天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

「スクラムマスターのためのファシリテーションの学び方について集まってみる会」に参加してきた

faciliview.connpass.com

スクラムマスターのためのファシリテーションの学び方について集まってみる会」の第四回に参加してきたので、感想を書いていきたいと思います。

イベントの概要

ファシリテーションの学び方について考えるために集まってみようという会です。
今回で第四回目になるのですが、これまでと同じように、前半戦は1時間自由に参加者同士で交流をして、後半戦1時間はgaoryuさんとゲストのファシリテーション話を聴くという時間でした。

前半戦~参加者で自由に交流~

フリーで1時間与えられて、Discordサーバ上で各々の時間を過ごす時間でした。
最初は渡部そばさんとgaoryuさんのトークを聴いていました。
とても面白い話だったのですが、折角なら話してみようかな、ということで他の会議室に移り、kobaseさんに、ファシリテーションというかコミュニケーション全般で抱えている自分のお悩みを聴いていただきました。
kobaseさんとは実際にお会いしたことはないのですが、何となくの印象で、自分自身とコミュニケーションのタイプが近しいような気がして、どんなことを考えてコミュニケーションを取っているかや、自分が無理せずにコミュニケーションを取るための提案を幾つかしてもらい、とっても有意義な時間になりました。
後半は渡部そばさんも来てくださり、幾つかヒントになる体系的な知識やテクニックも教えてもらうことができました。
完全に個人的な悩みを聴いてもらうお時間になり申し訳なかったですが、話を聴いてもらい、行動のヒントがいただけて大満足でした。お時間いただいたkobaseさんと渡部そばさんには、心から感謝したいです。

後半戦~gaoryuさんとやっとむさんの対談~

今回は、やっとむさんとgaoryuさんのファシリテーションに関する対談を聴きました。
事前にやっとむさんがファシリテーションスクラムの文脈を繋げるような絵を書いてきてくれて、その絵を基に対談が行われるという、過去にない形で進行が進みました。
以下、印象的だったことを一部抜粋して書いていきたいと思います。

被っている鎧を取ってもらう&一部分だけ見えている所を全部見えるようにする

人は立場が偉くなったり、特別な役割を任されるにつれて鎧を被るので、その鎧を取るサポートをするファシリテーションをすると良い、というメタファーが自分にはしっくりきました。(「リーダー職経験者だからチームを自分が引っ張らなきゃ」という人にスクラムのフラットな階層構造を説明したり)
また、鎧を取るのに類似した発想として、一部分だけしか見えていない部分を全て見えるようにサポートするという話もあって、こちらも綺麗なメタファーだな、と思いました。(例えば「データベースのスペシャリストだから、それ以外をやらない」という人にデータベース以外の分野の重要性を教えたり)

リアルなものを見て議論しよう

今回の対談を通して、やっとむさんがファシリテーションスクラムで一番大事にしていると個人的に感じたのが、「できる限りリアルなもの(動くもの)をベースに議論をしよう」という姿勢でした。
動作するものがなくても、例えば頭の中にしかないなら文字に、文字でしか表せていないなら図に、図でしか表せていないならプロトタイプや写真に...という風に、議論対象をできる限りリアルなものに近づけて議論を進めるという話は特に印象的でした。
これまでの自分は、動くものとと動かないもの位の解像度でしか考えられていなかったので、大変参考になる話でした。

道を示す、道を作る

ファシリテーターの動きとして、道を作ったり道を示すという例えがしっくりきました。
チームメンバーに、「こういう道がこの先にあるんだよ」という方向性を示したり、進むな危険の標識を立てたり、メンバーをどう導くのかの交通整理や、道の少し先を進む感覚で振舞いを考えると、ファシリテータースクラムマスターは理想的な行動に近づくのかもな、と思いました。
例えやメタファーで考える重要性は最近度々実感しているので、その実感が間違っていないことが改めて理解できたのも良かったです。

全体を通した感想

前半戦についても後半戦についても、楽しくて有意義な時間を過ごすことができたので、参加できてよかったです。
ファシリテーションの学び方について考えてみる場、からは自由度がどんどん高くなってきている気がしていますが、個人的にはこれはこれで楽しいので満足です。
今回は、前半戦後半戦両方で、現場ですぐにでも使えるような考え方や幾つかのテクニックを手に入れることができたので、明日以降の仕事で早速取り入れてみようと思います!