天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

スクフェス福岡にプロポーザルを出した

スクフェス福岡に4つプロポーザルを出しました!
今回が初めての複数プロポーザルでした。気になるものがある方は、ぜひlikeをお願いします。

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それぞれのプロポーザルを出した経緯

スクラムフェスから生まれた自分の夢と夢の実現を後押しするコミュニティ

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RSGTには間に合わなかったもののスクフェスでぜひ話をしたいなあと個人的に思っていたやつです。
RSGT以降のスクフェスだと一番最初がスクフェス福岡だったので、このタイミングでプロポーザルを出しました。

他のプロポーザルと比べてもダントツに話したいやつで、一部の人からはぜひ聞いてみたい!というお声もいただけているのですが、スクフェス全体の参加者視点でアウトカムを考えるとちょっと微妙かなあ...という気もしています。(勇気がもらえる系のプロポーザルは幾つか既に出ており、新規性や話の規模の観点から、他のプロポーザルの方が多くの人に好まれそうな感じがある)

話すことになったら、ただのいい話で終わらないように何かしら参加者が楽しめたり、学びを持ち帰られる工夫をしていく必要がありそうだと考えています。

菅原道真スクラム

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「福岡」カテゴリがあったのですが、「これはもう福岡で話すしかないでしょ!」みたいなプロポーザルがほとんどなかったので、これぞ福岡感が溢れるプロポーザルを一つ作ってみました。

北九州工業地帯の話と菅原道真の話、どちらをするか悩んでいたのですが、より知識量が多そうな*1菅原道真の話をしてみることにしました。

規制産業とアジャイル〜AAMI TIR45を添えて〜

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こちらのプロポーザルは2つの理由から作りました。

まず、スクフェス福岡の代表がmatsusakiさんということもあってか、今回スクフェス福岡に参加する方の層に規制産業で働く方が多い*2ので、そういった方に何かしら学びがあるようなプロポーザルを出したいなあと思い至りました。

もう一つの理由としては、出ているプロポーザルのカテゴリ群を見たときに、「ソフトウェア開発の熟達」がやや少なめだったことです。エンジニアの方がより楽しめるフェスになるようなプロポーザルを出したいなあと考えた結果、このプロポーザルを出そうと思い至りました。

「え、どんだけ仕事しているの??」からの脱却〜家庭を疎かにせずにコミュニティに年700回参加する方法〜

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最後は、RSGT2023で思いついたプロポーザルを出してみました。

RSGTで色々な方とお話する機会があったのですが、そこで多くの方に家庭とコミュニティ活動をどのように両立しているのか?を聞かれました。

たしかに、家庭を持ちながら一年に700回のイベントに参加するのはなかなかなレアケースに近いのかな?と思うので、どうやって家庭で不満因子を溜めずにこれだけのコミュニティ活動に参加できているのかをより詳しく話してみようと思いました。

SNSをはじめ、色々な箇所で反響も多かったので、てっきりこれが一番多いlike数になるのかと予想していたのですが、ダントツに少ないのは結構意外でした。*3

複数プロポーザルを出してみた経緯

昨年のふりかえりでも書いたのですが、プロポーザルを書いたりプレゼンへの準備をするのにかなり時間がかかってしまっており、どうにか改善したいと思っていたところがスタートでした。

こういう何かしら変化が必要なときは、発想の一つとして、普段固定化している単位を変えようというのを持っていて、そこで見つけた数字が、一度に出しているプロポーザル数だったので、今回は試しに10個プロポーザルを描いてみました。
ただ、結果的にConfengineの仕様で、出せるプロポーザル数には制限があるということがわかり、4つしか出せなかったのは残念です笑

今後も複数プロポーザルを出すか?

