天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

「Agile Tech EXPO mini #7 エンジニアからのキャリアパス」に参加してきた

agiletechexpo.connpass.com

会の概要

エンジニアからスクラムマスター/アジャイルコーチとしてキャリアを歩んできた皆さんの話を聞いてみようという会です。

会の様子

スポンサーLT+スピーカーの自己紹介

ITプレナーズさんからスポンサーLTとして、会社紹介や今日の会へのつなぎとして計画的偶発性理論の話がありました。

その後は今日のスピーカーの高江洲さん稲野さんJKさんから、簡単な自己紹介とキャリアの変遷を聴いていきました。
はじめましての方は勿論ですが、良くお見かけする方も、これまで聞いたことがないキャリアの話を聴くことができたので楽しかったです。

アジャイル/スクラムとの出逢い

高江洲さん

今のアジャイル界隈の猛者の方々*1との出逢いや、すくすくスクラムとの出逢いなど聴くことができました。

稲野さん

フリーランスエンジニアとして活動している中でアジャイルと偶然に出逢ったのというお話や、すくすくスクラムがきっかけにコミュニティ活動への情熱が芽生えた話などを聴くことができました。

JKさん

10年近くエンジニアをしていた中でアジャイルに出逢い、最初はアジャイルスクラムも良く分からなかったという話、そこからAgile Japanのボランティア活動や平鍋さん・伊藤さんとの出逢いがあり、どんどんアジャイルに引き込まれていったというお話でした。

アジャイルコーチ/スクラムマスターになりたいと思ったきっかけ

高江洲さん

kiroさんがサプライチェーンマネジメントのコンサルタントと名乗ったり、ryuzeeさんがコーチと名乗り出したりしているのを見て、名前こそつけなかったものの自然とアジャイルコーチ/スクラムマスターとしての仕事をあるタイミングでいきなり始めたということでした。
ただ、始めたのは急であったものの、元々XPを現場で実践されていたのでそこまで急な変化が起きた実感はなかったということです。

稲野さん

アジャイルコーチもスクラムマスターもなりたいと明確に思ったわけではないけれど、フリーランスの立場を利用して少し興味があったアジャイルの案件を取っていくにつれ、次第にアジャイルスクラムへの理解が深まり、自然とアジャイルコーチやスクラムマスターの仕事も担うようになっていったというお話でした。*2

JKさん

(ラグビーをやっていたこともあって)スクラムマスターという名前に対しての憧れがスタートで、アジャイルコーチやスクラムマスターになりたいと思うようになったというお話でした。
そこから、RSGTでクリエーションラインの安田さんとの出逢いや当初抱いていたもやもやを解消したいといった様々な要因が絡み合い、スクラムマスターに実際になったということでした。

アジャイルコーチ/スクラムマスターで楽しかったこと・苦しかったこと

高江洲さん

スクラムマスターでは、周りの理解を(特に広範で)得ようとするのが中々苦しかったということでした。
アジャイルコーチとしては、どんな時もアジャイルスクラムをやっていることにしないといけない現場は苦しいので、案件自体を取らないようにしているということでした。

稲野さん

チームの成果が出るタイミングは充実感を感じる一方で、現場が変わるとこれまで培ってきた知識が全く通用しないと感じる点は、中々大変だということでした。

JKさん

チームの支援をするという仕事自体に楽しさを感じる一方、逆にチームを混乱に陥れてしまう経験をスクラムマスター初心者でしたのが苦しかったということでした。

スクラムマスターとアジャイルコーチの違い

高江洲さん

チームの外にいるのがアジャイルコーチ、チームの中にいるのがスクラムマスターということでした。
また、アジャイルコーチはチームを超えて組織改善も担うことが多いイメージがあるということでした。

稲野さん

ベースは高江洲さんと同じイメージであるものの、スクラムマスターが組織変革などアジャイルコーチ的な仕事をすることもあるという話をされていました。
スクラムチームの一員であるかどうか、というのは大きな違いだと思うと話していました。(そのため、スクラムマスターは社内の人がやるべきだと考えているということでした)

JKさん

JKさんとしては、アジャイルコーチでも外の人感を出さないでなるべくチームに近い立場であることを意識しているというお話でした。(さささんの影響も大きく受けているということでした)

その上で、アジャイルコーチの時は、相談よりも言い切りの形を多くするスタンスを取っているということでした*3

アジャイルコーチ/スクラムマスターになるためにした学びは

高江洲さん

コミュニティの後の懇親会で色々な人たちと話をすることが学びになったというお話でした。
とにかく一番最後までいることを意識していたということで、懇親会やコミュニティでは一番最後まで飲んでいたということでした。

稲野さん

アジャイルコーチ/スクラムマスターになることを意識して学んだことはないということでした。
学びになったことをふりかえると、やっぱり座学よりも実際に体験をしてみることが重要だというお話でした。

JKさん

多種多様な出逢いを通して、先駆者の方々が踏んできた地雷対処法(地雷回避法)をただで教えてくれたことが一番の学びになっているということでした。

アジャイルコーチ/スクラムマスターを目指す人へのエール

高江洲さん

人との縁が大事になるので、出逢いを大切にするといいということでした。
縁はどこに転がっているのか分からないので、縁を作る機会を増やすといいと思うと話してくれました。

稲野さん

人と話すことに加えて、おっと思ったことに覚悟をもって*4躊躇なく飛びつくことが大事だというお話がありました。

JKさん

さささんに知り合うといいよ、ということでしたw
人と話すことが大事なので、話すきっかけとしてまずは何かを明言してみるのもいいと思うということでした。

*1:ryuzeeさん、川口さん、角さん、西村さん、永瀬さん...

*2:最初はスクラムマスターがスタートで、その後コーチの方々とコミュニティで知り合うにつれて、コーチとしてのキャリアもスタートしたということでした

*3:スクラムマスターの時は自分で話を終わらせないようにしているけど、アジャイルコーチの時は自分で止めることを意識しているということでした

*4:自分が飛びつくことで人に迷惑をかけてしまうこともある