという話をしていきました。
紹介があったのは以下の本です。(また積読が増えるw)

コミュニケーション心理学―心理学的コミュニケーション論への招待

コミュニケーション心理学―心理学的コミュニケーション論への招待

  • 作者:深田 博己
  • 発売日: 1999/10/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

メンタライジング・アプローチ入門: 愛着理論を生かす心理療法

メンタライジング・アプローチ入門: 愛着理論を生かす心理療法

  • 作者:上地 雄一郎
  • 発売日: 2015/11/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

エンタテインメントの科学

エンタテインメントの科学

コーチング心理学ハンドブック

コーチング心理学ハンドブック

  • 発売日: 2011/07/15
  • メディア: 単行本

攻撃の心理学

攻撃の心理学

自己欺瞞と自己犠牲 (双書エニグマ)

自己欺瞞と自己犠牲 (双書エニグマ)

読むことに決まった本

感情・人格心理学 (公認心理師の基礎と実践)を読んでいくことになりました!

イベントの感想

ビブリオバトルということで、どんな熱い戦いが繰り広げられるのかとドキドキしていましたが、そこまでバトルは繰り広げられることなく、スムーズに会が進行していきました。(安心したような物足りないような...笑)
皆さんが紹介する本はどれも興味深く、イベントのタイトルから予想していた通り学術的な本や理論的な本が多く、積読(しかも鈍器)がまた増えました。
Amazonで皆さんから紹介された本を見ていったのですが、関連書籍やよく一緒に購入されている書籍についても興味深いのが多く、学びたいことが増えて楽しかったです。
読書会も楽しみにしています!

最近の個人的な悩み

今日は最近の悩みを整理してみたいと思います。

注意点

期初ということで、今後の方向性とかを整理する必要があり、そのための準備として書いている完全に個人的なメモなので、何か読んでいる人に参考になる内容があるわけではありません笑
また、「悩み」の状態なのであまり思考が整理されていたり、深く考えられたりしていません。

悩み

一言で言うと、自分はこれから先どうしていくと良いのかな、ということに悩んでいます。

自分はこれまで、多種多様な仕事を経験してきました。

  • 金融分野のドメインについての専門的な知識を活かした仕事*1
  • 顧客の課題を探し、一緒に解決をしていくコンサルタント的な仕事
  • チームでのシステム開発(要件定義~リリースまで)
  • システムの運用保守(顧客の問い合わせサポートなど)
  • 新卒採用の面接官
  • 主に年下のメンバーとの1on1

...

文系学部卒で、大学まではずっと体育会系の部活とバイトに勤しんでいて、特に何かを研究したり個人で勉強していたりした訳ではない*2ことを考えると、恵まれた環境を提供してくれた会社には感謝しかありませんが、自分に向いているなあと感じた仕事や、自分が納得がいくような成果を出すことができた仕事はあまりありません。浅く広く仕事を経験してきた関係上、何かこれが得意ですと堂々と言えるようなこともありません。

ここ半年くらいは多数の本を読んだりイベントに参加したりをしていましたが*3、外の世界には自分よりも遥かにスキルが高い人しかおらず、自分が今後どういう方向性に進むと何かしらの大きなインパクトを出せるのかは完全に良く分からなくなってしまいました。(イベント参加だったり読書をすることだったり、何かを学ぶということがこんなに楽しいのか!という大きな発見があったのでその点はとても良かったです)
色々経験していれば自分に合うと思うことは見つかるんじゃない?というアドバイスは結構な頻度でもらうのですが、これまでもそれなりに色々なことは経験しているので、本当にそうなのかな?という疑問は中々拭いきれません。
また、色々なことを経験し過ぎて深い所に辿り着くことなく終わってしまっていて、もしかしたら深い所までいけば楽しいと思えていたはずなのに見逃してしまっていることもあるのかなあ、いう気もしています。
まだまだ勉強したいことや経験が足りないことはたくさんあるので、勉強を進めていったり経験を積んでいく内に何か見つかるのかなあとは思いつつも、今みたいに様々な分野をある意味がむしゃらに勉強したり経験するので良いのかは非常に悩みどころです。

どうしていくとよさそうなのか

これまで、仕事や勉強をしてみる⇒自分に合うかを考える、という流れだったのですが、自分に合いそうなものを考える⇒合いそうな仕事や勉強をしてみる、という風に流れを逆向きに変えてみる努力をしてみてもいいのかな、という仮説を持っています。
自分に合いそうなものというのがそう簡単に見つかるとは思えないので、いばらの道を予想していましたが、幸いにも、自分のことを自分自身がほとんど分かっていないことに最近気が付くことができたので、自分のことが分かるようになれば、意外と簡単に自分に合いそうなものが見つかるのかもしれないという期待はあります。
仮説が当たっているかは良く分かりませんが、半年くらいは自分に合いそうなものを考える努力をしてみて、このブログかどこかで答え合わせができればな、と思っています。

*1:投資家などへのアドバイスをしたり、投資家のニーズに合わせてリスクとリターンのバランスを取りながら投資家が使う戦略をよりよくする方法を考えたり、投資家が負けた原因や勝った原因を統計学Deep Learningで分析したり...