実際にプロポーザルを多く出す試みをやってみると、これまではそもそもの話すネタから消していたものでもプロポーザルになることが分かったりと学びが多くあったので、やってみる価値はありそうだと現状は思っています。

そのため、続けていこうと思っているのですが、フェスによっては全部採択されてフェスを楽しむ暇がなくなる可能性が出てくるということだったので、出すフェスは慎重に考えます笑

なんにせよ、プロポーザルを出せるくらいに昇華したネタが継続的にあるのは、学びが増えている一つの指標でもあると思うので、今後もプロポーザル駆動で色々な場所で学び続けたいです!

*1:高校時代に趣味+授業で研究を続けていた

*2:あくまでも自分が聞く限りの情報なのでそんなに確かな情報だとは思わないでください

*3:及部さんのプロポーザルと内容が結構かぶっていて、子供がいるコンテキストでの方がより聞きたいというのはありそうだなあと勝手に推測しています

スクフェス福岡2023のプロポーザルを読んでYYする会に参加してきた

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こちらのイベントに参加してきたので、会で印象的だったことと感想を書いていこうと思います。(プロポーザルに対するフィードバックはスクフェスサーバーの廊下にスレッド形式で貼ってあります!)

プロポーザルを出した想い

プロポーザルを出した方々から、プロポーザルをなんで出したのか?という想いが熱く語られていたのですが、その想い一つ一つがめちゃくちゃ熱くて心に刺さりました。

想いを聞いたことでlikeが爆発的に増加された方もいらっしゃり、やっぱり文章だけ見て分かる話と実際にその人がプロポーザルに込めた思いの話には大きな乖離があるんだなあということを実感しました。

プロポーザルを書くまでの過程をプロポーザルに含めてほしいくらいで笑、こうした回が開催される意義を強く感じました。

がしがしくるフィードバック

フィードバックをくださいーと言っても、「いい話だね!」「めっちゃ聞いてみたい!」で終わりがちなコミュニティも多いのですが、この場にいる皆さんはめちゃくちゃ手慣れている方々が多いということもあって、がつがつと気になる部分がフィードバックされていきました。

お互いがお互いを信頼しているからこそできるフィードバックだと思っていて、厳しく感じるフィードバックに対しても全力で答える姿勢が本当に素敵だなあと思いました。

バグを見つけまくるrinaさん

この会の趣旨とは全く関係ないと思うのですが笑、rinaさんがものすごいスピードでconfengineのバグを引きまくる様子が見ていて面白かったです笑

これをセッションにするのが一番良いのでは?というコメントが出ていたのも笑いました。

話の魅力に自分では気がつけない

プロポーザルを出している本人にとっては普通すぎてあまり面白くない話が、他の人にとっては面白いという状況が多発しており、この様子が面白かったです。

自分自身も経験があるのですが、「こんなところ聞きたいのかなあ...」と思えるような部分が他の人から見るとどういう風に見えているのか?というのはメタ認知の観点からも非常に貴重な体験で、プロポーザルを出すだけでこうした体験ができるなんてお得だなあと思いました。

プロポーザルはブログの下書き

プロポーザルは全然書きかけでもいいから出すことでフィードバックをもらえるという話から、「ブログの下書きをPublicにしている」という表現が出ていたのが印象的でした。

自分自身は、ブログの下書きレベルだと判断したものはPublicにせずにどんどん溜めがちなので、こういう考え方を持てるようになると、新たな発見があるプロポーザルを出せそうな気がしました。

全体を通した感想

移動しながらの参加で聞き専に回っている状態も長かったのですが、控えめに言って最高の会でした。
こうした場にいらっしゃる方々のストーリーは何人聞いても飽きることはないし、聞くたびに心が動かされていて、皆さんへの尊敬の念がやみません。

プロポーザルのレベルもどんどん高くなっているのを実感しているので、皆さんに劣らない話ができるよう、また今日から精進を重ねていきます。

スクフェス福岡のプロポーザルを見たり、コメントしたりに参加してきた

distributed-agile-team.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

今日は会のタイトル通り、プロポーザルを見てわいわいと感想を書いていったので、プロポーザルごとに出ていた話を書いていきます。

なお、今回はConfEngineでバグがあったのかコメントができなかったので、Discordのスクフェスサーバーに直接コメントを書いていきました。
ここで書かれたコメントに関してはサーバーを見ればわかるので、それ以外に出ていた感想的な話をこのブログでは書いていきます。

