天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

『ソフトウェアテストをカイゼンする50のアイデア』読書会を聴く会に参加してきた

connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

全員集めるのは良いこと?

今回の部分は、「フラグ」や「領域」など、どういう意味なのか齟齬なく理解するのが難しそうな言葉が多かったこともあり、「全員(集める)」の「全員」って本当に全員なのか?さすがに何かしら範囲はあるんじゃないか?という話が出ていました。

本のコンテキストとして、全員集めることができるような会社だというのがあるのかな?というお話もありました。

イデアをグループ化することに対しての違和感

咳さんはなんとなく今回読んだ箇所(P60)に嫌な感じがしたそうで、そこから咳さんmiwaさんがなんで嫌に感じたのかを言語化してくれました。

具体的には、モブのテスト設計を毎日やるのではなくイベントのような形にやっているところと、アイデアを収集してグループ化するというのが「ん?」と思ったそうで、大分雑に仕事をしているような感覚があったそうです。

咳さんmiwaさんのチームでは、言葉足らずなアイデアや疑問*1であっても、それをグループ化したり「その人がちゃんと説明できないのは知識がない(スキル不足だ)からだ」と判断したりすることではなく、全員でその人がなぜ疑問に感じたのかを探求するそうで、その過程でバグが見つかることが多くあるということでした。
また、こうした活動を積み重ねている結果、バグが見つかることはもちろん、小さな疑問でもチームメンバーが言葉に出せるという効果もあるのではないか?ということです。

なお、QC活動やKJ法や「XXの洗い出し」なども「やっている感じ」があるものの、実際には「みんなの意見聞きましたよ」と牽制したり「正しい議論していますよ」と保険をかけているくらいの意味しかないことが多いため、あまり咳さんmiwaさんのチームではやらないということでした。*2

バグバッシュの思い出

バグバッシュをしたときに、テストドメイン(テスト技法)がよく分からなかったという話や、チームメンバーがどういう貢献をしようとしていたのか?という話などを聴いていきました。

この話はすごく面白いのですが、miwaさんのブログに詳細が載っているので、気になる方はぜひ読んでみてください。

miwa719.hatenablog.com

雑談〜カンファレンスの思い出〜

咳さんmiwaさんは、カンファレンスで「あなたたちのチームはいつか限界が来る」と言われた経験があるそうで、これはなかなかすごいことでは?という雑談が最後にありました。(発表者がどういう背景でその考え方になっているのかを深掘りしようとしていたらそう言われたということでした)

全体を通した感想

咳さんmiwaさんのチームの話が聞けるのはいつも通り楽しかったのですが、今日はいつも以上にどういう部分で差分があるのか?考え方に違いがあるのか?という話を聴くことができたので、いつも以上に満足できる時間でした。

誤解している可能性も高いですが、エクストリームって何か?というのを少し実感できたような気がする会でした。

*1:「なんでこうなったんですか?」など

*2:こういう方針が許せる活動もあるけれど、詳細/具体まで見て初めて問題があることがわかる性質があるテストでこの進め方は絶対にしたくない