こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
以下、connpassのイベントページから引用です。
スクラムもドメイン駆動設計(DDD)も、「アジャイル開発手法」の一環です。 DDDを実践する上でスクラムの手法はすごく相性が良く、プラクティスを組み合わせて実施することは多いです。 この勉強会では、そんなスクラムについて改めて解説し、DDDとのつながりについてお話しします。 (メインはスクラムの話になります)
会の様子
スクラムをやる以前に抑えるポイント
スクラムでスプリントを何回も回している松岡さんとしては、スクラムはフレームワークに振り回されがちになってしまう*1と考えられているようで、スクラムをやる以前に抑えておきたいポイントがあるというお話がありました。
具体的には、スクラムの定義*2、スクラムの開発の進め方*3等々について説明がありました。
スクラムが機能する理由
フレームワーク(3つの役割、5つのイベント、3つの成果物)が定義されていることでなく、スクラの考え方がアジャイルの基本原則に従っている点が、スクラムを機能させている理由だというお話がありました。(アジャイルの本質である適応的&人間指向であることを守っている)
スクラムの解決しようとする課題
スクラムはフレームワークであり方法論ではないため、具体的な進め方はチームが適応的に考える必要があるというお話がありました。
これは、スクラムが適応課題(=複雑で予測ができない課題)を解決させることに重きを置いていることが理由として挙げられるということです。
適応課題に対しては、経験主義(エビデンスと観察によるアプローチ)の考え方が有効であるため、具体的な進め方はチームが自身の経験に基づいて実装する必要があるということでした。
スクラムの背景理論
経験的なプロセス制御(透明性/検査*4/適応*5という3本柱)と反復的/漸進的なアプローチ、リーンの考え方の3つが背景理論にあるということで、2020年に付け加えられたリーンを除いた、これら3要素についての説明がありました。
スクラムを実践する上で大事なこと
対象とする課題の性質や、基礎理論の理解が、スクラムを実践する上では重要だというお話が出ていました。
会全体を通した感想
スクラムに関しての整理に加えて、松岡さんが現場で実践するにあたって分かりにくいと感じた点についても話が出ていたのが良かったです。