こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
天野さん家永さん木下さんのお三方がアジャイル実践者から寄せられた質問に対してあれやこれや答えていくイベントです。
今回のテーマは、「スクラムマスターはスクラムイベントの時間以外は何をしている?」でした。
会の様子
前提
スクラムマスターは1チームに専任しているという前提が置かれました。
スクラムマスターの仕事はそもそも何か?
エッセンシャルスクラムを引用する形で、スクラムマスターの仕事とはそもそも何か?という話からスタートしました。以下の仕事が挙げられていました。
- コーチ
- サーバントリーダー
- 審判役
- 防御壁
- 障害物の除去
- チェンジエージェント
なお、エッセンシャルスクラムには上記のスクラムマスターの仕事をどのくらいの割合でやるかも書いてあるということです。
開発者とスクラムマスターで行う仕事
最初に、開発者とスクラムマスターで行う仕事に関して話がありました。
- 完成の定義を強くしていく
- 1on1などでお互いを知る活動をしていく
- ペアプロやモブプロに一緒に参加する
- (最初のタイミングでは)アジャイルやスクラムの一般知識を伝える
- テストの書き方を教える(TDDコーチをする)
- CI/CD周りなど技術的課題の設定を補助する
が挙げられていました。
POとスクラムマスターで行う仕事
続いて、POとスクラムマスターで行う仕事に関して話がありました。
- 1on1などでお互いを知る活動をしていく
- (最初のタイミングでは)アジャイルやスクラムの一般知識を伝える
- プロダクトバックログアイテムを一緒に作る
- プロダクトゴールに対するコミットメントを高めていく
- インセプションデッキのファシリテーターをする
- プロダクトオーナーの壁打ち相手になる(答えを必ず出す必要はないが、気軽に相談してもらう関係を作るために、コーチングのスタイルに拘ってはいけない)
が挙げられていました。
チームメンバーの上司とスクラムマスターで行う仕事
続いて、マネージャー(チームメンバーの上司)とスクラムマスターで行う仕事に関して話がありました。
- チーム内で解決できないことを依頼する(よくあるのは、仕事にフォーカスするためにアサイン調整することなど)
- チームの成長を報告(人事評価を前提とされるとつらいが人材育成の責任はあるはず)
- うまくいっていることを報告する
が挙げられていました。
他チームとスクラムマスターで行う仕事
続いて、他チームとスクラムマスターで行う仕事に関して話がありました。
が挙げられていました。
会全体を通した感想
エッセンシャルスクラムで整理されていたとは自分も思っていたのですが、そこよりも具体的に明日からでもやれるような仕事として整理されていたので、他者に紹介しやすいなあと思いながら聞いていました。
会の本題ではありませんでしたが、スクラムマスターになりたい人が多い会社とスクラムマスターになりたい人が少ない会社それぞれがあるといういう話は面白かったです。