gaoryuさん主催のファシリテーションインタビュー(with岡島さん)に参加してきたので、会の様子と参加した感想を書いていこうと思います。
イベント概要
以下、Connpassのイベントページより引用です。
20時からのトークライブは「支援」という立場にある二人がスクラムチームやプロジェクトにどう向き合っているのか、チームの成長や、それぞれのメンバーにどうファシリテーションを伝え、考えているのかを語り合います。二人ともYoutuberでもあるということで、配信を楽しみながらお届けします。(多分w)
イベントが開催された背景
以下、常体でイベント開催背景をgaoryuさん視点と岡島さん視点で書いていきます。
gaoryuさんがイベント開催で岡島さんを誘った背景
RSGT2021のOSTがきっかけで、色々な人とファシリテーションの学び方について考えてみたいと感じた。そこで、ファシリテーションを実践している人 or 支援している人の話を聴きたいと思い、イベントを立ち上げた。
岡島さんが依頼を受けた背景
支援という言葉にピンときた。支援=現場の第一線では働かないけど他の人の力を引き出す、という定義で考えると、岡島さん自身が支援していると自覚があったので、gaoryuさんと同じく支援をしている人同士で対談をしたら楽しいだろうと思った。
イベントで印象的だったこと
一緒に走りながら支える感じの醸成
お客さんと接する時、なるべく早く「~様」ではなく「~さん」で読んでもらうようにしているという工夫をしている話がありました。また、自社の人からも「~さん」と呼んでもらうようにしているということでした。(呼び捨てには、したりされたりしないようにする)
こないだ別のイベントで聞いた、「距離を詰めすぎるわけでもなく広げすぎるわけでもなく、適切な距離間を取る」という話に似ていて、面白かったです。
ファシリテーターという言葉について
gaoryuさんはファシリテーターという単語を、帽子の一つとして利用しているという話をしていました。
そうすることで、例えば定例会議のような自社の人とクライアントが存在する会議で、自社の人たちに切り込みしやすくできる*1ので、やりやすいということです。
チームメンバーがファシリテーター的なふるまいをいきなり取り出すのは違和感があったのですが、(逆に自分が急にファシリテーター的なふるまいをし出すのも抵抗があったのですが)帽子を明示するというアイデアはなるほど、と思いました。
岡島さんのチームとのかかわり方の話
岡島さんが理想とするチームとの関わり方が、若い時と(今でも十分お若いと思いましたが笑)今では全然変わっているという話を伺いました。
具体的には、昔であればチームの中に入って、チームを引っ張っていくような強烈なリーダーシップに憧れていたけども、今はあまりそういうことではなく、如何に当事者意識を形成さしてもらえるかを考えているという話でした。
岡島さんの場合は立場の変化だったり、アジャイルや協働というムーブメントだったり岡島さん自身の失敗経験が原因ということが大きいかもしれないということでしたが、人の価値観が変化するきっかけの話を聴けるのは貴重で、楽しかったです。
アジャイルネイティブ
時代背景や教育などの要因で、今は「チームワークを大切にしよう」「不確実性が高い時代だから変化に素早く対応しよう」といったアジャイル的な価値観は、アジャイルという言葉を知る前から醸成されていて、WFの考えよりもアジャイルの考え方の方が受け入れやすいんじゃないかという話がありました。
この流れで、チームを働きやすくしたりするために行うファシリテーションは、その内いらなくなってくるんじゃないか、という話もしていて、面白い分析だなあ、と漠然と思っていました。
良いチームにおける合意形成
良いチームになると合意形成できるというのは幻で、合意形成するかしないかから自律的に決めていくチームが良いチームだという話がありました。
合意形成できないしする必要もない、というのは話を聴く前から自分自身もそう思っていたのですが、合意形成するかどうかをチームで決める、という話は初めて聞いたので、今度試してみようと思いました。
全体を通した感想
前回がプロレスで殴り合いが面白かったですが、今回は一転して凄い落ち着いた空気で話が進んでいて、これもまた面白かったです。(要するに何でも面白いw)
また、ふわふわとした感想で申し訳ないのですが、今回のイベントはgaoryuさんらしい雰囲気が終始流れていて、岡島さんの人柄も合わさり、参加していて心地よさを感じる会でした。