天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

起業の科学とエンジニアリングと 2021に参加してきた

engineering-floor.connpass.com

本日はこちらに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

以下、connpassのイベントページから引用です。

この20年で日本でも起業が様々なシーンで見られるようになりました。VCや大手企業による投資、ベンチャー企業発のテクノロジーのひろまり、リーンスタートアップ、デザイン思考、アジャイル開発、NoCodeなど「小さくはじめる」がキーワードであるかのように実践例もふえています。今回はデザイナーでありながら自身も連続起業家である ぴいすけさん と、アジャイル開発を中心にコーチングはしながらも起業をしたことがない kyon_mm で雑談します。

会で印象的だったこと

エンジェルラウンドでまずやるといいこと

エンジェルラウンドにいるクライアントに対してぴいすけさんがまず行うことは、クライアントがなぜ起業をしようと思ったのか、何を解決したいのかをストーリーテリングの形式で語ってもらえるようにしているということでした。
また、実際にやるかに関わらず、10秒程度で自分が描いていることを人に説明できるように訓練するという話もありました。

リーンキャンバス談義

まずきょんさんから、リーンキャンバスの構造に対する疑問(なぜリーンキャンバスの形式になっているかの説明が全くない)や、リーンキャンバスがうまく書けたこととビジネスが上手くいくことの関係性があまり見いだせないように感じるというお話がありました。
次にぴいすけさんからは、リーンキャンバスをぴいすけさん自身はそのまま使っていない点(かなりオリジナルに改良している点)、リーンキャンバスで起業家の弱点を確認するという話がありました。

解決がMUSTな問題にもお金を払わない人が多い

お金を払ってもらうためには、解決がMUSTな問題を解決するのは不十分で、顧客がその問題を解決しないことで痛みを感じるような問題*1を解決する必要があるというお話でした。

ぴいすけさんがクライアントに寄り添うスタイルの変化

元々のぴいすけさんは、1日16時間、1週間で100時間以上は普通に働くような起業家を多数支援しており、ぴいすけさんも起業家とは人生をかけて死ぬ気で働くような人たちがなるものだと思って支援をしていたということですが、今は週2日位の稼働で副業として起業するような人や主婦の人で起業するような人が成果を出せるような支援をしているということでした。
この変化は、時代の流れに適応してというのも勿論ありますが、起業のハードルが異常に高い現状への問題意識や、純粋に顧客の問題を解決するようなサービスを立ち上げたい、という気持ちを持った人たちを支援したいという気持ちから来たものだということでした。

会に参加した感想

ぴいすけさんが率直かつ軽快に自身の意見を、楽しそうに話している様子が印象的でした。
ここにいつものきょんさん節も加わったこともあり、普段あまり話を聴かない起業の話も楽しむことができました!

*1:例えば極端な例だと、砂漠で何日か水を飲めない脱水状態で、脱水症状を解決するソリューション