今日はJaSST nanoに参加してきたので会の様子と感想を書いていこうと思います。
セッションの感想
コードレビューの理想と現実と限界
コードレビュー時にレビューの手間を下げるための静的解析ツールの紹介のあと、幾ら静的解析ツールを導入した所で、そもそもコードレビューというプロセスを組み込むこと自体が手戻りのリスクをはらんでいるよね、というお話を聴いていきました。
PR時に一定基準を満たせないとマージできないようにする、というのは自分の現場でもやっており、一定基準をどんどん充実させていきたいと思うこともあったのですが、やっぱりなるべく早い段階で品質を担保していく考え方が大事だよなあと改めて感じました。
健康と品質と、健康診断とテストと
オンライン区長がしれっと登壇していました。
プロダクトをより健康的になするためにどうすればいいのか、という観点で考えるとテストの原則や品質が理解しやすくなったり、あまりテストや品質に対して理解していない人への説明を分かりやすくできたりするというお話でした。
オンライン区長鉄板ネタのランニングマウントに加えて、健康マウントという新たなマウントが登場しており、やや新鮮でした。
テスト自動化ってなんで失敗するの?
実際にテスト自動化を進められているMTさんから、テスト自動化が失敗する理由を幾つか挙げてもらい、その中から特に多い失敗パターン3つに絞って事例を紹介してくれました。
3つどれも納得感がありましたが、特にテスト自動化をコスト削減のためだけにやろうとしてしまう、というのはあるあるだなあと思って聴いていました。
今回発表された3つ以外についても後程資料で連携があるということで、楽しみにしていようと思います!
Agile Testing Condensedの読書会を開発チーム全体でやってみたの
テスターの人たちは勿論、開発者側でも品質に対する意識を高めていくためにAgile Testing Condensedを用いて読書会を開いたというお話でした。
Agile Testing Condensedは自分がテストの勉強を始めるきっかけになった本で、社内外問わずテスト初心者の人に対しておすすめしている本なので、読書会の題材として良いなあと思うと共に、誰かと読書会をしたい!と思いました。
JaSSTってどんなん?(JaSST Review編)
ブロッコリーさんからJaSST(JaSST Review)についての紹介がありました。
JaSST Reviewのイベントについて丁寧にどんな意図で開催をしているのか、どういう想いで開いているイベントなのか、という話を20分間の丁寧な説明で聴くことができて、楽しかったです。
今回のJaSST nanoもそうですが、イベントを企画されている立場の大変さやイベント企画にあたって持たれている熱い想いに触れられて、改めてイベントの企画・運営をされている方々への感謝の想いが強くなるセッションでした。
「今日のバグ」で障害事例を共有していくの!
佐藤さんが実際にやられている、社内外(主に大きなニュースになる社外)で起きた障害を共有して、原因や障害を防ぐためのテストについて議論をしていくという取り組みの紹介がありました。
手軽に始められる取り組みでありつつ、障害は他人事ではなく明日は我が身という気持ちになる&普段うっかり見逃してしまいがちなテストケースを思いつくようになる、という効果が期待できそうで、まずは単発でチームに取り入れてみようと思いました。
全体を通した感想
今回も盛りだくさんの内容でした。
LTと違って時間も決められておらず、発表者が伝えたいことを伝えたい時間でお話するというスタイルはやっぱりいいなあと改めて思いました。
一つ一つは小さくても確実に学びもあり、楽しさもあり、面白いイベントだなあとVol5にして改めて感じることができました!