こちらに参加してきたので、会の様子と感想を書いていきます。
会の概要
以下、connpassのイベントページから引用です。
視聴者の方から寄せられたアジャイルの悩みにアジャイルコーチが「あーでもない、こーでもない」「これならいけそうかも」と解決策を楽しく考えていきます。
取り上げる質問
質問:スクラムマスターに必要なスキルは?
質問:ウォーターフォール開発主体の組織にアジャイルを浸透させるためのファーストステップは?アジャイルコーチの3名がディスカッションします。参加者に発言していただくことはありませんので、お仕事をしながらなラジオ感覚でご参加できます。もちろんZoom チャットでの質問もウェルカムです。当日の様子は録画し、後日公開予定です。参加者の方のお名前・お顔は公開されませんのでご安心ください。
これまで取り上げた質問や、イベントの様子はこちらをご覧ください。
会で話されていたこと
スクラムマスターに必要なスキルは?
以下のようなスキルが挙げられていました。
- スクラムの基礎知識は必要
- ファシリテーション(スクラムイベントのお手本を見せるスキル)
- コーチング(対個人、対チームへのコーチング)
- ティーチング
- 親身に話を聴くスキル
- 周囲のステークホルダーにアジャイルを説明するスキル、信頼貯金を構築するスキル(信頼を勝ち取りながら回答するスキル)
- エンジニアリングスキル。これがないと、技術的負債といった技術的部分に対しての感度が緩くなることがある。でもあると、チームリーダーみたいな立ち居振舞いを求められる。
この中でも、当たり前のように思えて、親身に話を聴くスキルは重要で、これができないと信頼もたまらないしニーズを把握できないと何も始まらない、という話が出ていました。
また、上記で挙げられていたようなスキルの身に着け方としては、親身に聴くこと・傾聴スキルが土台にあり、その上で回答のバリエーションや多種多様なコンテキストをコミュニティなどで仕入れる、という話が出ていました。
あと、スキル(学んで身につくもの)なのかは分からないが、スクラムイベントが終わった後に「皆が元気になっているか?」というのを感じるスキル、皆を元気にするスキルというのは大切だという話が挙がっていました。
ウォーターフォール開発主体の組織にアジャイルを浸透させるためのファーストステップは?
まず、ウォーターフォール開発主体の組織、という言葉について定義がされていきました。
- 上司に従う
- 言われたことしかしない
- 計画が固定
- サイロ化
- 自発的に動けない
- 最後にテストする
といった内容が挙がっていました。
続いて、これらの組織を変えるためのファーストステップとして、どんなアクションが考えられるか?という話が出ていきました。
- 課題の見える化
- ユニットテストとリファクタリング
- 状況の可視化
- デイリースクラムをする
- あいさつから始める
- 困った時やレビューにペアプロ
- CIでインスペクションだけやる
- ひたすらインタビューして困りごとを把握する
といったものが挙がっていました。
全体を通した感想
今回も、天野さん木下さん家永さんという豪華なアジャイルコーチ陣が話してくれて、お三方の意見の相違点が見れたのは面白かったです。
特に、スクラムマスターに必要なスキルとして、「当たり前のように思えるけど親身に聴くことが大事だ」という話が出ていたのは印象的で、現場で起きていることをまず知る、相手の世界を大切にする、というのはお三方が数々の現場を改善していく中で重要なことだったんだな、というのを知れてよかったです。