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こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
以下、イベントページから引用です。
モデリングや設計の学び方にどう取り組んでいるかの現場報告と座談会です。 それぞれの立場でモデリングや設計についての勉強会を主催したり運営している方々をお招きして、モデリングや設計のいろいろな学び方について語り合ってみます。
会の様子
自己紹介
まずは登壇者の方々から自己紹介がありました。ざっくりとではありますが、自己紹介で話があった内容をまとめていきます。
青木さん...Javaとチーズでできていて、Java Gold勉強会を主催している。志賀澄人さん主催のJPIN中級編に参加しつつ、自然言語からJavaでコード生成できるような卒業研究を現在実施中で、来年から晴れてSEになる予定。
志賀さん...Java黒本の著者。プロ講師で、会社の人材育成や組織開発などを中心にコンサルティングも実施している。他にも幅広く活動を行っており、夜間インターン*1やYoutuberとしても活動をしている。どういうことを学ぶかよりも誰と学ぶか?を大事にしているし、みんなにも大事にして欲しいと考えている。
工藤さん...モデリング事業部に現在所属している。社会人になってCOVID-19の影響で職を失ったが、そこからプログラミングを職業訓練校で勉強して、現在はモデリングに傾倒している。朝から晩までモデリングの勉強をする、やるわよ駆動というモデリング勉強会を主催している。
高崎さん...巨人ファン。社内外でモデリングに関しての勉強をし続けており、社外でモデリングに関する登壇をしたり、社内でわいわいと勉強会を主催している。
パネルディスカッション
以下、パネルディスカッションで話されていた内容を常体で記載していきます。
モデリングの良さは?
- 問題を多角的/立体的に見ることができる
- JPINで楽しみながら学び始めて、みんなと勉強する楽しさを知った
- モデリングは言語化だと思っている。モデリングで言語化ができてコミュニケーションが円滑になれば、自分の考えを人に澱みなく伝えることができる。
- 普段の生活全てで使えるところ(具体化と抽象化を行き来することで自身の伝えたいことがわかる)
- コミュニケーションに使えるところ
- 要件定義などで、情報不足な状態を解消することができる
- 共通のものを軸にお互いの理解を合わせられる
- フレームを通して会話することで議論が活性化するし、後にふりかえってもすぐにその時の記憶が思い出される
- 設計の手段という捉え方
モデリングで難しかったポイント
- 詳細化の沼。概念モデリングの段階でDBや画面の落とし込みの話をしたくなる
- プロが少ないが、プロがいないと学べない
- 時間を決めないと何時間でもやってしまう
- やってみたら経験を得られることが多いので、もともと進もうとしていた方向とは逆方向に進むことも多いこと。これを意識していないと、自分が最初信じていた方向を盲信して間違ったモデリングをしてしまう
- 正解がないこと。正解を求めてはいけないこと。(情報が増えるとすぐに崩れる)
- 新しい題材を求めすぎてはいけないこと。
- 一枚の紙にたくさんの関心ごとを混ぜてしまいがちなところ
- 正解を追い求めすぎるとドツボにハマる点
どうしてコミュニティを作ったのか?
- かしこまって勉強したくなかったので自分で作った。服だけ着ていればOKみたいな勉強会を開きたかった
- 教える立場になるのが一番勉強になって、教わるのが一番勉強にならないことを知っていたから
- 楽しさの連鎖を作りたかったから。自分が面白いと思うことをもっと広めてほしい
- 面白そうだったから
- コミュニティを作るのが嫌だと思ったから。嫌だと思ったことをやってみている
コミュニティで苦労したこと
- 熱量やモチベーション、育ってきた環境といった部分の差
- 期待した人が来ないGap(価値交換をせずにずっとtakerでいるような人など)
- 運営準備。ただ、今はなんの準備もしていない。そちらの方が楽しんでもらえるし、学びも得てもらっている。
- 貢献してもらえる余白を作ることに苦労した(意図的にアシスタントのようなものをお願いしたり)
使用しているモデリングツール
- Astah
- draw.io
- MindMeister
- フリーハンド、オンラインならMiro
全体を通した感想
想像していた10倍くらいキャラが濃い方々が集まっていたので笑、話されている内容はもちろんですが、一言一言の表現ややり取りが面白かったです。
今日はそこまでこれまでつながりがなかったコミュニティの方々の話を聞きましたが、改めてコミュニティっていいなあと思いました。
*1:高額なエンジニア育成スクールに疑問を抱いており、習い事を習うような感覚でエンジニアを育成したいという想いから始めた。優しく教えるが、初心者にとってはめちゃくちゃ無茶なことを平気で要求するので、ハードだと言われている