タイトルの通りふりかえりカンファレンスにプロポーザルを出したので、今日はその告知になります。
プロポーザル概要
■ セッション概要
本セッションでは、患者の行動変容を起こすプロフェッショナルであるカウンセラーのVirginia Satirが行動変容を起こすために行っていたテクニックや、そのテクニックを観察した人たちが構築したモデルを紹介します。
また、モデルをふりかえりに適用する例も併せて紹介することで、セッションを聴いた方々が行動変容を起こせるふりかえりを実践できることを目指します。
■ セッションの詳細
良いふりかえりの定義は色々な定義が考えられますが、一つの主要な定義としては、「ふりかえりをした後に行動変容が起きたか?」があります。
しかし行動変容を起こすことはなかなか容易ではありません。行動変容が起きる予感があったのに結局ふりかえり前の習慣が続いてしまうことはその一例でしょう。
行動変容を起こすためにできることは、適切なNext Actionの作成など複数の方法が考えられますが、本セッションでは当事者が「改善したい」「やってみたい」「変わりたい」と思える状態に向かうプロセスに着目し、カウンセラーのVirginia Satirを参考に、行動変容を起こすために必要な準備や場作りを効果的に行う方法を紹介します。
紹介するにあたって、まずはVirginia Satirが行動変容を促すために使っていたテクニックや、Virginia Satirを観察していた人がSatirの手法から構築したモデルを紹介します。具体的には、行動変容モデル/変化を始めるための6段階プロセスの2つを紹介します。
次に、そのモデルをどのようにふりかえりに適用できるかの実践例をお話します。 Virginia Satirのテクニックやテクニックを基に構築されたモデルはカウンセリングの文脈が強いため、これをふりかえりの文脈で適用するとどうなるかのイメージをお話することで、聴衆の皆さんがより実践しやすい形で持ち帰っていただけることを目指します。
プロポーザルを出すまでの経緯
昨年のふりかえりカンファレンスで3人で発表したこともあって、今年も何か出せるなら出したいなーという話をもともとしていました。
この3人は、Project Retrospectivesの翻訳きっかけで集まっているメンバーなので、Project Retrospectivesの内容に絡めて何か話せないかを話していました。
ただ、Project Retrospectivesの翻訳を踏まえた感想戦になると、昨年と似たような内容を似たような形式で話すことにどうしてもなってしまうため、内容としても系統としても少し違うもので、そこに今回のカンファレンスのテーマであるコネクトを繋げられると良いなあという話になりました。
そこで、幾つか話せそうなテーマが出てきたのですが、Norm Kerthの最優先指令のもとにもなっている、Satirがカウンセリングの文脈で行動変容を促すために行っているテクニックをふりかえりにつなげて話すことができると面白そうだという話になり、こちらのプロポーザルを出すことになりました。
また、話すテーマ的にも、カンファレンスの趣旨であるコネクトとピッタリだし、基調講演で話される可能性が高い内容とも関連性があるのがより良いよね、というのも最後の一押しになりました。
今回チャレンジしたいこと
異分野からのコネクトということで、家族カウンセリング分野の第一人者であるSatirの話を詳しく紹介するのはもちろん、それを実例としてどのように繋げるのか?という話をしたいです。
また、もし登壇できるとなると一年ぶり二回目の共同登壇になるので、一人で登壇するときにはできないような仕掛けでなおかつ前回とは異なる仕掛けを用意できたらいいなあと考えています。