天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

アジャイルカフェ@オンライン 第51回に参加してきた

agile-studio.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

アジャイル実践者のお悩みに木下さん家永さん天野さんのお三方が答えてくれるイベントです。

今日のテーマは、「エンジニアではないスクラムマスターが身につけたほうがいいと思うスキルと知識は?」でした。

会の様子

前提

エンジニアではない=ソフトウェア開発の知識や経験がないという意味だと考えるということでした。

ソフトウェア開発の知識は必要か?

まず必要最低限の知識はあったほうがいいと思うという話が出ていました。

少なくとも、ソフトウェア開発に対して興味を持つ必要があるだろうし、アジャイルラクティスガイドブックに記載されている内容くらいは知っておいた方がよいと思うということでした。

一番知っていてほしいこと

上記の前提で、まずはチームファシリテーションスキルはまず必要だという話が出ていました。(会議のファシリテーションではない)

また、チームが道から外れたときに、チームを励まして前に進む必要があるだろうということです。

PMBOKにかかれているような話に関しても、必須とまではいかないけれどコミュニケーションスキルなどを活かす部分は十分にあると思うということでした。

必要だと思われるスキル

一番ではないにしろ必要だと思われるスキルとして、

  • コミュニケーションスキル
  • ビジネスコーチングスキル
  • ティーチングスキル
  • 自分自身も含め心理的安全性を構築するスキル(スクラムマスターが自分はエンジニア経験ないから...と萎縮してしまう可能性がある)
  • 意思決定を行うスキル
  • 情報発信力
  • 社内政治力(若い人はできなそうに思えるが、新人でも「いいものをいいという」ことに代表されるように、やれることはある)

が出ていました。

開発者への(スクラムマスターへの)リスペクト

相手(スクラムマスターなら開発者、開発者ならスクラムマスター)に対して敬意を持つというのは、スキルが自分よりあるから(知識が自分より豊富だから)リスペクトするというのではなく、自分とは異なる意見が出ても相手の意見に対して敬意を持つ意味だという部分が重要だという話が出ていました。

できないことを信頼性を下げずにオープンにする方法

これはできるという部分があるからこそこれはできないと言えるという話がまず挙がっていました。

他にも、期待値調整的な部分を大切にしながら、できないことを真剣すぎない形で伝えるようにしているという意見も出ていました。*1

会全体を通した感想

エンジニア経験がない人がスクラムマスターをやるというのが会に参加するまで全くイメージできていなかったので、質問に対して考えるきっかけができたのがまずはよかったです。

会の中で補足説明もあったのですが、アジャイルコーチの皆さんがXXスキルと言っているのが、どういう場面でどういう振る舞いをするのかくらいまでもう少し具体的に話として聞けるとより面白いなあとは思いました。

*1:ただしこれは家永さんのキャラクターによるところもある