A-CSM研修を受講して無事に取得もできたので、今日はその体験記を書いていきます。
主にこれから研修受講を検討されている皆さんの参考になればと思っています。
受講経緯
きょんさんと1on1をしていた際、今後自分がやりたい仕事をしていくための手段の一つとして、エミネンスや実務経験以外で目に見える形でスキルを示せるといいよねという話が出て、その代表例として資格がありそうだということになったのが最初のきっかけです。
そこで何かしら資格を取ろうと思ったのですが、
- 普段あまり関わっていないスクラム実践者と話せる機会がありそう
- 会社でも資格取得を応援してくれるような体制が整っている
という点で、まずはA-CSMを取得してみようと思い、今回取得することにしました。
受講した研修と研修選定理由
今回自分はJoeの研修を受けてきました。
一番大きな理由は仕事の日程との噛み合いではあるのですが、CSMをJoeのクラスで取得していたことや、普段参加しているコミュニティと参加者層の距離が一番遠そうな印象があった点*1も選定ポイントでした。
参加者層
スクラムの経験歴に関しては、5-6年が中央値で中には10年以上という方も多くいらっしゃった印象で、全体的にかなり長くスクラムを実践されている方が揃っている印象でした。
一方で、普段自分がよく参加しているアジャイル関連のコミュニティ(RSGTや地域スクラムフェスやconnpassでOSTを中心に活動されているアジャイルコミュニティ)で自分が見かけたことがある方は1人/50人でした。
研修内容
以下に、研修で話があったトピックを記載していきます。普段のブログではログのように話があったことを細かく記載するのですが、有償研修ということもあるので、今回はトピック+概要レベルでの記載になります。
- 研修を行うチーム内での自己紹介やチーム内のワーキングアグリーメント作成
- スクラムマスターのコアコンピテンシーの紹介(ティーチング、ラーニング、ファシリテーション、コーチング、メンタリング、トランスフォーミング)
- スクラムの歴史
- 各種スクラムイベント + リファインメントでスクラムマスターでのファシリテーションプラクティス
- 心理的安全性の概念紹介と構築に向けての具体的な取り組み
- GROWモデルを活用したコーチングの実践練習(ペアコーチング)
- 生成AIを取り込んだモブワークの実践練習
- デリゲーションポーカーを活用した自己組織化に向けた権限委譲
- クロスファンクショナルチームの紹介と自社で構築する際に挙げられるハードルの洗い出し
- OST
研修で良かったところ
JoeやMihoさんsekiさんが盛り上げてくれた
研修中のワークや研修コンテンツ一つ一つをめちゃくちゃ丁寧に説明してくれるのですが、回答者の発表やワークに対するFBをする際にすごく盛り上げてくれるので、楽しく研修に参加することができました。
丁寧な質疑応答
参加者の質問一つ一つに対して丁寧に答えてくれるので、他の参加者への質問の回答の仕方含め、整理の仕方や答え方の切り口で参考になる部分が多かったです。
長らくスクラムを実践されている方々とのつながり
研修途中に適宜挟まれるワークやOSTでの中で、スクラムを現在進行系で長く実践されている方と色々なテーマで議論をしたり、現場のリアルな状況を語ったりすることができました。
コミュニティへの参加
CSMを受験した際は一緒に受験したメンバーと今後話せるような導線はなかったのですが、今回はA-CSMを受験したメンバーはABIのコミュニティへの参加をさせてもらえました。
参加して日が浅いこともあり、自分はまだなにか活動することができていないのですが、チャットや活動履歴をみる限り活発に活動がなされているようなので、次回以降参加してみようと思いました。
研修で今ひとつだったところ
全体的に満足度は高かったのですが、研修で聴いた話に関して、今回の研修で自分が初めて聴いた話というのはなく、ワークに関してもすべて現場で実践したことがあるものだったので、若干物足りなさはありました。
ただ、元々新しい知識を学びに来たというよりは、スクラム実践者とのつながりができることを期待していたので、当初の期待から逸れていたということはありませんでした。
研修全体を通した感想
当初目的にしていたスクラム実践者との繋がりができましたし、これまでの経験を棚卸しすることもできた部分があったので、参加できて良かったです。
また、スクラム実践者が集い議論する価値を改めて実感することができた機会で、その点もよかったです。