会の概要
以下、イベントページから引用です。
今回のCreationline Meetupは社内Agile CoEチーム発足記念! アジャイルが大好きな6人によるLT+ざつだん会を開催します!
多様なテーマトークと劇団メンバーの普段見れない一面をお楽しみいただけます。
会の様子
三現主義で行こう! byえわさん
現地現物現実を大事にしていこうという三現主義の考え方が、スクラムやプロダクトづくりに対してどのように影響しているのか?というお話を聞いていきました。
ユーザーインタビューだったりスプリントレビューは、まさに三現主義を実現しているきっかけなんじゃないか?ということで、実際にえわさんが三現主義を経験した話でした。
いつボケがくるんだと待ち構えていたのですが、最後までただの素晴らしい話でした。
スクラムマスターから見たXPの重要性 byしょーださん
アジャイルを最初にやるなら、アジャイル開発を勉強したい人はスクラムよりもXPを学習していこう!という話を聞いていきました。
WF開発を長い間経験してきた人は、アジャイルで小さく作るという開発スタイルへの転換が必要なので練習が必要になってくるということで、その練習としてはスクラムよりもXPのほうが適切なのではないか?というお話でした。
実際、しょーださんが見てきてうまくいっている現場では、XPのプラクティスや考え方がふんだんに踏み込まれているということです。
声がけで変わるチームのモチベーションとペップトーク by JKさん
アジャイルと多くの共通点があるというペップトークのお話を聞いていきました。(社内で40分かけて話した内容を5分にまとめた内容ということです)
ペップトークは、
- ポジティブ語で
- 相手の状況を受け止めて
- ゴールに向かって
- 短くてわかりやすくて
- 本気の想いで相手の心に火をつける言葉がけ
だということで、学問的なバックグラウンドとしては脳科学と心理学が組み合わさっているそうです。
また、ペップトークを実践するコツとしては、
- 捉え方を変換する
- ないものではなくてあるものを見る
- 「〜しないで」ではなく「〜して」に変換する
が重要だということでした。
5分でも20分でも40分でも自由自在にペップトークの話ができるのはさすがでした。ありがとうございました!
ファシリテーションのエッセンス byいづさん
最近話題の?ファシリテーションの話として、いづさんが普段どのようなことを気にしながらファシリテーションをしているのかを聞いていきました。
具体的には、いづさんは
- ポジティブに相槌することで柔らかい空気を作り出す
- 発言のハードルを下げる
- 明るい雰囲気を作る
- 場合によってはファシリテーションをやめて一緒にチームと悩む
を気にしているということでした。
個人的にも上手なファシリテーターに感じる内容と近かったですし、めちゃくちゃいづさんっぽさが出ていて素敵な発表でした。
ワークショップを「あー楽しかった」で終わらせない!次につながるアクションの定め方 by ikikkoさん
続いて、先日のスクフェス福岡2023で大活躍だったikikkoさんからワークショップを次の機会につなげるためのTipsを聞いていきました。
まずワークショップの最後には、
- 今後の方向性やゴールを定める
- まず最初にやる小さなアクションを決める
を実行しておくと良いというお話でした。こうしておくことで、期待することを事前に想定できるようになり、アクションしてみたけどこれなんだっけ?とならなかったり、アクションの最中にも迷いにくいようなメリットがあるということでした。
そうしてアクションを決めた後は、
- アクションを実行する
- アクションを実行した結果を検証する
- 必要ならゴールを調整する
のサイクルを回していくのが重要だということでした。
具体的にどのようにサイクルを回すとよいのか?に関しては、角さんのスライドやikikkoさんが実施している具体例を紹介してくれて、とてもLTとは思えないほどの充実具合な発表でした。
2人のエンジニア+アジャイルコーチの支援最強説 byさささん
タイトルの通り、アジャイルコーチだけでアジャイルチームを支援するのではなく、2人のエンジニアと併せて支援するとよいのではないか?という話を聞いていきました。
アジャイルコーチは忙しいため、なんとなくアジャイルが分かるところまでは言っても、アジャイルを実践するところまでは難しいということで、実際に現場で手を動かしてくれるエンジニアの存在が重要だということです。
ただ、支援する際にアジャイルがわかっているエンジニアに依存してしまうのは良くないので、ちょうどいい感じに頼れるくらいの人数として、2人までにとどめておくのが適切なんじゃないか?というお話でした。
ふりかえりをなぜやりたいかふかくりかいしてよりよきふりかえり byやっとむさん
最後に、まさかの飛び入り参加として、やっとむさんから「意志を持ったふりかえり」のお話をしてくれてました。(ふりかえりカンファレンスで話されないお話)
ふりかえりというと、チームのプロセス改善やフィードバックを得ること、一旦手を止めること...様々な理由がありますが、やっとむさんは「あなたは何をなぜふりかえりしたいんですか?」と聞きたくなるということで、主語や意志があるふりかえりを提案してくれました。
ふりかえりのプロセスとしては、
- テーマを絞り込む
- 意志に合わせて進め方を調整する
- 手法を考える
の順にしていくと基本例の一つだということで、ふりかえりではメンバーから出てきた意志の性質に合わせた進行をしてくのがよいのでは?とお話がありました。
例えば、問題提起をしているなら、話を引き出したり問題認識についてチームで合意するような進行にすることもできるし、ただ話をしたいというならテーマやトピックは意図的に固定せずにグルーピングや発話機会に注目した進行にする手もあるということです。
プロセスではなくメンバーの意志を起点にふりかえりを組み立てるというのは非常に共感できましたし、ふりかえりカンファレンスの基調講演がより楽しみになりました。
フリートーク
LTをしてくれたメンバーとフリートーク形式で雑談をしていきました。自分はいづさんのお部屋にお邪魔し、雑談やファシリテーションを中心に以下のような話をしてきました。
- 雑談の効用
- 雑談の聞き手/雑談のやり手
- ファシリテーションをする際にどんなことを気にしているのか?事前にどんな準備をするのか?
- オンラインにおけるアイスブレイクの有用性
- マンネリ化したチームをどのように立ち直らせようとしているか?
- マンネリ化とはどういう状態か?
会全体を通した感想
オールスターメンバーが揃っていて、LTも雑談も豪華な話が目白押しで、改めてCLメンバーの充実度を実感しました。
特に雑談では、久しぶりにいづさんのお声が聞けてとても楽しかったです。