こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
天野さん家永さん木下さんのお三方が、アジャイル実践者からの質問や悩みに答えてくれるイベントです。
今日のテーマは、「バックログリファインメントはだれが、いつ、どう行うの?」でした。
会の様子
バックログリファインメントに関する基本的な説明
こちらの資料を参考にしながら説明がありました。ジャストインタイムの補足として、早すぎるタイミングでの詳細化は無駄になる旨をここでは示したいという話がありました。
誰が参加するのか?
上の資料にもあるように基本的にはチームメンバー全員での参加になるという話がありました。ステークホルダーに関しては規定がありませんが、コーチしている先では、スプリントレビューで思ったのと違うことが何回か続いて一部ステークホルダーも参加するようになったということでした。
いつやるのか?
特に規定はないけれど、最初は毎週どこかで一時間からスタートするケースを見かけるということでした。ただ、その後は毎日少しずつやるようになるチームが多いということです。
スクラムイベントの中での流れだと、スプリントレビューでフィードバックをもらった後に少し時間をおいてリファインメントを実施し、その後にレトロスペクティブをやるチームも見かけるというお話でした。
どう行うのか?
最初にリファインメント対象のPBIを決定し、優先順位の入れ替えをするということでした。(ただ、スプリントプランニングのタイミングでやってしまうチームも多いため、必ずしも最初にやる必要はない)
その後は、大きな項目を分割し、詳細を決めながらニーズを改めて確認し、その後にまた詳細に立ち戻るといったある種のサイクルを回すということです。重要なポイントとしては、エンジニアしか知らないような技術的制約を積極的に出すことが挙げられるということで、必要に応じてソースコードを見ながら調査するということでした。
また、実例マッピングなどを活用してワークショップ形式で行うのも一つの手だということです。
リファインメントの勘違い
最後にリファインメントの勘違いやよくある落とし穴の話が出ていました。以下、箇条書きかつ常体でポイントを記載していきます。
- 無駄なものをプランニングしてしまう。そうならないように、細かくプランニングしたり、プロダクトゴールを握るようにする
- 今のスプリントのPBIの話をしだしてしまう。そうならないように、デイリースクラムで詳細に会話する
- 特定の一人が分割する。知識の偏りを減らすための取り組みを実施する
- 依頼する側と作る側で完全に分かれてしまう。そうならないように、POとDevが協力してリファインメントを実施するようにする
会全体を通した感想
ほとんどの内容はあるあるだなあと思いながら、丁寧に整理されている様子を見ていました。
ただ、スプリントレビューとスプリントレトロスペクティブの間でリファインメントをやるというのは結構詰め込み過ぎ感があるので、自分はあまりおすすめしないなあと思いました。