小さな「うっ」は成長のチャンス

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  • 過去の話をするのは恥ずかしいのではないかという気もする笑
  • 10年前の永瀬さん認定証を写真でアップしたら「うっ」てされた
  • 絶対に角谷さんに褒められた話をしそう

締め殺しイチジクの話 - 大きな既存システムにどう立ち向かう?

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  • B級ホラー映画タイトルっぽい
  • タイトルがえぐい笑
  • StranglerFigってのが締めゴロシいちじくなのかというのがわかってよかった

あなたの言葉からチームを強化するペップトーク

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  • ペップトークをはじめて知ったのでよかった
  • OSTでペップトークの話をしていた印象がある

QAエンジニアがAcceptance Criteria書いたら、いい感じに開発ができているよ

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  • Outline詳しく書いてもらえていてよい
  • タイトル的にはACを書いたことが開発を円滑に進めることに寄与していそうだけれど、どちらかというとACを読み合わせたことが成功に寄与していそうな気がした

チームのメトリクスと一年間向き合ってみた

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  • 山根さんのプロポーザルだと分かっているとみんなツッコミが容赦ない笑
  • 能ある鷹が詰を隠しすぎて巻爪になってそう

アジャイルコーチクイズ王 2023

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  • ワールドシリーズが開催される日も近い
  • 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる作戦に出る人が表れる

全体を通した感想

スクフェス福岡はRSGT直後というのもあるのか、プロポーザルのレベルがめちゃくちゃ高い上に多様性に飛んでおり、カンファレンスのセッションを聞くのが今からすごく楽しみです。

これだけレベルが高いと出してもまず通らない気がするのですが笑、自分もなにか考えて出せればいいなあと思います!

 

【受託アジャイル勉強会】オンラインOSTに参加してきた

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こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

BPさんが新しく入ってくる場合のオンボーディング

納期がある受託開発の中で、既にある程度関係性ができているチームの中にBPさんを入れるのがなかなか難しく、どうしたものか...という話をしていきました。

以下のような話をしていきました。

  • 基本的には既存のチームに入ってもらってずっとモブ/ペアで仕事をしていくのが多い
  • 最初にイネーブリングチームに入ってもらうというのは悪手だと思う。そもそもストリームアラインドチームの開発者とコミュニケーションが取れない状態でイネーブリングチームを作っても機能しなさそうなのと、イネーブリングチームでやっているんだからできようになっているでしょ?のような勝手な期待が渡される可能性がある
  • BPさんだと、社員と違ってスキルに対しての期待値が一定高くなってくるので、面接などでチームに入れていいかの見極めることが非常に重要
  • 数日だけチームに入ってもらって力を見極めるというのが鉄板。BPさんだと契約上難しいというのであれば、まずは単月契約でスタートしてみるというのもある
  • スキルももちろん重要だが、チームがその人と一緒に働きたいと思えるか?というのも重要。
  • スクラムマスターを業務委託で採用するときも、プロダクトへの愛着とかよりもスクラムマスターとしてのスキルを求めているという話が多かった。

受託でのstableチームって?

及部さんのThe Stable Teamの話を聞きながら、受託開発における安定したチームってなんだろう?という話をしていきました。

以下のような話が出ていました。

  • 「得た知見を横展開してくれ」と言われてチームが流動的な状態になるパターンはよくあるが、横展開した結果どうなったか?のウォッチがされている話をあまり聞いたことがない
  • 案件ごとに必要なスキルがころころ変わってくるから、チームを安定させることが不可能だという話がある。これは、仕事をとってくる人と仕事をする人が分かれちゃっているからこその発想だと思う。
  • 発表後に流動的なチームでもうまくいったという話が出ていたのだが、この事例が面白かった。このチームがある会社は、会社全体で同じようなプラットフォーム、同じ技術を必ず使うようにしており、チームが安定していなくても技術という変数は安定しているので、チームの立ち上げがスムーズに行われていたのではないか?という話があった。
  • すべてのものが安定していないなかでチームを安定させずにうまくいくことはまずないと思っている。技術も違うしプロダクトも違うしでチームを安定させることはまず無理。
  • 安定しているチームって、成長しないチームとか変化が起きないチームではない。

