天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

「【製造業アジャイル勉強会】老舗企業のアジャイル・トランスフォーメーションの旅の途中経過+OST」に参加してきた

beyond-hardware-agile.connpass.com

今月も製造業アジャイル勉強会に参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の様子

会の様子を時系列で書いていこうと思います。

中原さんの講演

今日は中原さんの講演からスタートしました。
講演自体は以前に分散アジャイルチームで発表してもらった内容とほぼ同じ内容なのですが、この時の講演はめちゃくちゃ凄い話で強く印象に残っていたので、また聴ける今日を楽しみにしていました!(以前の感想はこちら↓)

aki-m.hatenadiary.com

講演は何回聴いても素晴らしい話が多くて、社内を見事に巻き込んでいった中原さんの熱量や丁寧なコミュニケーションや仕組みづくりの姿は、一度聞いたはずなのに思わず声が出るほど感心してしまっていました。
また、コニカミノルタの実践コミュニティの話は鳥肌もので、現場でぶち当たった問題をコミュニティに持ってきて、コミュニティで話した内容を現場で実践するという改善サイクルを見事に回されていて、すごかったです。。(語彙力)
また、がやの方々*1の考察がいつも通り面白くて、組織構造が幻想じゃないかという話や非機能要求の話など、多数面白い話題が聴けて良かったです!
発表の冒頭では「分散アジャイルチームで話した内容とほぼ同じです」と言っていましたが、聴けていなかった話や*2、前回からの変化の話も聴くことができて、最高でした!

OST

アジャイル導入時は盛り上がっていたのだが、中々熱意が広がりを見せず、メンバーの中でもコアな人と温度差があるメンバーができ始めたりしたというテーマについて話し合いをしていきました。
発表をしてくださった中原さんも同じような経験をされたということですが、その際には「人を増やすための啓蒙活動として、現場でアジャイルに興味がありそうな人を、熟練者じゃなくても一本釣りをした」とお話されていました。
その他にも、「経営層といった強力な人を巻き込んだりする。ハードルが高ければ、経営層とコネクションを持つことが上手な人など、他の人の力を借りるようにする」という話や、「周りを巻き込む材料作りとして決定的な成功事例を一つ作るのが大切」という話、「生き生きと仕事をしてもらう所を見てもらう」がありました。

また、個人的に一番学びがあった意見として、そもそも「熱意がないメンバーだとしても、自然とアジャイルをやっているならそれはそれでいいんじゃないか?」という意見がありました。*3
アイドルの追っかけをイメージすると良いという話で、アイドルに人気が出てくると、古参で追っかけている人は「ここ最近のファンはなあ」となるけど、熱意が少ないファンが増えて、誰しもがそのアイドルを知っている状態になれば、それはそれでアイドルにとって幸せで素敵な状態ではないか、という話だったのですが、確かにその通りだと思って、非常に共感できました。

OSTのテーマは他にもあったのですが、いい話過ぎてこのテーマを話していた部屋で最後までずっと話を聴いていました。

全体を通した感想

素晴らしい中原さんの発表から始まり、OSTでは心に沁みるような言葉を多数聴くことができて良かったです。OSTでテーマを出されていた方も、「話をすることができて心が楽になったし、非常に学びがある意見を多数もらえて最高だった!」という話をされていたのが印象的でした。
特に久保さんの話は、今回初めてまじまじと聞いたのですが、言葉の一言一言に重みがあって、最高でした。(中原さんとのコンビ?も素敵でした!)
他のアジャイル関連のコミュニティと違って、製造業感が溢れる話や、大企業ならではの規模が大きい話、心に強い想いを持って組織を良くすることを目指している人たちの話を聴くことができて、製造業アジャイルのコミュニティらしさ溢れる、本当に楽しい会でした!

*1:面々はどこかでよく見慣れている方々のような気が...笑

*2:忘れていただけかも?笑

*3:アジャイルネイティブっておそらく熱意が強いわけじゃなくて、自然とアジャイルの価値観を体現している人だよね、という話