天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

JaSST nano vol.14に参加してきた

jasst-nano.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の様子

探索的な読書会のすすめ

まずは、いとさんと根本さんから社内で行ったというExplore it!の読書会の話を聞いていきました。

読書会のTips(実際に読書会をどのように進めたかの話)として、その場で全員で読むというポイントが挙がっていたのですが、参加ハードルを下げる意外の効果に、みんながその場で理解を深めることができるのでより能動的に参加できる*1という話が出ていて、面白かったです。

また、読書会をやるだけではなく、読んだ知識を探索的テスト実践によって確かめる形式を取ったという話も面白かったですし、実際に得た知識を活用して認知や行動が変わっているというのは純粋にすごいなあーと感動しました。

読書会の実際の様子(Miroのボード)や、探索的テストを実践してみて感じた重要なポイントやExplore it!の本で対して感じた疑問点の話も聞くことができて、盛りだくさんの発表でした。

社内で実例マッピングやってみてる話

続いて、Namekiさんから実例マッピングを社内で実践して起きた変化やというお話を聞いてきました。

The BDD BooksやAgile Testing Condensedのおさらいからスタートして、実際にやってみた感想や、実例マッピングを重ねていく上で獲得したノウハウの話を聞くことができて、社内で実例マッピングを実践することも多い自分にとって、非常に有益な内容でした。

実例マッピングがコミュニケーションポイントになったという話や、ビジネスサイドの人たちから実例マッピングというプラクティスが好評でより意欲的にプロダクトに関わるようになった、というお話を聞けたのは特に印象的でした。

QAエンジニアがEMになりました

すみすさんから、QAエンジニアで得たことを活かして自身がEMになるまでのストーリーや、EMになった現時点での自身の抱負の話を聞くことができました。

すみすさんの想いが一言一言力強く心に響きましたし、QAエンジニアから直接EMになるというキャリアパスは聞いたことがなかったので、新鮮な気持ちで聞くことができた発表でした。

定年退職したオッさんが、WACATEに乱入したno

最後に、吉野さんの発表を聞いていきました。

WACATE(ワカテ)をWACATE(ワケート)と思って参加していたというくすっとしてしまう発表の入りでしたが、その後に年齢を過度に意識することなく参加し、意欲的にワークショップに参加して得た学びを持ち帰り、そしてそれをこうした場で発表するという過程を踏んでいる吉野さんの話は、とてもいい話で、勇気づけられました。

経験が溜まってきたり色々な知識が増えてくると、全く新しい経験をしたり異文化に飛び込むことは少し不安に思うことが自身はあるのですが、そうした時は今日の吉野さんの発表を思い出そうと思います。

会全体を通した感想

今日は学びがありつつも、どの発表でもグッと心が動くようなポイントがあり、印象的な会でした。

こうした話が平日に普通に聴けるJaSST nanoは、改めていい場だなあと感じる会でした!

*1:担当章を読んだ人や準備をよくしてきた人に聞く、みたいなことが起こりにくい