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こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
keynoteを同時視聴する
最初はkeynoteを見ていきました。
いきなりタイトルが変更になるというのは驚きましたが笑、新さんのこれまでの人生の集大成をまとめたようなプレゼンテーションで、めちゃくちゃ面白いしkeynoteっぽさが凄くあってよかったなあと思いながら聴いていました。
同時視聴後は、参加者の中で感想戦をしたのですが、これもすごく面白くて、以下のような意見が出ていました。
- 新さんを知っている人からすると、新さんが普段もがいている部分や、一つのことに没頭しているときの新さんの姿を補完して聴くことができるので面白いプレゼンテーションだった。ただ、新さんのことを何も知らない人はどのように聴いていたのかは気になる
- (新さんを知らなかった人からの意見)すごい迫力だったしすごい野生児に見えた。毎回もがいているという話に関してはそんな風に見えていなかった。この人もがいていたのかあという感じ
- 新さんが言う挑戦(=コンフォートゾーンから飛び出す)みたいなことをやれていないなあというのは思った。自分の得意なことをやり続けているというのはあるのだけれど、自分が一番下手くそな環境に飛び込むというのはなかなかできていないし難しいなあと感じる
雑談
変化は良いこと?
新さんの話を聞いて、環境を変え続けるのってすごいなあと思う一方で、同じ会社で続けているからこそできるすごく大切なこともあると思っているという話をしていきました。(例えばiwashiさんとか)
「そろそろ転職したほうがいいよ」とか「そろそろ異動した方がいいよ」とか言われることがあるけれど、それが「変化することは良いことだ」みたいな考え方に基づいているとしたら大分浅い考え方なのでは?というお話が出ていました。
もちろん、転職した後に短いリードタイムで成果を出し続けるというのもすごいことだけれども、同じ会社や同じ場所に居続けて成果を出すっていうのはまた別のスキルとしてすごいことだよね、ということでした。
スペシャリスト/ゼネラリストのキャリアパス
スペシャリスト/ゼネラリストどちらのルートに行くのか?みたいなルートや、キャリアパス的なものを作って欲しいという話があるけれど、自分の周りや自分はキャリアパス的なものをほしいと思わないし、あったとしても何も従わないので、必要性を感じられないという話から、キャリアパスについて話をしていきました。
最初は、キャリアパスがいらない人のことを考える必要はないのでは?という切り口で議論がスタートしました。
プロダクトづくりと似たようなものじゃないかという話が出ていて、キャリアパスがいらない人にも役立つようなキャリアパスを考えようとするのは悪手ではないか?まずはキャリアパスがほしいと思っている人に寄り添ってキャリアパスを作るのが良いのでは?という話をしていきました。
次の切り口としては、会社で「キャリアパスがほしい」と言っている人がその後幸せになることってあんまり見ないような気がするよね、という会話をしていきました。
キャリアパスはある種の計画であるため、考えること自体には意味があるかもしれないけれど、キャリアパスに従うことには意味がないし、評価の尺度として使うのも間違っているよねという話が出ていました。
実際コミュニティに出ているような人たちで、「キャリアパスを作ってきてそこに従ってきました」という人は全然見たことがないよね、という話も出ていました。
マネージャーになりたくなかった理由
及部さんがマネージャーになりたくないと思っていた理由の話を聴いていきました。
及部さんは、なんでマネージャーになりたくないと思っていたのかを考えた結果、評価をすることが嫌だと思ったそうで、それを深掘りした結果、「評価をする立場になると相手を評価するという強いパワーを手に入れることになるが、そのパワーをもって自分のある種の承認欲求みたいなものが満たされてしまいそうなのが嫌だった」という結論にたどり着いたそうです。
なお、自分がなんで評価をすることが嫌だと思ったのかはわかったので、今なら評価をすることも別にできるということでした。(ただし、評価することよりもプロダクトづくりに現状は興味があるため、評価をしたいとはまるで思わない)
全体を通した感想
スクフェス仙台は参加していなかったので、keynoteは今日初めて見たのですが、同時視聴という形で見れたおかげで、自分が知らず知らずに補完して話を聴いていたことや、新さんの魅力を再発見することができて、非常によかったです。
雑談の方も、これが本編という感じがめちゃくちゃ出ていて、新さんの話から参加者のお悩みみたいな話につながり、そこで興味深い話を聴いたり議論がたくさんできて、とっても楽しい時間を過ごすことができました。