こちらの読書会に参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
ビジネスモデルの多義性
ビジネスモデルが指し示す意味が多義的な点は面白いという話が出ていました。
また、ビジネスモデル構築に役立つのがリーンキャンバスやビジネスモデルキャンバスだと思っていたけれど、これらはモデルとは異なるんだよね、という話もしていきました。
代替品と競合品
競合品はよく考えるけれど、代替品のことはあまり考える機会が普段少ないという話からスタートしました。
ただ、リーンスタートアップを実践していると、むしろ代替品(+スイッチングトリガー)を中心に考えることが多いので
また、インセプションデッキのエレベーターピッチもある種の代替品を考えているのではないか?という意見が出ていました。
また、模倣困難性が高い企業を挙げるのは簡単だけれど、独占している企業を挙げるのは結構難しいよね、という話も出ていました。
スクラムってどこまでカバーできているの?
ビジネスモデルの構築という観点で、スクラムってどこまでカバーできているのだろうか?という話が出ていました。
顧客への「価値」提供やアウトカムの話はスクラムやアジャイルでもよく話題になるが、価値を作り出すための資源と活動の「隔離」についてはあまり話題になっている気がしないかもねという話や、顧客にあくまでもフォーカスする(自分たちで評価はしない)ところは似ているというお話がありました。
ロックイン戦略(ブランド・ロックイン)
ロックインするとき(特にブランド・ロックインするとき)はなんだかんだブランドの歴史が必要じゃないか?という話が出ていました。
ブランド・ロックインのはまさにそうだと思うけれど、徐々に積み上げをしていくことはできるのでは?という意見も出ていました。
抽象度
ビジネスモデル分析では抽象度が重要だという話があり、抽象度の上げ下げが重要になってきそうだというお話が出ていました。
一方で、そもそも本のP18に書いている例だと、抽象度が大切という表現があまりしっくりこないような気もする...という疑問も出ていました。
全体を通した感想
普段の読書会で扱う本とは少し毛色が違う話で面白かったです。
特に、実際の企業名だったり実際に参加者の仕事で経験がある戦略の話を聞くことができたのは最高でした。