こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
今回は特別会(1章をよんできてこれまでのふりかえりをする会)兼最終回でした。
本の内容に関する感想
言葉のばらつき
今までも普通に使ってきた言葉だけれど、よく読むと普通に使ってきた意味とhあ違う言葉が多かったという話を聴いていきました。(コンソールなど)
スキの多さ
翻訳者の山口さんが言っていたように、スキが多めで理解するのがなかなか難しく、一人で読んでいるとわかった気になるような本だった気がしたり、突っ込む相手がいて流れちゃうような気がするという話がありました。
yoshitakeさんは別の本*1を社内読書会で読んでいるそうですが、スキが少なく突っ込むのが難しくて、意図的に盛り上げようとする必要があるので、今回読書会したような空気にはなかなかなりづらいということでした。
読書会自体の感想
続いて、読書会自体の感想をそれぞれが言ってくれました。
- 最初は緊張などもあったが、2週に一回読書会ができて楽しかった。わからないことをわからないと言えるのが良くて、ちょっと無理してなにか言わないといけないみたいな瞬間がなかった。咳さんmiwaさんと気になるポイントが全然違かったので、「たしかに言われてみればそうだな!」となって面白かった。事前に読書会の設計をしたのだが、これくらいまで決めたいと思っていたくらいの塩梅で設計してくれたのが非常によかった(yoshitakeさん)
- 20:00-21:00という時間が絶妙に良かった(忙しくもなく眠くもない)。また、3人が常に集まり続けられていたのもよかった。読書会を皆が聞くというスタイルは楽だった(咳さん)
- オンサイン読書会で、これだけネットワークも問題なく大きなトラブルもなく続けられたのがよかった。2週間に1Chapter読めないくらいだったので、ペースもよかった。祝日やらないというのもよかった。これは仕事でもそうだが、いいことを思いついたときに終わらせるのが難しくなるので、1章読んだら終わりというのを決められたのがよかった(miwaさん)
フリートーク
最後は読書会の内容に限らずフリートークしていきました。
テストしてるときはテストし続けたい
先日yoshitakeさんが発表したときに、「テストしてるときはテストし続けたいという部分が気になった」というコメントをもらったそうで、そこに関して深掘りがありました。
miwaさんはテストをしている最中でも、気になる部分に関して自分より詳しい人がいたときにはその人に気になることをすぐに聞いて、その後に再現確認などのあれこれをするということで、miwaさんの考え方とは違うなあと思ったそうです。
咳さんmiwaさんの発表を聞いた上でのyoshitakeさんの取り組みの変化
バグが供給過多になっているのに、さらにバグを発見しようとするふるまいをyoshitakeさんは元々していた時期もあったそうですが、咳さんmiwaさんの発表で「チームが気にできる量は一定」という話を聞いて、そこからはチケットをあまり増やさないようにする取り組み*2をし出したということです。
また、咳さんの「めんどくさいから自分たちができる範囲のことだけやっているんでしょ」という言葉にも感化されているそうで、徐々に自分たちの範囲以外の問題にも取り組んでいるということでした。
miwaさんも、今とは違うチームをいくつか経験していきているそうですが、そこでも自分たちができる範囲でなにかをやろうとすると大体外してしまい、本当にやったほうがいい自分たちの外側にある問題が放置されてしまうことが多い経験があるという話をしてくれました。
咳さんからも、ちょっとよくなるようなことなら余裕があるときにやればよくて、圧倒的に良くなるようなことをやりたいという話や、「やっている」で許されちゃうのはまずいでしょうという話がありました。(特にテスト)
まず製品を知ろう
製品を知らない状態ではテスト分析などをしようがないのですが、プログラマではない人(中身を知らない人)はどうしても製品が知らない人でもできることをやろうとしがちですが、本当にやらなきゃいけないのは製品を知ることなんだよなあというのをmiwaさんは思っているそうです。
ストーリーのテスト中に不具合が見つかったときにはどうする?
「ストーリーのテスト中に不具合が見つかったときにはバグチケットは増えるのか?」という質問が出ていました。
これは状況によるそうで、別のストーリーを切る場合もあるし、元々のストーリーを拡張させる場合もあるそうです。
ただし、どちらにせよ、見つけた不具合が治ったことが証明されるテストケースは追加されるということです。
全体を通した感想
これまで一年間やってきた読書会のふりかえりがしんみりできる素敵な会でした。
終わってしまうことに名残惜しい気持ちもあるのですが、途中にあった「終わりがあったほうが気が楽」という話を聞いて、たしかに一旦ここで終わりにするからよいのかなあとも思いました。