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今週も分散アジャイルチームの会に参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。(普段より早めで22:30頃に途中離脱しました)
オープニング
オープニングとして、こちらのスライドの22ページ目に関して、小泉さんからきょんさんへ質問がありました。
「揮発性が高い」という意味は変化しやすいという意味なのか?
大枠としてはOKということでした。売上とかに比べると社員数は急激に減ったりしないという話を揮発性として表現したということです。
T2Mとかは外的要因が入りにくいけど、ReactのバージョンやRouterへの変化(AppRouterへの移行など)、ChatGPTなどの登場などは起こるものなので、ability with innovationなどは外的要因も大きくアンコントローラブルだよね、ということと併せて説明しようとしていたということです。
揮発性が高くコントローラブルなものが大事?
そういう趣旨ではなく、自分たちのメトリクスがどこを追っているのかを気にすることが大切だという話でした。
4メトリクスのうち一つしか追っていないと井の中の蛙になることがあり得るということで、例えば(メンバー構成にもよりますが)CVをすごく追い求めたとしてもそれって投資対効果は悪い部分なのでそこだけに注力するのは事業としていいんだっけ?という話がありました。
幾つも指標がある中でどうやってチームメンバーの人がそれらのメトリクスをバランスよく整理できるのか?
普通にやっているだけと言えばそれまでなのですが、メトリクス起点で話すことが大事だと考えてはいるということでした。きょんさんの場合、話のきっかけに過ぎないのでそんなに混乱はしないということです。
リーンキャンバスで整理すると情報量がすごく多くなるが混乱しないのか?
認識を一致させるみたいなことにモチベーションをあまり感じないので混乱しないということでした。
Aというユーザーストーリーができた時に、Xを作りたい、Yを作りたいという人が出てきた場合、それは問題だと思わないということで、XPの3Cのようにちょっと会話しないと分からないくらいがちょうどいいと思っているそうです。
情報が足りないと色々な人がバラバラに動くので困るけれど、情報があるならその情報をもとに誤解が起きても仕方ないし、それよりも全体を小さくまとめることを大切にしているというお話でした。
如何に小さな全体を情報としてやりとりするのか?が大切なので、なんでこの機能がこの順番であるんだ?というのをすごい大切にしたりしているそうです。
最後に感想として、自分たちのプロセスを作っていくためのプロセスがないというのは小泉さん的にドキッとしたという話も出ていました。
アジャイルの価値を活かせる受託開発案件の取り方・始め方の同時視聴
続いて、新さんの発表を同時視聴していきました。
案件の取り方の話としては「受託開発だから」という遠慮や特別な工夫をせずに信頼関係の構築をするために必要なことを愚直にしていくという印象で、受託開発に限らず顧客との信頼関係の築き方として非常に参考になる内容でした。
案件の始め方に関しては、新さん的には教科書から外れていることに後ろめたさを少し感じているそうですが、リアルな経験や自身が取ってきた立ち回りを加工なく伝えてくれている感じがあって、理想論よりもその場その場の状況や現場を大切にしている新さんの姿が非常に印象的でした。
発表のスライドだけ見ると事例をひたすら紹介しているようなイメージを受けますが、実際の発表を見てみるとめちゃくちゃパワフルな話がどんどん担ぎ込まれてくるような感じで、やはり発表のスキルがすごいなーと思いましたし、新さんのこれまでやってきた仕事や得た学びが凝縮されているこれまでの集大成のような発表に感じました。
全体を通した感想
同時視聴をひたすらしていく感じかなーと思いきや、40分くらいのオープニングに始まり発表者ご本人も登場した感想戦など、濃厚な時間を過ごすことができました。
きょんさんのお話は、きょんさんが実際に仕事しているところを見ていると納得がいきますし自然に受け入れられるのですが、今日皆さんの感想を聞いて、言われてみると多くの現場でよしとされていることや多くの現場で課題としていることとは大きく違うなーという気付きがあって面白かったです。