天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます

恐れのない組織「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす を読んだ

こちらの本を読んだので、読んだきっかけや読んで思ったことなどを書いていこうと思います。

読んだきっかけ

先日こちらのイベントに参加してきました。

aki-m.hatenadiary.com

個人的には、心理的安全性って単語は、問題がありそうだけどなんとなく見えない時に使ったり、上手くいかない時の言い訳に使ったりしているような印象があり、あんまりいいイメージがありませんでした。
そのため、大事なのは分かるけどあんまり自分が何か組織やチームの問題を考える時には使わないようにしている言葉でした。
しかし、参加者の方々と話をしてみた上で改めて考えてみると、自分の勝手な良くないイメージから、そんなに真面目に勉強したことはありませんでしたし、組織において大事であるのはその通りだと思ったので、今更ながら本を読んで勉強してみようと思いました。

読んで印象的だったこと

心理的安全性があれば不安がなくなる訳ではない

心理的安全性があると、"対人関係の"不安はなくなりますが、例えば目標達成できるかどうかの不安などはなくならないという話がありました。
N=1の完全なる自分の主観ですが、不安を自覚する(あるいは不安になっている人がいると)と、「心理的安全性がないように感じる」という話題が挙げられやすいような気がしていて、話題に出るたびに、何となく合っているような違うような...ともやもやしていた気持ちを抱いていたのが、本書を読んですっきりしました。

心理的安全性を確立するためのプロセス

本書で紹介されていた、①土台をつくり、チームへの期待とチームがいる意味を共有する②参加を求め、発信が歓迎される確信をチームに示す③生産的に対応し、絶え間ない学習への方向付けを行う、という心理的安全性を確立するための3ステップが興味深かったです。*1
また、チームリーダーはもちろんですが、部下の立場であっても、心理的安全性を高めるために何がまずはできるかということが書かれていたり、心理的安全性を高めるための仕組みづくりの実例があったのが良かったです。

心理的安全性を支える問題VSわたしたちの構図

自分がアジャイルなどを中心に勉強し始めて出会った考え方の中でトップクラスに好きな考えが「問題VSわたしたち」の構図にしようという考え方なのですが、この考え方が心理的安全性を作るための土台として紹介されていたような気がしたのが印象的でした。
具体的に言うと、本書では、心理的安全性を作っていくためのファーストステップの一つとして、自分が何かチームの問題解決に貢献できることがないかを探す姿勢を見せる、というのが紹介されており、これはまさに問題に対して向き合っているのが誰か一人ではなく、チーム全体であることを体現した態度であるように感じられました。

全体を通した感想

予想していた通り、自分が不勉強だったことが分かったので良かったです。
心理的安全性がない」とただ嘆くだけではなくて、本書で書かれていたような、自分自身がチームに対して心理的安全性をもたらせるはじめの一歩となるような行動をして、チームが本来できることができなくなってしまうことを防げるようにしていきたいと思いました。
また、心理的安全性という言葉の理解について、心理的安全性が足りないとチームが創造性を発揮できない、というレベルの理解から、心理的安全性が足りない結果どういう症状が実際に観察されていて、そのような状態から脱するにはどのようなステップを踏んで進んでいくと良いのか、くらいのことは理解できたので、良かったです。

*1:ステップは戻ることもあり、繰り返し行われるものでもあるということ