昨日、
のイベントに参加してきて、ブログも書いたのですが、0時~4時まで雑談をして、その時に更に色々と学びがあったので、整理をしておきます。*1
実際の仕事で解像度を上げようとする際に使用する場合に注意すること
解像度を上げる対象が妥当か見極める
何か漠然としたものを感じて、解像度を上げたいなと考えた時、まずはその漠然としたものの妥当性を考えたり、漠然としたもの自体の解像度を上げられないか考えるということでした。
ポイントとしては、
- 方向性を示しているようなパラメータか、を考える
- (例えば時間軸によって)変動しうるものではないか?というのを考える。
が挙げられていました。
YOWを用いる
原因/結果/原因が結果を引き起こすメカニズムの軸で整理をしてみる。
原因に対して影響力を持てるのなら影響を与えてみて、結果をみてみる。
列挙の限界
解像度を上げる時、列挙することがある。観察対象を見て、「こういう特徴があるな」「ある面から見るとこういう風に事象を説明できそうだな」...と考えるなど。
これは、自身の思考の整理のきっかけには有効だが、列挙を続けていてもすぐに見えるようなもの(すぐに列挙できるようなもの)以外の要素に目が向かず、解像度を上げることを妨げる要因にもなる。
そのため、「これさえ変われば事象が解決される要因はなんだろう?」「事象を今使っていないリソースで考えると何があるのだろうか?」と自分に問うてみる。
究極のプロダクト
究極のプロダクトとは、プロダクトを使う人の意のままになるように制御できるプロダクトだと思う。
例えば高級レストランというプロダクトは、その人の空腹感をなくすだけではなく、自己肯定感を高めるものでもあると言える。
ご飯を食べて空腹を補いつつ、その人自身が味わいたい想いを意のままに味わわせてくれるという点で、意のままにすることができるプロダクトであろうと言える。
解像度を上げるというのは、状況を明確にしてより意のままにするための方法の一つだと考えることもできる。
なお、優れたプロダクトというのは、意のままにするために使用するリソースが物凄く少ないという特徴もある。いくら意のままにできるからと言って、金銭面などで高いリソースを払うものは一部の人しか扱えない。
ABDや知識構成ジグソー法の危険性
読書が苦手な人が取っ掛かりとしてABDや知識構成ジグソー法を用いるのは良いと思う。
一方で、一部分しか自分では読んでおらず、他の人が読んできた内容のまとめを見ているのでは、自分自身で意見を持って文章全体に一文一文に引っかかりながら読むことができていないとも言える。
これでは、本を読んだ気になっているだけになってあまり身になっていないかもしれない。
全員が文章を読んだうえでお互いにその文章に対する感想を言い合うというのは有益だと思う。
論文を読んで解像度を上げる
論文では、明らかになっていないメカニズムを明らかにする作業が行われているため、論文で用いられているアプローチは解像度を高めるヒントになる。
また、論文と近いものとして、ノーベル経済学賞を取った人の本を読むというのは面白い。
ノーベル経済学賞をもらっている人というのは、何らかのメカニズムを解明している天才の本なので、本を読めば参考になることが多い。
特に経済学賞は学際研究的な要素が強いので、組織でも活かすことがしやすい。
経済学の本
森さんお勧めの経済学関連の本を教えてもらいました。
*1:昨日はブログ書いたのが23時くらいまでの内容だったので参加者からの期待に沿えていませんでしたw