天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

(オンライン読書会) 「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指してに参加してきた

educational-psychology.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

12章のエキスパート活動

以下、エキスパート活動でしてきた話を箇条書きで記載していきます。

  • 100年前にされていた話とは思えないのだが、なぜそれが定着しなかったのか?という背景は気になる
  • 学ぶ内容ではなく学び方のプロセスを重要視するというのは自分たちがイメージている学校のイメージと違う
  • 予習より復習のほうが大切、みたいな話が学校教育だと多くあった気もするが、本章では独自学習という形で補習よりも予習という形に転換されているのは興味深い
  • 「間違った発言をしてもどこが間違っているのか教えてもらうことができるので間違った発言をしても良い」や「能力の低い児童からまず発言する」などは心理的安全性をはじめとした土台があるからできることで、まさに環境づくりが必要なんだろうな、という話はある
  • 表現力を磨くというところで、納得感ある話で説得することが得意な人もいれば、パッションあふれる話で説得することが得意な人もいるので納得感があった
  • 「書く」を「書き記す」「書き広げる」「書きまとめる」の3段階にまとめていたのが非常によかった

ジグソー活動

以下、ジグソー活動でしてきた話を箇条書きで記載していきます。

  • 建設的相互作用の説明が雑(三宅先生の論文の例やその過程の話がごっそり抜け落ちてしまっている)な印象はあった
  • マルチ知能とやる・き・ちゅの関係性と個別最適な学びと協働的な学びにどうつながっているのか?の部分がややわかりにくかった
  • 教材を先生が事前に用意、というのが一歩間違えると先生の長期残業につながりかねないので大変そうだなあというのは毎度のことながら感じた

クロストーク

以下、クロストークでしてきた話を箇条書きで記載していきます。

  • 学校教育における学びと仕事における学びは違う印象がある。生きてくために学ぶと言えば同じ括りかもしれないが、仕事における学びだと、お金を稼ぐために学ぶという文脈が出てくる。
  • 企業で、学び方の学び方(学ぶプロセス)みたいなところに対してあまり投資がされていない印象はあって、学ぶ項目(例えばAWSを学ぶとか)にフォーカスが行き過ぎているような気がしている。なお、大学でも似たような課題があって、大学の教育なんだからどうやって学ぶのか?はもう皆当たり前にできるでしょ?みたいな前提があるようにも感じる(ただし、本当のところはどうなのかみたいなのはわからないので、学会などに行ってもっと深掘りをしてみる予定)
  • ミネルバ大学だと、最初に学習科学やなぜ学ぶのか?(哲学)みたいな部分の話がされて、その上で科目毎の学びにつなげているらしい
  • シンプルに、学び方がわかっている人と一緒に学ぶことを経験してみるというのも大切だと思う

全体を通した感想

学ぶプロセスを見直して、どんな項目に対してもより学びを効果的にできるようなプロセスを自分自身でも整備していきたいしそれに使える話が多くあるなあというのを実感する会でした。

また、ミネルバ大学の取り組みや奈良女子大学付属の取り組みなどは、書籍ではちらっとしか書いていなかったので、別の書籍で続きをより深く学んでみようと思います。