天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます

「ふりかえりの問題分析をみんなでやってみよう」に参加してきた

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今日は「ふりかえりの問題分析をみんなでやってみよう」に参加してきたので、会の様子を感想を書いていこうと思います。

会の概要

『ふりかえりカンファレンス』で講演いただいた 安達賢二さんと一緒に、ふりかえりでよく起こりがちな問題を一緒に分析して、モデル化するワークを行っていきました。

ふりかえりカンファレンスで「ふりかえりをふりかえった結果」として出た、「うまくいったこと」「うまくいっていないこと」をモデリングし、問題分析をしていきました。

会の内容

以下、時系列で会の様子を書いていきました。

今日やることを共有

安達さんから、今日の会の流れを共有してもらいました。説明時に使用したスライドは以下に添付します。

 

ライフサイクルのSTART~ENDでやんわり配置

前さばきとして、ふりかえりで出た要素*1を整理していきました。
ワークしている皆さんが、ふりかえりの時系列順に要素を並び替えて、要素に対してあれこれ並び替えている様子が伺えました。

出てきた要素で解像度が低めなものについて、チームメンバーで深い理解をするのがポイントだということです。
ワークで、自分がこうかなあと解釈したものについて皆さんが要素の意味を慎重に確認しているのを見ていて、ふりかえりで出てきた要素を整理する行為は、自分が十分やっているつもりでも、結構足りていないことも多いのかなと思いました。

要因と結果の関係があれば➡で結ぶ

整理した要素について、要因と結果を矢印で結んでいきました。
ワークでは、適度に時間を区切りながら、安達さんが少しずつコツを説明してくれました。
この作業は中々難しそうで、実際にワークをしていた方からも「要因と結果の矢印の距離が離れたり近くなったりしていて難しい」といった感想が挙がっていました。
今回は要素数を20個にしてやっていたのですが、要素数が過剰になると分析が難しくなってしまう(矢印が多くなってしまい構造化するのが難しい)ということで、要素をカテゴライズ(スライドで言うと、STEP3のゾーンなどを利用の部分)したりしても良いとのことです。
また、結果を説明するのに抜けている要因があったり、*2要因を見ていて思いついた結果があれば、*3要因や結果を適宜追加しても良いという話がありました。

構造化した後は、全ての要因を潰していくのではなく、ROIが高い個所にリソースを集中させて問題解決すると良いということでした。

最もインパクトがあった事項を1件出してふりかえり

ワークをした皆さんで、ワークのふりかえりをしていきました。

  • 新しい前提を作り出すのが凄い経験の差として現れた
  • チームメイトの観点が勉強になった
  • 確度が曖昧でもとりあえず引いてみることが大事だと感じた
  • グルーピングすると情報整理されて分かりやすい
  • 同じ文言を見ても、想像する過程が違う
  • 関連を一度引いてしまえば、考え直すのが楽だった
  • 話ながら因果関係を整理するのが面白かった

などがふりかえりとして挙がっていました。

問題分析の本当の価値

ワークをやってみたりスライドを見ると、どうしても図に目が生きがちですが、本当の価値は、チームで問題分析する際に生まれる相互対話や試行錯誤だという話がありました。
これには100%共感で、チームで相互対話や試行錯誤ができるような、楽しいふりかえり手法でふりかえりできると、素敵なチームに近づいていくんだろうな、と思いました。

全体を通した感想

良く作り込まれた手法だなあというのが素直な感想でした。
手法やルールはシンプルであるものの、問題が少しずつ構造化されていって、最終的にはチーム(ワーク参加者)が納得のいくパスが出来上がっていく様子を見るのは、圧巻でした。
安達さんの説明は分かりやすく、落ち着いたトーンで常に話してくれていたこともあり、聴いていて心地よかったです。

*1:今回はふりかえりのふりかえりがテーマだったので、例えば「ふりかえり中にリモート中のメンバーが内職しているように見える」「ネクストアクションが多すぎて飽和」...が挙がっていきました

*2:例えば、「強風が吹く」という要因と「砂や埃が舞う」という結果がある時、「舗装もなく土や砂利の道が多い」という要因が抜けている...

*3:例えば「ネズミが増える」という要因と「ネズミが桶をかじる」という結果がある時、「ネズミが増える」という要因から「疫病が流行する」という結果が仮説として出せる