天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

子育てエンジニアのためのキャリア会議に参加してきた

forkwell.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。(最初の部分は聞けず途中参加でした)

会の概要

子育ては、人生の大きなイベントです。
これまでの生活からの変化が大きく、キャリアの考え方にも大きく影響を及ぼします。

そんな中で、様々な先輩の経験談から学ぶことは、キャリアの選択肢を拡げることに繋がってきます。この子育てエンジニアのキャリア会議では、子育てエンジニアに対するアンケートから見えてきた、産休や、育休の現状、キャリアに対する考え方を見ながら、実際にエンジニアとしてキャリアを続けている方にご登壇いただき、子育ての実情やキャリア継続の秘訣を聞いていき、不安や、悩みの解決のヒントを見出していくイベントです。

今回は、出産を経験したエンジニア3名の方にご登壇いただき、アンケートの結果を見ながら、パネルディスカッションをしていただきます。データから見る現状と、実際のリアルはどうなのか?自分の人生に当てはめて、ぜひ子育てとキャリアの両立のための会議を始めましょう。

会の概要

産休/育休はキャリアのブランクか?

まず前提として、取得期間による影響は大きいという話があり、その上でブランクだろうという意見がまずは出ていました。ブランクだという意見としては、以下のような理由が挙がっていました。

  • 自習は可能だが、業務と自習では全然強度が違う
  • 1週間何もコーディングしないだけでも力が落ちる
  • 仕事で仲間と学ぶ時間がなくなる

ただし、キャリアに関して考え直したりすることもできたり、育児で経験した内容をマネジメント業務に活かすことができたりするので、あまり落ち込みすぎないで欲しいということでした。

産休/育休を取得する際の心理的ハードルは?

アンケート結果で、育休を取ることに対する心理的ハードルがどれくらいあるのか?というテーマで紹介されていました。

技術的ブランクやポジション的な部分では10%弱の方が不安を感じているということで、登壇者の方はそこまで不安を感じていなかったということでした。

会社からあってほしい支援は?

育休中のタイミングで会社からあってほしい支援として、

  • スキル維持のためのリソース提供
  • キャリアカウンセリング
  • (ブランクを少なくするために)定期的な業務情報の提供
  • 誰かと話す機会

が挙げられていました。

今より子育て支援に手厚い企業があった場合転職を検討するか?

支援内容によるし他の軸も間違いなくあるとは思うという前提で、金銭的な補助が充実しているのであれば検討したいという話がまずはありました。

アンケート結果としては59%の方が検討をするということでした。

復職後にスキル面での不安はあったか?

エンジニアとしてごりごりやっていた時期だったこともあり、不安は間違いなくあったという話がありました。
特に、技術のキャッチアップや業務変化(人事異動や部署異動など)、コミュニケーションスキルといった部分には不安があったそうです。

また、当然ではありますが子供に対してどれくらい手がかかるのか?という観点もあるということでした。

産休/育休の心理的ハードルを下げるために企業に求めることは?

産休/育休取得者の成功事例の共有がアンケート回答の58%を占めていましたが、成功事例が共有されるとプレッシャーを感じる人もいるので実際問題は難しいのではないかという話がありました。

社外コミュニティ活動は継続していたのか?

Podcastを聞くことは隙間時間にも取り組みやすいのでよくしていたという話が出ていました。

また、出産を経験したことでWomen Tech関連のコミュニティに参加するようになったり、SNSで自分より少し年齢が上の子育て体験記、Code Polarisを読むようにしていたということでした。

タイムマネジメントの工夫

子供が寝た後にキャッチアップするのと、Youtubeを子供に見てもらっている間に作業をしたりしているということでした。

男性側の育休はどれくらい取るべきか?

体験していないので回答が難しいものの、産後直後は育休を取得してほしいという話が挙がっていました。

未就園児を見ながらどうキャッチアップ時間を確保しているのか?

おんぶしながら勉強するみたいな活動と、地域の子育て支援などを活用したということでした。

パートナーはどれくらい子育てに参加してくれていたのか?

得意分野をやるようにしているということで、家事を9割くらいやってもらって育児関連は自分がやるという形にしていたそうです。

在宅勤務時の子どもとの向き合い方

在宅勤務中に子供の調子が悪かったりするときは、思い切って休みをとるか、隣でYoutubeを見てもらうという話が出ていました。

今後の展望

今後の展望として、以下のような話がありました。

  • 業界的に男性/女性みたいな括りが少なくなってきているので、育休/産休が普通に取られるような世界になるとよいなと思っている
  • リモートワークの普及は大きいと思っている
  • 計画はすぐに崩れるので、今後どうしていくというよりも目先のことにまずは取り組むのがよいのではないかと思っている

会全体を通した感想

アンケート結果として意見が公開されていたのは、実際に育休を取った自分の感覚とのGapや共通点の裏付けが定量的にできてよかったです。

キャリアというよりは育休/産休を取っている人の活動や会社の制度周りの話が多かったので少しイベントタイトルとのGapはありましたが、なかなかPublicな場で聞くことは少ない話題だったので面白かったです。