こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
アジャイルコーチお三方(木下さん家永さん天野さん)が、アジャイル実践者からの質問に答えていくイベントです。
今日のお題は、「心理的安全性」が先か?「アジャイル」が先か?でした。
会の様子
3人の主張
木下さんは、アジャイル開発を実践している中で(例えばふりかえりを実践している中で)心理的安全性が構築できていく現場というのを何回も見ているので、まずはアジャイルを実践していくのが良いのではないか?というお話でした。
家永さんは、WFであってもアジャイルであってもチェックアウト/チェックインなど心理的安全性を上げるようなプラクティスはあるので、心理的安全性の土台を作った上でアジャイルを実践するのが良いのではないか?ということです。
天野さんは、アジャイル開発をやっているようでできていないチームの特徴として会話がなされていないというのはよくあることなので、家永さんと同じく、まずは心理的安全性を高めることを優先しても良いのではないか?ということでした。
心理的安全性を高めるファーストステップは?
天野さんとしては、「自己開示」が一つのポイントになるのでは?ということでした。チームが自己紹介して終わりなのではなく、ビジネスに限らない部分も含めてお互いに知ることが重要だという話でした。
また、Working Agreementづくりや自分自身の弱みを見せるというプラクティスも有効だと考えているそうです。
なお、チェックインはよく言われるし提案をしたこともあるとのことですが、ファーストステップというには歩幅が大きすぎるなあと感じているそうで、まずは隣の人と軽く雑談してもらうといったレベルのことを提案することが多いというお話でした。
アジャイルと絡めて心理的安全性を構築するには?
ふりかえりで言いづらいこと(Problem)を言ってみるという話や、デイリースクラムで困っていることを共有し合ったり司会を持ち回り制にするみたいなのが良いのではないか?ということでした。
また、スクラムイベントのグラウンドルールで、厳しいフィードバックでも受け止めるというのも重要だと感じているそうです。
他にもペアプログラミングをはじめ、少人数のメンバーで話をする機会を作り出すことも重要だというお話がありました。
会全体を通した感想
OSTでもあまり見たことがないテーマだったので新鮮に感じたのですが、いつも以上にコーチの方々が実際に実践している話や現場の話が聞けて楽しかったです。
また、会の本筋ではありませんでしたが、つよつよエンジニアの定義が自分がイメージしていたものと全然違っていて驚きました。