天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

『ソフトウェアテストをカイゼンする50のアイデア』読書会を聴く会に参加してきた

connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

今日はP25の「主な利点」からスタートしました。

最大のビジネスリスクとは?

P25の「主な利点」の部分は具体的な例とかがないとなかなか難しいね、という話が出ていました。

ただ、最大のビジネスリスクかどうかはわからないものの、動いているものがある場合は、「絶対XXだよ」と言ってくれると考えやすくなった反論もしやすくなるかもね、と咳さんは言っていました。
また、「絶対」を必ず冒頭につけると「え、絶対じゃないかも...?」と疑えるようになるのもありそうだよねーとmiwaさんもお話してくれました。

一方で、「最大のビジネスリスクを示す」という記述は引っかかるよね、ということで、そもそも最大のビジネスリスクってなんなのかがわからないというお話がありました。

グループとは?

「それを機能させる方法」の「必ず、いくつかのグループに分けて...」のグループはメンバーにあたるのか、ステークホルダーにあたるのか、どちらなのか?という議論がありました。
miwaさんは、開発者などプロダクトを作る人全部が当たりそうだと話をしていて、yoshitakeさんもステークホルダーではないんじゃないの?と捉えたそうですが、それだとこれまでの例で出ていた話の文脈や使い方からはずれるのに違和感があるという話が出ていました。

「常にある/決してない」はドメイン知識のキャッチアップに使う話なのか?

「常にある/決してない」はあまりドメイン知識のキャッチアップに使うイメージはなくて、バグがあるかを洗い出すときに自分たちが常にやっていることに近いイメージがあると咳さんが言っていました。

誤解されやすいリスト

yoshitakeさんからは誤解されやすいリストを作るならそもそも仕組みを直せばいいのでは?という話がありました。
一方で咳さんは、仕組みを直せばいいという外部仕様の話というよりも、「こういうことを期待しがちだけど実はこっちのを期待した方がいいんだ」という話に聞こえるということで、*1仕組みを直すことができない話だと理解しているということです。

加えて、誤解されやすいリストを作って誤解をなくせるというのは最大の誤解だよね、という発言も咳さんからありました。(この部分を読んでいるときに出た話ではないのですが、咳さんからは「誤解って避けるものなんだー」という発言もありました)

テストをやるのは将来?

主要なシナリオを保存してテストを将来やりましょうという話がありましたが、将来やるんじゃなくてすぐにやったほうがいいし、将来やろうとしたときには熱量がなくなってしまうのでは?という話もありました。

咳さんmiwaさんのチームでは将来にとっておくのではなく今すぐやろうとするし、仮にすぐできなくても、いつにやるのか?どんな準備を今からするのか?という話になるということです。(将来やろうというのは気になって気になってしょうがない)

Ideaを通して読んだ感想

「常にある/決してない」全体を通して、受託開発×ドメイン知識が少ない状態で使えそうなIdeaだったね、という話が出ていました。

全体を通した感想

今日も楽しい話をたくさん聞くことができたのですが、「常にある/決してない」の使い所や活用方法を色々考えられたのは、特に面白かったです。

今回はブログには書けないけど参加していた人だけ聞ける面白い話も幾つかあったので、書いてある話が気になる方はぜひ参加してみてください!

*1:例えばクラッシュはしちゃいけないものだと考えがちだけど、ドメインによっては誤った情報が保存されるならクラッシュしてほしいとい...