こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
品質とQAに関するポジションペーパーに関する議論
こちらの記事に対する議論をしていきました。以下のような話が出ていました。
- 出荷基準をQAが握るのは正直好きではないという話がありました。(権限と責任が重すぎる気がする)ただ、電車や飛行機に関しては第三者組織としてQAがいてその人が出荷基準を握るというのもよくあるため、同じQAというロールであっても、コンテキストによってやることが異なるのは前提であるという意見が出ていました。
- QAってどういう印象があるのか?という話をしました。記事でいうとフルスタックQAエンジニアに近いイメージを持っているという話や、そもそもQAと働いたことがないのでQAにイメージを持つことができていないという話もありました。他にも、QAは活動でありQA「担当者」とかはいないというイメージを持っているというお話も出ていました。
- QAとして働いていると、QAが見下されるような場面には多く立ち会うという話が出ていました。
- QAという言葉もそうだけれど、品質という言葉もコンテキストによって何を示しているのか全然違ってくるよねという話が出ていました。
- 金融領域だったり受託開発だと、要求にしたがうというフォースが働きがちで、顧客にとっての価値を上げていくという観点でのQA活動は弱くなっていきそうだという話がありました。一方で、コンプライアンスに遵守しているかということを検証するのもQA活動ではあるので、QAの力が弱いというのは少し違うかも知れないという話がありました。
- テスト設計が上手であれば、バグ曲線自体は有用だけれども、信頼度が時間を積み重ねる毎に高くなるという考え方には反対だという話がありました。
開発やっていないけれどQAやっているってどう思う?
IT未経験でIT業界に飛び込み、研修とかでも苦戦しながら知識をキャッチアップをしたものの、開発(実装)をほとんど経験することがなくテスト設計をしていたら3年くらいが過ぎて、たまに自分はこのままでいいのか?(IT業界にいるといえるのか?)と考えることがあるんだけれどどう思うか?という話をしていきました。
参加者の皆さんからは、以下のような話がありました。
- ほとんど同じような経験がある(新卒3年目まで同じような経験をしていた)。抱いていた不安は消えないなあと思ったので、上司に相談の上、チームビルディングだったりメンタリングだったりバグのPRだったりやれることをやれるだけやってみるようにした。その結果、不安が払拭されたり今思うとああいう行動をしてみてよかったなあと思えるようになった。
- 開発というか実装は全然できなかったが、QAのスペシャリティを持って活動をずっと続けて長い間やれている。ただ、不安自体はあるので、(もはや趣味の一貫ではあるが)資格の勉強をしたりこういった場に出て知識をキャッチアップするようにしていた。
- 何かスペシャリティを持つとそれは信頼貯金につながるので、色々越境して取り組んでみるというのも手だけれど、何か一つの領域に特化してそこで信頼を得た後、自分がやりたいことをやってみるというのもありだと思う。
- スペシャリティというとずれてしまうかもしれないが、こうしてコミュニティに出ているというのも一つの強みになると思うので、コミュニティで聞いた内容を社外や社内で発信したりするのもおすすめではある。
- 自分だけテストしかできないのにプランニングポーカーとか...と最初は思っていたのだが、積極的にチームメンバーにお願いしてモブプロをやってみるようにしたりしている。
- 同じような不安を持っていていたのだが、JaSST nanoやスクラムフェス新潟で登壇をしてみるようにしたら、自分がやっていたことに対してポジティブな感想をたくさんもらうことができて、非常によかった。
その後は、相談者の方が特徴的な会社の自己紹介をしていたので、知り合いの方をつなげあったり、こういったOSTをやっているコミュニティの話をしたり、WACATEをはじめ次に参加してみるとおすすめのイベントの話をしたりしました。
また、参加者それぞれの強みの話をしたり、nacoさんから今回のイベントを立てるときのドキドキ感を聞いたり、元々のテーマとは全く関係ない話で盛り上がりました。
全体を通した感想
まったくこれまで話したことがない方々とこういったイベントでOSTするのは久しぶりだったので、結構緊張したし何なら他の知り合いがいるテーブルに行こうかも悩んだのですが、せっかくnacoさんがこういったイベントを立ててくださったので、その波に乗ろう(?)と思って乗りました。
結果的に、自分とかなり似た境遇の方や同じ悩みを持っている方と話ができて、すごく楽しかったです。
QA系のOSTイベントは意外と貴重だなあと思ったので、今後も継続的に参加したいなあと思いました!