こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
以下、イベントページから引用です。
「社外活動を続けることは大変...だけど、社外活動をしていたおかげで、新しい出会いやキャリアの選択肢が増えた」 QAエンジニアのキャリアをテーマに語り合うQA Career talk。
第二弾は、社外活動に取り組んでいるメンバーをお迎えします。今回は、『テスターちゃん』でお馴染みのMatsuさんと、『テストする人。』でお馴染みのrinaさんに登壇いただき、ここでしか聞けない社外活動のお話やこれまでとこれからについてお話ししていきます。 コロナ禍を経て、働き方が変わった昨今。リモートワークでどこからでも仕事ができる今、私たちのキャリアの選択肢は様々です。本業以外の活動をはじめてみたいと思っている方や、本業と社外活動との両立に苦戦している方、またどんな活動があるのか興味があるという方と一緒に、私たちの活動を一例に社外活動と本業の両立の難しさやそれを乗り越えるちょっとしたコツ、面白さなどを一緒に考えてみたいと思います。
これから新しいことを始めてみたい人や既に挑戦している皆さんと一緒に、キャリアについて考える1時間にしましょう! 当日は参加者みなさまからのご質問にもお答えしますので、ぜひ事前アンケートで率直な疑問や気になることなどをお聞かせください!!
会の様子
自己紹介<
まつさん
まずはまつさんの経歴について話がありました。ざっくりとまとめると
- スーパーの店員
- バイトで塾講師
- 中国に就職。QA立ち上げを経験
- 尖閣諸島問題もあって、日本に戻りテスター25名くらいをまとめていた
- お偉いさんの相談に乗っていたらいつの間にか転職
- rinaさんにJaSST福岡に誘われて社外活動開始(2015年)
- QAから漫画家兼イラストレーターへ(2017年)
- AIプロダクトのQAに転身。また、大学などで講演をやるようになった。
- コロナに突入。無理をしすぎたのか心療内科に通う羽目になった。
- 復職。JaSSTで講演
という流れで、だいぶツッコミどころの多い内容でした笑
rinaさん
続いて、rinaさんから経歴について話がありました。こちらもめちゃくちゃ濃いですが、まとめると以下のようなキャリアを歩んだということでした。
- プログラマー
- 主婦&職業訓練
- テスター
- チーフQA
- 勉強会立ち上げ&執筆&講演&JaSSTの実行委員(実行委員長もやった)
- JSTQBの技術委員
- PHPカンファレンス福岡に出た
- 転職。本を書いたりもした
- 最近は表だって何かやることは少なくなった
miisanさん
最後にmiisanさんから経歴の話がありました。
- 法学部で教職免許を取得して教師として働く予定だったが、世界の格差を解決したいと考えたときに、教師では少しインパクトが足りないと思った
- インパクト解消の手段としてITテクノロジーに興味を持ち、未経験ながらエンジニアとしてファーストキャリアを積んだ
- メルペイでQAエンジニア兼EMをやった(最初は10名規模だったが70名規模になった)
- 令和トラベルで一人目QAエンジニアとして活動
モチベーションとしては、全体的に「やりきった!」と感じたときにモチベーションが落ちて、新しいことをやる時にまたモチベーションが上がるという話でした。(ここ最近は社外活動で自分の好きなことをやっているので、モチベーションはKeepできている)
パネルディスカッション(Q&A)
力のいる仕事(何かを立ち上げるなど)を継続できている理由
まずは、rinaさんとまつさんから、力のいる仕事を継続できている理由を聞いていきました。
rinaさんの場合、やりたいことが(福岡では)なくて、それなら自分で作るしかないかーと思って作っていった結果こうなったというお話でした。(たくさんの仕事を立ち上げているのは飽きっぽいのも要因)
継続できた要因としては、以下の2点が挙げられるということです。
- あまり期待値を高く持っていないのでハードルが低い
- 福岡で何かやろうと思った時、たくさん人が来てくれた
まつさんも、基本的にはrinaさんと似ているということで、
- 社外活動だとハードルを高く持ちすぎている人が多い印象があるが、まつさんはあまりハードルを高く持っていないのでポンポンできる
