天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

アジャイルカフェ@オンライン 第65回に参加してきた

https://agile-studio.connpass.com/event/339809/

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

一條さん家永さん木下さんのアジャイルコーチ3人がアジャイル実践者の悩みに答えていく会です。今回は特別会ということで、「2024年のアジャイルを総括しよう!」でした。

会の様子

印象的な本

各々が印象的な本をあげてくれました。

一條さん : コーチンアジャイルチームス

自分自身がマネージャーをやっていたときに細かく進捗を把握して仕事を巻き取るという失敗モードの振る舞いをしていたのでそれがアジャイルの文脈でなぜだめなのかがわかり印象的だったということです。

木下さん : アジャイルなプロダクトづくり

プロダクトづくりを通して組織が少しずつ変わっていくというのができるというのがストーリー形式でわかって良いという話がありました。

家永さん : Tidy First?(テスト駆動開発)

単なる開発プラクティスというよりは仕事術、ベイビーステップというところがわかるので改めて大切な本だという話が出ていました。

また、最近はTDDの希薄化で言われているように教授主義的な話が蔓延している印象があるので、その点でも今年印象的だったということです。

実際の案件で感じた2024年の傾向

スクラムを小さく始めていくという目的でスクラムマスターの研修(資格研修は受けたうえで次に実践するために受けるような研修)をやる会社が増えてきたという話がありました。

また、1プロダクトに対して複数チームでスクラムをやりたいという話が出ていたのも印象的だということです。これはスクラムをやっていてビジネスがうまくいっているという兆候でもあると捉えられるため、ポジティブにとらえているということです。

他にも、スクラムガイドを守ることが目的になっているチームやアジャイルをなんでやっているのか?というのが明確ではない状態で開発しているようなチームが増えてきている印象もあったそうで、自分たちで腹落ちしている状態でアジャイルを進めることには課題を一定感じたということでした。

最後に、生成AIの台頭があったものの現状の限界は明らかに見えてきていると感じる箇所もあったというお話でした。

会全体を通した感想

案件の話を聞いていて、アジャイルスクラムという意味でよく聞くような話に関しては、ここ数年は自分が聞くようなトピックはそんなに変わっていないなあと思いました。

一方で開発に関しては生成AIが明らかに時代を変えたような感覚はあって、仕事の仕方やコードの書き方としても明らかに変わってきているとは自分も感じました。