こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
一人で話しすぎることはいけないこと?
本の中で、一人が話しすぎてしまうと不快感を招くというニュアンスが読み取れる部分があったのですが、yoshitakeさんが普段仕事をするときは、yoshitakeさんが一人で最初に話をして、気になった部分を他のチームメンバーにばんばん突っ込んでもらうということをしており、他のチームメンバーがそこで気になったことは表明してくれるのでそんなに問題に感じることはないという話をしてくれました。
発言しなかったのは一人が準備をしすぎたから?
本の中で、準備を長い時間かけてしている人がいるとメンバーが発言しにくくなることが多いというニュアンスの記載がありましたが、これって因果関係があるのか?準備をその人がしていなくても発言しなかったのでは?いつでも(=会議の後でも)言えるのならそもそも発言しなくたって良いのでは?(その場でポンポン話を聞いて理解できるような人ってだいぶ特殊では?)という話が咳さんからありました。
また、相対的に見れば誰かが常に議論の先頭にいるので、知識に偏りがあることを問題にしてしまっているとするのはおかしい気がするという話も出ていました。
発言がでないこと防ぐテクニック
miwaさんは実際にあったバグをもとに学ぶ勉強会を社内で開催しているそうですが、そこでは他のチームメンバーがいることもあり、端から順に発言をしてみるように促すようなテクニックを使っているという話がありました。
他にも、yoshitakeさんが開いている会では、腑に落ちているかどうかを顔や唸り声で伺い、腑に落ちていない人に話をふるようにしているそうです。
仕様化ワークショップ
今回読んだトピック(P62〜)は仕様化ワークショップという言葉が大量に登場していたのですが、タイトル通りペンを十分に用意しておくのが大事だとすると仕様化ワークショップは関係無い気もするのはどうなのだろうという話がありました。
ただ、仕様化ワークショップの話ではなく、ペンを十分に持っておくのが大事だとすると、ホワイトボードでみんな集まろうという本書のアイデアを採用してもみんなで書き込むことは難しいよねという話も出ていました
議論したことが大切?
以前のアイデアで「合意」という話があったように、なんとなく議論をしたことが大切だと思っているような気がするという意見が出ていました。
咳さんは、本気の仕事で「もっと議論させたい」という話が出たり「議論させたい人 - 議論させられる人」の構図が出ることが嫌いだそうで、同じような理由で、それぞれがまず付箋に書き出すみたいなスタイルも嫌いだそうです。(はじめましての人が集まる勉強会などは声が出ないのでそれもありだと思うが、本気の仕事ではそんなスタイルで良い結果が出せると思ってやるの?と思ってしまう)
理解度の確認
yoshitakeさんチームでは、saeさんが仕様説明会みたいなもので話をホワイトボードに書き出すことが多いそうですが、そのときに空白部分の多さで理解度の確認ができる(=空白が多いと理解度が追いついていないことが多い)という話が出ていました。
miwaさんも朝会で話していた内容のメモをするそうですが、疑問があまり出ていないときは、理解度が足りないのかな?と不安になるそうです。
全体を通した感想
自分も「みんなで議論しましたよね」「みんなで考えた結果がこれですよね」という感じになる会議はチームの実態を捻じ曲げてしまう*1ことが多い気がして嫌いなのですが、咳さんがどうして「もっと議論させたい」が嫌いなのかの理由は、どういう部分が嫌いなのか?そういう話が出てくるようなケースで咳さんならどういう手段を取ることが多いのか?...をもっと深く聞いてみたいなあと思いました。
また、咳さんmiwaさんyoshitakeさんがリアルタイムで話をしている様子を見れる機会は貴重ですしとても楽しいので、読書会がもうじき終わってしまうというのは非常に寂しいです。(すぐにではないにしろ別の本で続編とかはあるのかな...?と密かに期待しています)
*1:ニュアンスやコンテキストが違うのに"みんなの意見"としてグループ化されたりしてしまう場面など