RSGT2022で
Regional Scrum Gathering Tokyo 2022 - インプロヴィゼーション:ふりかえりの新世界 | ConfEngine - Conference Platform
のセッションがありました。
内容の詳細はセッションを見ていただく*1として、インプロ×ふりかえりを今後より発展させていくために*2どのように改良をしていくのか雑談してきた*3ので、備忘録的に内容をメモしていこうと思います。
- インプロってやろうと思ったらできるのか?
- インプロ×ふりかえりの成功
- 発散と収束
- インプロ×ふりかえりのワークを実際にやってみた時(&仕事で実践した時)にどう思ったか?
- 未知を恐れている状態への対処
- インプロの理論を学ぶ(もしかすると危険な)参考文献
- ロールプレイ/アドリブ/インプロ
- 文化を持ち続ける
- 雑談をした感想
インプロってやろうと思ったらできるのか?
アジャイル界隈の良さで、「とりあえずやってみよう」という気持ちでぽんぽんとインプロを始めたりしている人はいるものの、はたして本当にインプロはできているのか?インプロができていないことを認知できているのか?というお話がありました。
インプロ×ふりかえりの成功
インプロ×ふりかえりが成功したという定義は、変化した関係性をもとにアクションアイテムが出てくるであろうという話がありました。
そのため、本で見たインプロを実践しただけだと、「楽しい」が起きはすると思っていてそれはインプロのワークショップとしてだけの成功するけど、インプロ×ふりかえりという側面では失敗する可能性があるということです。
発散と収束
これまでのふりかえりだと、発散させて最後に収束という感覚が強いものの、インプロではずっと発散し続けているようにみえるという感想から、うつみさんがインプロワークショップを設計する場合は、発散し続けさせるようなイメージでやっているということでした。(実際の所は収束させているんだけど外から見るとずっと発散させているように見える)
インプロ×ふりかえりのワークを実際にやってみた時(&仕事で実践した時)にどう思ったか?
以下のような話をしていきました。
- 関係性に注目したふりかえりというのに新規性を感じた
- 発散し続けることを大切にしているような印象を受けた
- 関係性に着目するのは難しい。分析型に引っ張られる
- 日本の文化性・国民性がこれまで邪魔をしていたことが分かった(インプロ×ふりかえり以外のふりかえり手法についても多く発見があった)
- 見知らぬ関係性でワークして効果を実感するのは難しい。チームでやるとこれまで雑談とかでは見えなかったような一面が見えたりする
- 解決社長を経験したことによって、瞬発的に応答してみるというのの効果を実感した
未知を恐れている状態への対処
インプロで未知が恐れられている状態の時は、フロー理論にしたがって難度を下げるという方法と、わざとネガティブ方向に振ったりポジティブ方向に振ったりすることでストーリーを組み立てる方法の2つがあるという話題が出ていました。
インプロの理論を学ぶ(もしかすると危険な)参考文献
インプロの上達のために、代表的な本としては以下の本があるという紹介をしてもらいました。
ただ、(聴いていてめちゃくちゃ面白かったのですが)この本を読むことによって、「あれも気をつけなきゃ」「これも気をつけなきゃ」と考えるようになり、インプロができなくなるかもしれないということです。
ロールプレイ/アドリブ/インプロ
発表でもあったこのあたりの違いが良く分からないという感想が非常に多く、自分自身もよく分からなかったので、ちょうど雑談の中で出ていてすごく深められそうだなと思った例を基にしながら、どういう部分で効果が違うのかという話を聴いていきました。
- 具体的でスキルっぽい安心感が得られる(問題の解決策を得られる)→ロールプレイ
- その場で瞬発的に受けを取れるようになる→アドリブ
- 自分自身のアイデアに対して安心感が得られる(自己肯定感を高められる効果がある)→インプロ
(ややインプロに好意的な立場ではあるけれど)ロールプレイの土台にインプロがあるという話も出ていて、面白いなあと思って聴いていました。
文化を持ち続ける
芸術家として火をともし続けることが重要*4だという話があり、これがアジャイルコーチの役割と似ているよねという話をしていきました。
雑談をした感想
インプロ×ふりかえりの面白味、特にインプロの面白みを実感する雑談会でした。
個人的には、インプロのことを(説明的に)知れば知るほどインプロができなくなるという話が特に面白かったです。