天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます

「人類よ!これがテスト自動化の実践だ!立ち上げのプロ&運用のプロから実践知を発見しよう!」に参加してきた

mabl-japan.connpass.com

今日はこちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

以下、connpassのイベントページから引用です。
テスト自動化の話は今回が2回目ですが、今回はより実践的な話を聴くことができるということです!

mabl Japan コミュニティウェビナーでは、mablを導入・実践するユーザー企業さまによる経験、実践情報を共有していただいたり、ソフトウェア品質やテスト自動化のエキスパートをお招きしてその知見を発信していただいております。

今回のテーマは「テスト自動化の実践」です。ゲストはUbie増原さま、アペルザ佐々木さまです。

増原さまは、mablの日本最初のユーザであり、前職や現職でテスト自動化の立ち上げを経験したプロフェッショナルです。今回は、テスト自動化の立ち上げ時のポイントや、実践ノウハウをたくさん共有していただこうと思います。

佐々木さまは、過去のイベントでもお話いただいたのですが、ベンチャー企業において、E2Eレベルのテスト自動化をほぼ完了させた運用の強者です(現在はほとんど作り終え、新規機能の対応などがメイン)。今回は、テスト自動化を進めながら得たベストプラクティスや「テスト自動化後」に向けた取り組みを語っていただこうと思っています。

テスト自動化ツールによって「簡単に」テストが作れるようになりました。一方で必要のないテストがたくさん作られてしまうリスクも感じています。

おかげさまで mablの利用者が急増しておりますが、mablに限らず、テスト自動化に取り組もうとする方が、より成功に近づくために、テスト自動化立ち上げのプロと、テスト自動化運用のプロの経験値によって、立ち上げから自動化後の世界まで、たくさんの知見や発見を持って帰っていただきたいと思っています。

会で印象的だったこと

必要最小限の所(絶対壊したくない所)から導入を始める

テスト自動化を始める時(特にテスト自動化のツールを導入する時)は、自動化を必要最小限の範囲にだけ導入するようにしているという話がありました。
必要最小限というのは、最初の内は本当に大切なNo.1のシナリオ一本だけを自動化対象とするという話で、徹底して前に進む歩幅を小さくしている様子が伺えました。
更に、問題意識をステークホルダーには丁寧に共有し、(特にBizの人にはどれくらい時間がかかるのかや、どこに問題意識を持っているかを共有)自動化が進んだ箇所を都度見せたり報告したりして、価値を実感してもらうという話をしていました。
基本に忠実に、小さい所から確実に導入を進めていく重要性を実感しました。

自動化するテストの優先度の付け方

上記で書いたように、増原さんはテストシナリオの重要性(クリティカルな機能かどうか?)で自動化するテストを決めているという話でしたが、佐々木さんはテストシナリオの重要性だけではなく、テスト自動化の容易性を主な指標としていると話していて、違いが見れたのが印象的でした。
生み出す価値を重視して価値が高いものから順にテスト自動化を進めていく考え方も、テスト自動化のコツをある程度掴んでいくためにテスト自動化しやすい所からケースを作っていくという考え方も、それぞれにメリットデメリットがあると思うので、自分が実践する際の選択肢として持っておこうと思いました。

テスト自動化の恩恵

テスト自動化で工数削減を主目的に置くと上手くいかないことが多いというのはこれまでのイベントで聴いてきましたが、逆にテスト自動化の魅力についてはこれまでのイベントであまり深く触れられていなかったので、印象的でした。
増原さん佐々木さんそれぞれで色々な利点を挙げていましたが、個人的には佐々木さんが挙げていた、「大事な所は壊れていないことが自動テストで担保されていることで得られるリリース前の安心感」というのが心に刺さりました。

テスト自動化の落とし穴

テスト自動化のコストについて参加者から質問があったのですが、その中で藤原さんが、「テスト自動化をツールですると、どんどんテストケースが自動化されていくが、調子に乗って自動化し過ぎてしまうと、メンテナンスコストが大幅に増えたり、重要性が低いケースが大量に作られたりするのに注意した方が良い」という話をしていて、学びになりました。
自分の現場でもJUnitのテストケースを自動で生成するような仕組みを作った結果、メンテナンスコストが増えたりあまり重要度が高くないケースが大量にできた経験があったので、共感する気持ちが強かったです。

 

全体を通した感想

mablをはじめとしたテスト自動化ツールを導入したりテスト自動化をはじめる際には実際の現場でどのように導入を勧めているのかの話が聴けて良かったです。

増原さん佐々木さんが藤原さんや参加者の皆さんの質問に対して、現場で経験した話や導入して感じた困りごとを実直に話してくださっていた姿が印象的な会でした。