*2:社会人になるまでExcelを触ったことがありませんでした笑

*3:社内で起きている問題や自分が違和感を抱いている現状をどうしても解決したくて行動し始めました

OSTのあれやこれ

今日は、参加していて楽しいOSTと、OSTに参加していて難しいと感じることを書いていこうと思います。

OSTとは

以下の記事が良くまとまっています。

www.humanvalue.co.jp

記事を書こうと思ったきっかけ

きょんさんが先日の分散アジャイルチームの会で、長い間OSTをやってきて気が付いたこと(こうあると良いOSTになるかもと思ったこと)の話をしてくれました。
きょんさんの話にすごく共感すると共に、自分自身でも、OSTに参加していて感じるあれこれを言語化してみたいな、と思い記事を書くことにしました。*1

参加していて楽しいOSTの特徴

断定がない

きょんさんが言っていた原則ですが、自分自身も共感したのでここにも改めて書いておきます。
OSTでは、基本的にはコンテキストや関係性を全て伝えるのが不可能です。
そのため、「それ、○○○なんて、○○○だからやめた方がいいですよ」などと言ってしまうと、隠されている関係性やコンテキストを無視した発言になってしまいます。
勿論、参加者の意見自体は貴重なものなので、関係性やコンテキストが隠されていることに配慮して、断定はせずに「私は○○○かもしれないと感じました」とかで伝えてもらえると、参加していて心地よい場になりそうです。

問題に対して多様な観点が提供される

参加者が多かったり博識な方々がいるOSTでは、問題に対して多種多様な捉え方が出てくるのですが、これがめちゃくちゃ面白いです。
全然知らない学問の話が飛び出してきたり、良い意味で個性的な経験が聴けたり、ネガティブなテーマだと思っていたのにポジティブな見方が飛び出したり、問題意識を持つところが違ったり等々、多様な観点が提供されるOSTは学びがあったり、自分一人では絶対に気が付かないことに気が付くことが多いので、参加していて楽しいと自分は感じます。

一体感がある

テーマ(問題)に対して皆が考えている雰囲気が出ているOST*2は、エネルギーや勇気がもらえるような気がするので個人的には好きです。
仕事だと、周りの人が忙しかったりして、多数の人と一緒に問題に対してじっくり向き合う場面が自分の場合は中々少ないのですが、OSTでは複数名の人がある程度の時間を使ってテーマに対して向き合ってくれるので、普段あまり仕事では感じることのできない一体感を感じられて、勇気がもらえるような気がします。
OSTでは、テーマに対してはっきりとした結論は出ないことが多いですが、この一体感が味わえるお陰で、テーマに対して向き合い続けるエネルギーをもらうことができると個人的には感じています。

OSTに参加していて難しいと感じること

コンテキストをどこまで開示するか

参加している皆さんとは信頼関係を結べているものの、社内で起きている話などは具体的に開示できない話もあるので、どの程度までぼかすかを考えるのが難しいです。
ぼかしすぎると、ピントがずれた状態で話すことになり、話したいテーマからはずれていくリスクがあるので、なるべく正確かつ詳細にコンテキストを伝えたいのですが、良い塩梅が見つからず、いつも苦戦しています。
議論できる時間にもよりますが、深堀してくれる人は大体いるので、とりあえずぼかしすぎ位で出してみて、深堀してもらいながら適宜出せる情報をこまめに出していくスタイルを自分は取っています。

声を出すハードル

参加する場にもよりますが、参加者の皆さんは多数の知識や豊富な経験を持っている方々なので、発言をすると見当はずれなことを言って場を混乱させてしまわないかが不安になり、中々発言できません。
ただ、発言してみると大体の場合は優しくフォローしてもらえますし、少なくとも自分は知識がなくて馬鹿にされたような経験はないので、あまり気にせずにばんばん発言していけば良さそうです。

テーマを出すとファシリテーターなり場を回す役目を担うことが多い

テーマを出す時は、当然関心があるテーマを出すので、ファシリテーターなり場を回す役割は他の人に任せたいのですが、暗黙的なルールで、テーマを出した人が場を回す役割を担うことが多い気がします。
そのため、関心があるテーマを出したのにあまり議論の内容に集中できず、テーマを出したのにあんまりどんな話がされていたのか理解できずに終わることがあります。
ただ、製造業アジャイルのコミュニティをはじめ、最近はテーマ出しをした人以外が代替でファシリテーションをしてくれるというパターンも増えてきたので、今後この悩みは解消されていくのかもしれません。

*1:普段参加したイベントの記録を基に数えてみたところ、これまで合計で117回のOSTを経験していました。なお、初めて参加したOSTは、Scrum Developers Night!~1st~でした。

*2:音声チャット問わず、多数の人が反応してくれている...