全体を通した感想

熱量溢れる受託開発の実践者が集まる場で、今日もいい話が多数聞けました。

結局、モノづくりに対しての熱が重要で、受託開発/自社開発というのは全く関係ないなんだなあというのを参加者から実感する会でした。

大人のソフトウェアテスト雑談会 #142【黙禱】に参加してきた

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今週もテストの街葛飾に行ってきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

カンファレンス初参加

RSGTで、Tommyさんが初参加の方にたくさん話しかけるようにしたという話をしていたのですが、反応は人それぞれで結構勇気が必要だったけどいい経験だったという話が出ていました。*1

そこから派生して、カンファレンス初参加の方と「手軽に」つながれる仕組みがほしいよね、という話になりました。
海外カンファレンスだと、バディと呼ばれる制度があるそうで、そういった仕組みがあるといいのかもなあという話や、ゲームをやるといいのかもなあという話も出ていました。(ただしゲームは時間がかかってしまうのが難点)

カメラの引き継ぎ

これまでの7年間は、毎年カメラ係をRyoさんが担当していたそうですが、今年はついに引き継ぎができたということで、カメラスタッフと一緒に脚立の上にたって写真を撮ることができたという話がありました。

まずはペアで教えて、サポートはしつつも徐々に継承していくということが自然とできているのはすごくいいなあと感じました。スタッフは年々統制がとられなくなってきているという話もあり、改めてすさまじいコミュニティだなあと感じていました。

寸劇の感想戦

アラウンド83の寸劇感想戦をしていきました。以下のような話が出ていました。

  • 一ヶ月くらい準備をしていた
  • おおひらさんは勉強会を一緒にやっているなかで急に呼ばれた
  • とうどりのマスクは手作りだった
  • なべさんのリアル怪物感がすごかった

圧迫スプリントレビュー

スプリントレビューの前に、スプリントレビューの試し打ちをする時間を設け、そこでウルトラやばい客を演じるという仕組みを作った結果、チームがどんどんツッコミを回避する能力が上がったり、きつい顧客への恐怖心が薄まったりしたという効果が出たそうです。

全体を通した感想

今日はRSGT後最初の回だったということもあって、RSGTの余韻を感じられる話が多くて楽しかったです。

カンファレンス終了後もこうして余韻が楽しめるカンファレンスは改めて最高だなあと感じました!

*1:ちゃんと話を聞いてくれる人もいれば、すごく冷たい反応をされることもあった

ウルシステムズ 漆原さんと語る「僕らが作る未来」Vol.3に参加してきた

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こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。(家庭の都合で懇親会の参加が難しかったため、対談と質疑応答の途中までの参加でした)

会の概要

ウルシステムズの漆原さんとクリエーションラインの安田さんが社長同士対談をしていくというイベントです。

会の様子

漆原さんの普段の様子

会長にも関わらずゴリゴリコーディングするという漆原さんが、どのように普段過ごしているのか?という話を聞いていきました。

日中は会長の仕事だったり調べ物だったりをしているものの、仕事で余った時間はすべてコーディングにささげているということで、一日の3割くらいはコーディングをしているということでした。

好きなことだけをして生きようと考えているためこのようなスケジュールになるということで、コーディングしながら寝落ちすることもあるそうです。

顧客へのコミット(やらないことリスト)が生まれた背景

会社の立ち上げ時期は血みどろで社内の中でもばちばちに闘争があったりしつつ、皆がぎらぎらしている状態だったため、何でもやろうという姿勢を辞めようという考えに至り、顧客に向けたやらないことリストの表明につながったそうです。