- 自分がやりたいことをポンポンとやっている
- 人を集めるぞ!といった目標を持たない
が継続する要因だと考えているそうです。
キャリア/スキルアップ戦略
続いて、まつさんとrinaさんがスキルアップやキャリア構築をするにあたってどのようなことを考えているのか?という話を聞いていきました。
rinaさんは、登壇駆動&ブログ駆動で動くようにしているということで、先に登壇を組んだりブログをしっかり書かざるを得ない環境に身を置き、そこでスキルアップのプレッシャーを自分自身にかけているということでした。
まつさんの場合は、自分でゲームを作ったりAIで遊んだりするのが原動力になっているということで、そこで身につけた知識をQAの仕事&講演でアウトプットしてスキルを磨いているということでした。
社外活動(JaSST)の裏方
JaSSTの場合は実行委員が100人を超えているので、実行委員のアカウント整理だったり、Zoomの管理、実行委員長の横串MTGに参加したりしているということでした。
他にも、(やりたいことをバンバン話す人たちがいる環境なので)まとめ役をしているという話や、講演者との調整や経費周りの申請などもされているそうです。
社外活動(JaSST)を実際にやってみてのGap
まつさんは、思ったよりも堅苦しさがなく、学園祭に近いような印象を受けたということでした。
rinaさんも、JaSST東京はさすがにビビった*1ということですが、rinaさんが関わっている福岡についてはそんなことはなく、まつさんが話したような雰囲気が強いということでした。
時間の使い方
まつさんrinaさんから、社外活動と仕事の割合をどのように配分しているのか?という話を具体的に聞いていきました。
まつさんの場合、平日は
6:00-7:00 : 起床&日記
7:00-8:30 : 社外のタスク
8:30-9:00 : 朝ご飯
9:00-9:30 : 運動・シャワー
10:00-19:30 : 仕事
19:30-20:30 : ご飯&Youtube
20:30-21:00 : お風呂
21:00-22:00 : 趣味
22:00-6:00 : 睡眠
のスケジュールで動き、休日はなるべく休むように心がけているということでした。
rinaさんの場合、子供が小さいときは、
6:00-7:30 : 起床&子供と自分の用意
7:30-9:00 : 保育所送りながらメールなどをみる
9:00-12:00 : 仕事、委員メールを出す
12:00-17:00 : 仕事
17:00-19:00 : 移動中メールを出す
19:00-22:00 : 夜ご飯&娘のお世話
22:00-25:00 : 委員会MTG、就寝
25:00-27:00 : 起床してブログ書いたり
27:00- : 就寝
のスケジュールで動き、子供が大きくなってからは、
6:35-7:10 : 起床&子供と自分の用意
7:30-9:00 : (娘が中学校になったので)見送り、朝食&漫画&筋トレ
9:00-10:00 : 副業
10:00-19:00 : 本業
19:00-22:00 : 夜ご飯&副業&社外活動レビュー
22:00-24:00 : 英語、社外活動
24:00- : 就寝
のスケジュールで動いているということでした。
社外活動をやっていてよかったこと
最後にまとめ(?)として、社外活動をやっていてよかったことをお二人から話を聞いていきました。
rinaさんは、社外活動をやったおかげでテストの時抱えていた悩みが晴れるきっかけになったし、勉強会をやり続けたからこそ次の機会ができて*2今の仕事にもつけなかったと思っているとお話をしてくれました。
まつさんは、社外活動をやったことで色々な人と繋がれて人生の幅が広がったし、(別に必ず成功しないといけないわけではないけど)本業が成功しなくても人生が充実して楽しくなるというお話をしてくれました。
会全体を通した感想
社外活動とキャリアに焦点を当てて開かれるイベントは数も少なく、全然これまで参加していなかったので、お話を聞けて楽しかったです。
好きなことを好きなだけやった結果仕事にもつながってくるというのはすごく理想的だなあと感じましたし、何よりもまつさんrinaさんが楽しそうに社外活動の話をされているのが印象的でした。