天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

状況別、アジャイルコーチへの依頼の仕方 アジャイルコーチは何をしてくれるの?に参加してきた

agile-studio.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

以下、イベントページから引用です。

このイベントでは、アジャイルコーチへの仕事の依頼方法を理解してもらうことを目的としています。アジャイルコーチに仕事を依頼する様子を見ていただき、「アジャイルコーチは何をしてくれるのか」「どのように依頼をするとよいか」といったイメージをつかんでいただければと思います。

アジャイルコーチ」という言葉をよく耳にするようにはなりましたが、どのようなことをしてくれるのか、どのように依頼をすればよいのか不明瞭と感じる方は多いようです。今回は、アジャイルコーチに仕事を依頼する状況として、代表的な2つの状況を設定しています。

状況1:チームでアジャイルに取り組むことになった。アジャイルスクラムの経験や知見がほぼなく、自分たちだけでうまくやれる自信がない。有識者から何かしらのフォローが欲しい。

状況2:自社でDX・アジャイル導入することが決まった。会社の方針で、アジャイル開発者、SM、POなどのアジャイル人材を3年間で、1000人に増やしていきたい。

依頼側の代表の役として、中原さんにお手伝いいただきます。中原さんは、アジャイルコーチに仕事を依頼する立場も、アジャイルコーチとして仕事を受ける立場も両方熟知しています。今回は、依頼側の立場から、アジャイルコーチに仕事の依頼をする際の質問を投げかけてもらいながら進めていきます。

会の様子

前提

以降の記載では、状況1, 状況2を以下のように定義していきます。

状況1:チームでアジャイルに取り組むことになった。アジャイルスクラムの経験や知見がほぼなく、自分たちだけでうまくやれる自信がない。有識者から何かしらのフォローが欲しい。

状況2:自社でDX・アジャイル導入することが決まった。会社の方針で、アジャイル開発者、SM、POなどのアジャイル人材を3年間で、1000人に増やしていきたい。

状況1

天野さんは、どのくらいアジャイルを始める準備があるかを知りたいので、最初はHOWレベルの状況把握的な質問をしつつ、その上で何に困っているのかを探るということでした。
そのため、天野さんはまっさらの状態(=事前に会社での準備ができていない)での相談は正直苦手だということでした。

木下さんは、だいたい最初は研修から入って用語を統一して、その後にチームビルディングをして、1週間スプリントで自分たちのチームのやり方を改善しながら進めていくような形でやっていくことが多いということです。
相談されるときは、その人がどんな考え方をする人なのかな?というのを探求しながら、この人と二人三脚で(友達で)やっていけるかな?という観点で想いの共有ができるかを見るということでした。
特に、「その人の言葉*1」をすごく大切にするということです。

家永さんは、既に始めたり開発をしている場所を観察してみて、いい部分をみつけ、そこを伸ばしていくところからスタートし、自信をつけてもらうことを大切にしているということでした。

状況2

家永さんは、正直このような相談は不得意領域ということですが、まずは1チームにフォーカスして、取り組みに前向きなエンジニアやスクラムに前向きなスクラムマスターを相手にスクラムの知見を広めるようにしているということでした。
社内コミュニティに関わることもあるそうで、その際にはまず家永さんが手本を見せてその後にやってもらうことを心がけているということです。

天野さんも、正直言うとスクラムのスケーリングに関しては不得意領域で、3年で1000人という人数も厳しいと考えているそう。研修はもちろんやるということですが、正直深く変化するのは厳しいということです。
また、集まって率直な意見ができるような会議に参加することで、今回のような状況なら3年で1000人は無理ですよ、などを組織全体や経営層に伝えるようなことをしているというお話でした。

木下さんは、1000人ではなく500人規模での実践はあるそうで、その際には3ヶ月規模でスクラムを体験する仕組みを作り、その3ヶ月で入れ替わり立ち替わり社員がスクラムを経験するようにしているということです。
同時に、社内コミュニティを作り、研修から出て現場でスクラムを実践している人が集まれるようにし、現場で躓いたことを相談できるようにしているということでした。また、そういったコミュニティに木下さん自身も参加して別会社の事例などを紹介しながらコミュニティを活性化させていくということでした。
なお、全然目標に達成しなかったときに、定性的に見てこういう部分はいいところだというのを伝えることもしているそうです。

状況1/状況2の共通項

状況1/状況2どちらに関しても、「一緒に」伴走することを大切にしているということでした。
伴走していく中でスキルや知識を伝えるのはもちろんやるのですが、情熱を持って仕事に取り組む姿勢などが伝わることを大切にしているということです。

Q&A

話した内容に関してQ&Aがありました。以下、内容と回答を一問一答形式かつ常体で記載していきます。

最初の研修はどのくらいの期間やるのか?

1日くらいかけてスクラムを模擬体験する。

アジャイルコーチとしてネガティブな内容をフィードバックするときは何を大切にするか?

関係性がどこまでできているかを大切にしている。また、ポジティブなところも併せて伝えると同時に、改善策を本人ができるレベルのアクションで提示することも大切にしている。

成果測定やクライアントの期待値コントロールをどこまでどのようにしているか?

あくまでもチームづくりをしているので、項目を決めてチームに回答してもらうことをしている。
また、頻繁に打ち合わせをして話し合うことをしている。

アジャイルコーチから見て、よく見受けられる間違いややりがちなよくないことがあれば知りたい

objectclub.jp

を以前作ったので参考にしてほしい。
また、何かの善悪判断をするのもおかしい。

会全体を通した感想

自分は依頼される側の立場なのですが、依頼をどういった形で解きほぐしていくのか?というのが知れてよかったです。

深い変化を起こすという言葉をはじめ、お三方がそれぞれの言葉で話をしてくれている印象があったのも素敵でした。

*1:イノベーションを起こすため、アジリティを上げたい...借りてきた言葉ではないような単語