また、素敵な未来や叶えたい未来を話すことはできる一方で、(厳しい時期だと特に)何をやらないか?を決めるのが重要だと考えられていたことや、エンジニアのために作った会社でそこに共感した人たちが集まっている会社なんだから「これはやりたくない」の共有ができるだろうと考えていたことも、やらないことリストの作成につながったということでした。

数字を追わない

ウルシステムズでは自社システムを持たずに、社会変革を起こせるだろうとエンジニアが心から思えるシステムの実装にコミットしているため、組織を持たない選択肢を取っているということでした。*1

新しい技術の見極め

続いて、いけている技術の判断をどのようにしているのか?という話を聞いていきました。

漆原さんはもちろん、エンジニアが様々なところで学んでいると「技術がやばい人」とつながるタイミングがあるそうで、そこでつながった人から情報を仕入れるようにしているそうです。

現時点でもいけていると思っている人は本当に多数いるそうで、例えば海外のJavaチャンピオンの方などと繋がりを持っているということでした。

仕事を断ったり仕事を途中で辞めるポイント

単純に人数が足りていない場合はもちろん、顧客に深く入り込めない場合や技術的に不可能なこと、自社の価値観と合わないこと...事前に仕事を断るパターンは多くあるということでした。

プロジェクトが始まっている段階でも、当初たてていた仮説が間違っていたと感じるタイミングや現場からこのまま続けるのはまずいという声があがっている場合は、躊躇なく途中で辞めるということでした。

評価制度

年に二回ある賞与付与のタイミングで、部長とメンバーそれぞれでどういう目標をたてて、どういう方向にいくか?どんな分野にコミットするか?という話を決め、そこで合意できた目標に向かってそれぞれが努力をするということでした。

IT業界なのだから、評価が高い人はがんがんお金をもらえるように評価制度改訂は頻繁に行っているということです。

また、評価する人とメンバーの一様的な関係で評価が決まらないように、一同に会して400人の従業員全員を評価するそうで、かなり時間もかけているということでした。

評価=育成だと考えているそうで、評価という結果でなく、それぞれの個性やそれぞれのコミットしてきたことなど、評価する過程を重視しているということでした。

高い利益率をkeepしている理由

トラブル率が極めて低いことや、顧客とのリレーションを継続し続けられていることなどが、結果的に高い利益率につながっているという話が挙がっていました。

逆に利益率を意識することは特にしていないそうです。(利益率を意識することで、人件費の削減など本質的ではない部分にフォーカスしてしまう可能性がある)

エンジニア採用

中途採用に関しては横山さんにおまかせしているそうですが、新卒に関しては漆原さんも関わるようにしているということでした。

これは、これから日本の未来を担っていくような人材がカルチャーギャップで自社に入った結果あまり伸びない事態になることを恐れていることが理由だそうです。

フリーランスの採用率

BPさんと手を組むことはあるものの、チームである以上カルチャーや方向性とのGapがあることを恐れており、結果的に社員の比率が多くなっているということでした。

社長を任せようと思った理由

横山さんに任せようと思った理由は以下があったということでした。

  • 非常に仕事ができる
  • 漆原さん以上にストイックに働く
  • 一番漆原さんに文句を言ってくる

FTX Japanの入札は検討していたか?

