天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

アジャイルカフェ@オンライン 第42回に参加してきた

agile-studio.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

アジャイル実践者からの質問に対して、アジャイルコーチの天野さん木下さん家永さんが答えてくれるイベントです。

今回の質問は、「アジャイル開発での失敗談と教訓は?」でした。

会の様子

天野さんの失敗談と教訓

アジャイル開発に限った話ではないかもしれないということですが、インセプションデッキの「なぜここ」をやらなかったことにより、ステークホルダーが開発チームに対していいたい放題になってしまったそうです。

時間がなくても、自分たちがなぜここにいるのか?のスライドは飛ばさないほうがいいと実感したそうです。

家永さんの失敗談と教訓

テストの自動化を頑張っているという思い込みがあり、受け入れテストに書かれているようなテストが漏れ、重大なバグを出してしまったことがあったそうです。

このエピソードがあってからは、教訓として、レビューにステークホルダーを全員読んで受け入れ条件を必ず明瞭にすることを意識し始めたということでした。

木下さんの失敗談と教訓

POが途中で変わってしまい、経緯がよくわかっていないことやこれまでの進め方に馴染めないことでチームがぐだぐだになってしまうケースが何回かあったということです。*1

引き継ぎを、プロダクト/仕事/Devやステークホルダーとの関連性の観点から行うことを教訓としているということでした。

天野さんの失敗談と教訓その2

ふりかえりのファシリテーターをしたタイミングで、前の開発者がしていた見積もりに忠実に従っていたことで、プロダクトバックログにコミットメントしない人たちが生まれた失敗談があるそうです。

古いPBIが大量にあることがいけないので、在庫を作りすぎないこと(20-30が限界)を教訓としているということでした。

家永さんの失敗談と教訓その2

ワンチームでそれとなくうまくいっているチームができた後、そのチームのマネージャーの理想が高くなってしまい他のチームに対して以前より厳しく当たるようになってしまったことがあったそうです。

チームは違う特性があり、成長速度などを比較することはしないようにすることやうまくいったチームができた後2つめのチームを作るときこそ慎重に携わることを教訓として学んだということでした。

会全体を通した感想

失敗談から導き出される教訓が自分が想像していたものと結構乖離があったので、こういう風に失敗談を捉えるのか、というのを知れて学びが深かったです。

アジャイルラジオが爆誕していたのは笑いました。

*1:余談になるが、退職や定期異動、昇進によってこういうことが起こるということでした