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今週も分散アジャイルに参加してきたので、会の様子と感想を書いていきます。
お悩み相談
今日は、最初にお悩み相談からスタートしました。
お悩み(起きていること)
優先順位を考えずに仕事に取り掛かることが頻発してしまった。そこで、スクラムの考え方を取り入れて、一個流しで優先順に対応するようにした。(PBIは2つ)
その結果、優先順位はついたが、自分が担当しているPBI以外に興味を持ちにくい状態が起きてしまった。(個人目標がスプリントゴールとは別にあった)
なお、エピックごとにチームは組んでいる。(ドメイン知識の詳しさレベルが人によって違うので、こうしたチームの組み方をしている)
きょんさんの意見
お悩みに対して、きょんさんがチーム間で信頼関係が構築できているのであればそんなに問題がない気がした、ということでした。
(質問者がスクラムを経験していたからこそ)チームが常に変わっていることとかが教科書通りのスクラムじゃないという罪悪感を生んでいるかもしれないけれど、スクラムガイドに書かれている原則を守れているので、スクラムを実践している素晴らしい事例だと思える、と話してくれていました。
お悩み(起きていること)その2
レトロスペクティブが機能していいて継続的にチームで改善できているものの、スプリントレビューをやっていない。
ただ、プロダクトに対してのフィードバックは小さい単位で貰えており、チームとしてゴールも共通理解が形成できているため、スプリントレビューをやらなくても問題ないとは思っているが、定跡から外れてしまっているので心配。
きょんさんの意見その2
スクラム流に言うなら、フィードバックをもらっていてフィードバックに対して自分達で適応できているなら、やってなくてもいいとは思う。(ただし大きい単位でフィードバックをもらうことは重要だと思っている)
ただ、スクラムガイドに書いてあることをやっていないのなら、「スクラムをやっている」とは言い難いとは思う。
また、スプリントレビューの目的を達成できているか?は検査しておく必要がある。
スプリントレビューを普段やっていれば、スプリントレビューが形骸化した時にフィードバックが機能していないことがわかりやすいのだが、レビューをやっていないと、スプリントレビューが機能していないことに気がつかない可能性があるため。
RSGTのプロポーザルを見ていく
以下のプロポーザルをみていきました。
今回もプロポーザルに対して幾つかフィードバックがあったので、その中でも色々なプロポーザルに使えそうなものを抜粋していきます。
- タイトルにはアウトカムを含めた方がいい
- 再現性orモチベーションがあることを評価する
- エレベーターピッチの要素があることを評価する
- 招待講演っぽいプロポーザルは評価できない(詳しくはセッション内のお楽しみで!のような詳細が書かれていないプロポーザル)
- 知られているような理論/単語を入れておくと隣接性を高められるので参加者が実践しやすくなる
- 数の暴力で攻める場合はそれに見合ったアウトカムがあることが重要
全体を通した感想
素敵なお悩み相談で場がだいぶあったまってしまったようで(!?)、一つのプロポーザルを見るのに30分近くかかるすごい会でしたw
RSGTのプロポーザルはどんどん出ていて(100を超えそうな勢い)、参加者の皆さんの熱も高まっていて、RSGTの盛り上がりを感じられる最高の会でした。