これはしていないということでした。

10年後のウルシステムズ

今までと同じで、間違いなくエンジニアにとって一番価値があって働きやすい会社になっていると思っていると力強い口調でおっしゃっていました。

会社経営の中で気にしている指標

数値よりも定性的なものを重視しているということでした。

例えば、顧客満足度は大切にしているものの、顧客満足度という指標を上げることを重視してしまうと、値段を安易に吊り下げたりやりたくない仕事をやるきっかけになってしまうため、そういったことを恐れているそうです。

会全体を通した感想

非常にパワフルかつエンジニアが働きやすい会社を作るんだというはっきりとした目標をもっている漆原さんの様子がとても印象的でした。

途中退出ではありましたが、非常に濃い時間を過ごすことができました。

*1:自社システムを売る場合は営業組織が必要になってくるし、これに伴い数字を追うことも必要になってくると考えている

RSGT2023の登壇再ふりかえり

先日以下の記事で登壇のふりかえりをしたのですが、その後に熱量の溢れる参加者の方々から多数のフィードバックをいただいたので、そのフィードバックを踏まえてもう一度ふりかえりをしていきます。

質問をいただいた方には個別で回答したのと、結構センシティブ目な内容の質問も多かったので、どちらかというと個人が分かる用のメモになっています。

aki-m.hatenadiary.com

+

自分らしい発表だった

コミュニティは色々な関わり方をしている方がいらっしゃるわけで、その中で自分の関わり方だからこそできた発表なのかな、と思えるような感想が多くありました。

特に多くのコミュニティを見てきた上で、色々傾向として取ってきたものや見えてきたものが伝えられたのはよかったです。

共感できる部分が見事に散らばった

これはもしかして⊿なのか?とも思った節はあるのですが、コミュニティの価値や価値あるコミュニティの要素で、聞いてくれた方が共感したという部分が見事に分散しました。コミュニティの価値や価値あるコミュニティの要素に関しては、一通りすべてのスライドについて共感の声をいただけて、嬉しかったです。

コミュニティの発表を通して新たなコミュニティとつながれた

これは自分の中での裏テーマだったのですが、今回の発表を通じてこれまで知らないコミュニティに繋がれたらいいなあと元々思っていて、それを見事に達成することができました。

前回のブログに書いたところ以外でも、5つほど知らないコミュニティに巡り会えたので(しかもどのコミュニティも目的ややっていることがさまざま!)、今度ぜひうかがいたいと思います。

社内/社外でどういう違いが出てくるかの意識をもう少ししたほうがよかった

求められている価値がどのように変わってくるのか?や構成人数の違いがあるのか?など、社内と社外でコンテキストが違ってくるという捉え方をするのが自然だと思うので、このあたりの説明はもう少し序盤で補足しておけばよかったなあと思いました。

コミュニティの定義が広いなあとは思っていたので、自分が見てきたコミュニティってこういうものだよというものを最初に定義することはやったのですが、ちょっと情報として不十分だとは思いました。

参加者としても価値あるコミュニティ作りには貢献できる

自分が参加者としての立場での関わり方が多いので、ちょっと表現が適切ではないのかもしれませんが、参加者も運営者だと自分は思っている部分があって*1、決して運営者だけが価値あるコミュニティを育むわけではないというところは、もう少し伝えてもよいのかなあという気はしました。

人数が増えなくてもいい

コミュニティの人数が増えていかないとコミュニティの価値が向上しないような伝え方になってしまっていたのはよくなかったなあと感じました。

コミュニティの価値の部分で、自分が主観的に特に想うことを2つ挙げるかたちを今回は取ったのですが、結果的に人数がいた方が高まりやすい要素だけが価値として挙がる結果となり、今回自分がフォーカスしなかった価値を重視してコミュニティを始められた方からしてみると、自分たちのコミュニティ作りがあっていたのだろうか?という部分が不安になったなあと思いました。

そもそもコミュニティをどういう人が育んでいくとよいのか?という話があってもよかった

コミュニティを育む価値は説明できたとして、どういう人がその価値をどのようなコンテキストで享受できるのか?という話はあってもよかったかもしれないなあと感じました。

スクラムマスターやマネージャーの方が、社内でスクラムマスターやマネージャー同士のコミュニティを作ることにそこまで重要性を感じていなかったという話があり、このあたりは今回の発表に少し補足をすれば伝えられたのかもなあと思う次第です。

*1:運営の方々がいらっしゃらなければ成り立っていないような