天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

「大人のソフトウェアテスト雑談会 #43【休息】」に参加してきた

ost-zatu.connpass.com

今週もテストの街葛飾に参加してきたので、イベントの内容や感想を書いていきたいと思います。

話していた内容

脆弱性診断テスト(非機能テスト)の話

内部事情の話もあったので詳しくは書けないのですが、実施する企業や人によって脆弱性テストのクオリティがどれ位変わるかをはじめ、普段あまり聞かない脆弱性テストのリアルな話を多数聞くことができて良かったです。

QAやテストエンジニアのキャリアについて

優れたQAやテストエンジニアになるためには、テストスキルだけ持っているのではだめなので*1スキルの幅が必要だが、そのスキルの幅をどうやって広げていくのか、どうやってキャリアパスを定義していくのかが難しいという話をしていきました。
結局QAやテストエンジニアがその組織内でどういうコンテキストが求められるのか、という所が大事だよねという話になり、深く共感しました。*2

テスト自動化の話

自動化が(特に経営層や上層部から)魅力的に映る理由として、「トヨタ生産方式自働化とかが関係しているんじゃないか」という話をしていました。
また、テスト自動化のアンチパターンのお話をしていきました。PJの基盤(システムあるいは組織)ががたがたしている状態で自動化を推進するパターンや、コストを削減するために自動化を推進するパターンや自動化という単語に対してイメージが異なる状態で自動化が推進されるパターンなど、様々なパターンが皆さんのリアルな経験談の基話されていたので、心に沁みました。*3
積読しているギア本も紹介されていたので、その内読んでみようと思います。

その他

ベトナムの話(働き方の違いやエンジニア事情)、最高のスプリントレビューは任天堂ダイレクトだというお話、戦略の定義の話(実行している戦略が戦略の定義を満たしているかという話)、母語話者よりも体系的に語学を勉強してきた外国の人の方が言葉がしっかりしているという話、ランニングの話、RSGTの思い出話...多種多様な話をしていきました。
一つの話に深堀していくのではなく、ある程度議論が整理されたらオチをつけて、次から次へと話題が切り替わっていくのは、テストの街葛飾特有の感じがいつも通りしていて、楽しかったです。

全体を通した感想

今日は10分くらい遅れて参加したら、おおひらさんのみの参加でしたが笑、次第に人も集まり、いつも通りゆるゆると話ができて楽しかったです。
前半は、石田さんからテストにまつわる様々なお話を聴いて、後半はいつも通り他愛もない話やオンライン区長の話で盛り上がることができて、丁度いいバランスで会が進行していきました。
個人的には、欠席していたのにオンライン区長の話で盛り上がっている様子を見て、オンライン区長の愛され具合を感じられてほっこりしたのが今日のハイライトでした。

*1:ドメインの知識やプログラミングスキル、マネジメントスキル...

*2:品質を上げたいからQAが欲しい、バグを出したくないからQAが欲しい、という組織は殆どの場合QAがいらないかもしれない、という話が出ました

*3:皆さんが失敗パターンを語っていく中で、「失敗してみないと分からないんだよね」という話が出ていたのも印象的でした