こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
miwaさん咳さんよしたけさんの3人で、「ソフトウェアテストをカイゼンする50のアイデア」の本を読んで、読んでいる様子やその感想を見ていくという会です。miwaさんが一文字一文字音読して、区切りのいいところでみんながそこに対して話し合うというスタイルで進んでいきました。(今日はP19〜P20を読んでいきました)
会の様子
解釈の幅がある言葉たち
まず前提として、フィーチャーやケイパビリティという言葉をあまり普段miwaさんやよしたけさんは使わないので、変な意味に取っている可能性はあるという話でした。
miwaさんはいっぱいユーザーストーリーが書かれていると、むしろ分かっていないんじゃないかなあ...と思って不安になってしまう*1という面白いことを言ってくれました。
また、20Pの最初の段落の「彼ら」は誰だろう?という話も出ていて、これは実装をしている人たちのことを指しているんじゃないか?という話と、チームなのに「彼ら」と表現をしているのは面白いね、という話が出ていました。
最終的に、探索テストをしているときに逸れるのは、わからないから逸れることもあるし意図的に逸れることもあるけど、ユーザーストーリーがあるとユーザーストーリーに書いてあることから逸れにくくなることが問題だとこの部分(P19~P20の最初)では言っていそう、という解釈で落ち着いていました。
道から外れることの是非
P20の前半にある「道から外れることはめったにありません」というのは、大きな目的から外れてしまうことを防ぐという意味ではいいことなのかと思っていたという話がでていました。
この文脈では、探索的テストでは外れていくものだからユーザーストーリーに引っ張られて探索できなくなってしまうため悪いことだと言っていそうだけれど、引っ張られるかどうかは人によるよね、とよしたけさんが言ってくれました。
ケイパビリティ祭り
ケイパビリティという言葉がP20の「予期しないことや〜」の部分から「主な利点」の直前まで出まくっているけれど、特に「ユーザーのケイパビリティ」というのが具体的に何を言っているのかよくわからない*2という話になりました。(「フィーチャー」というのもよくわからない)
その後は「主な利点」の記載に進み、「簡単」とか色々ツッコミどころがある例だけれども、「フィーチャー」を仕様として捉えると、若くてまだテストの仕方に詳しくないような人はユーザーストーリーを見てしまった結果、そこに書かれていることが満たされていればOKと言ってしまいそうというのはわかる、という話が出ていました。(普段からユーザーストーリーの背景を気にすることが習慣化されている人はそうだよね、となる)
また、システムのケイパビリティという表現をしているのはユニークで面白いよね、という意見も出ていました。
テストだけの話?
P20の主な利点に書いてあるような話はソフトウェアテストだけではなくて実装の時でもやるべきだよね、という話が咳さんから出て、みなさんが同意していました。*3
ただ、miwaさんは今のチームに入る前は、テストしたいことはあってもテストする時まで温めていたそうで、今のチームに入っていつの間にか仕事の仕方が変わっていたという話をしてくれましたね。
会全体を通した感想
今日はチャットも盛り上がっていて、前回同様とっても面白かったです。
ソフトウェアテストの話もそうですが、ちょうど2日前にあったmiwaさんのチームの仕事の話も聞けたりと、咳さんmiwaさんチームの仕事の話が聞けるのも、この読書会の面白いポイントです。