こちらのイベントのアーカイブを見たので、会で印象的だったことや感想を書いていこうと思います。
会の概要
フリカエリ星人のフーリーとカエリ―の二匹(??)が、ふりかえりに関するあれやこれやの話をしてくれるというイベントです。
今回は、ふりかえりの手法紹介や悩みに対してフーリーとカエリ―が回答してくれました。
会で印象的だったこと
個人のふりかえり
コンテキストが遠い人で4人集まり、ストーリー形式で一人がふりかえり結果を20分で話し、その後他の3人が20分でそのストーリーに対して、話した人の気づきになるようなポイントをフィードバックし、最後の20分で、最初に話した人がどんな認知をしたのか?というのを発表する、というふりかえりの手法が紹介されていました。
ストーリー形式で話してみるという点と、コンテキストが遠い人が話し手の気づきになるようなポイントを意識的にフィードバックする(話を聴いて個人で興味が湧いたところはあまり深堀しない)という仕組みは面白くて、普段のチームのふりかえりでも取り入れてみたいと思いました。
ふりかえりのすばらしさを伝えられない(ふりかえりをやろう!と言うと同調されるものの人は集まらない)
まず、Outlookのカレンダーなどに予定登録して、来れる人だけでも来てもらえば良いんじゃないか?というお話がありました。
また、ふりかえりの意義とかよりも、ふりかえりをしたお陰で自分がどのように変わったのか / 自分がふりかえりをなぜ楽しいと思うのか、という部分にフォーカスして伝えてみてもいいのでは?という話や、自分がとにかく楽しそうにふりかえりする(あるいはふりかえりについて語る)と自然と人がついてくる、という話がありました。
「素晴らしさを自分が伝えよう」という気持ちは本当に素敵な一方で、この気持ちを強く意識するとなかなか伝わらないなあという実感が個人的にあり、短い時間でも良いので一度試しにふりかえりを一緒にやってみて、参加した人が直感的に「何かいいよね」と感じている部分をお互いにシェアして、そのシェアした「何かいいよね」を大切にしながら次回以降にやってみる方が(自分が素晴らしいと思ったポイントとは多少ずれがあるものの)上手く伝わるなあと思っています。
広まりやすいふりかえり手法は質問が3つ
Fun/Done/Learnの良さについてフーリーが語ってくれていた中で出てきたのですが、これは単純にたしかに!となったので、あとで自分のブログをふりかえりした時用に備忘録として書いておきます。*1
手法は一つに限定しなくてよい
ふりかえりの手法を一つに限定して中々上手くいかない(次につなげにくい、明るい空気にならない...)と思ってしまう人が多いけど、ふりかえりをやっている目的に応じて手法を組み合わせしてもいいんじゃないか、というお話がありました。
自分自身は結構自然にふりかえり手法を組み合わせていることが多いのですが、*2確かにふりかえりを始めたてのチームでは、手法を固定化してやりたいことを全部やろうとしていたり、手法を一つやってしっくりこなくて変えて、またしっくりこなくて変えて...というのを繰り返している印象があり、勿論それ自体は悪いことではないものの、やりたいことに合わせて手法を組み合わせてみるように勧めると新しい発見があるのかもしれないなあ、と新しい視点を持つことができました。
ふりかえりでアクションがなかなか出ない
そもそもふりかえりでアクションを必ず出す必要はないんじゃないか、という話がありました。
ふりかえりでチームの関係性の質を高めたり(ある種雑談的なことをしたり)、効果的なコラボレーションってなんだろう?といった、チームが目指す姿について話してみるということもいいのでは?と熱いトーンでフーリーが言っていたのが印象的でした。
ネクストアクション必ず出さなくていいのでは?というのは自分も本当に同意で、「ふりかえりでは有効なネクストアクションを出さなきゃいけない」と思うようになっていくことで、ふりかえりが苦しくなったり、チームが協力し合うことで得られるものを実感しにくくなる、といった弊害の方が目立ちやすいなあ、と個人的には思っています。
全体を通した感想
今回もイベント被りしていたのでアーカイブ視聴でしたが、とても楽しみにしていたのでイベント終了後すぐに夜更かしして見てしまいました笑
会で出てくる悩みが、どれも分かるなあーーというものばかりで、自分がどのようにアプローチして悩みに向き合ったのか、というのを思い出しながら聴いていました。
また、悩みに対してフーリーとカエリ―が話している回答もどれも深く優しいもので、同感できる内容が多かったです。
今回も記事を書きながら見ていたので、アーカイブを見て記事を書く地球人がいるらしいという話をふりかえり星人が最後にしていたのは笑いましたw