天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

ふりかえりカンファレンス2023にプロポーザルを出した

タイトルの通り、ふりかえりカンファレンスにプロポーザルを出したのでその宣伝です。
内容が気になる方がぜひlikeを押していただけると幸いです。

confengine.com

プロポーザル概要

以下、confengineからの引用です。

わたしたちは、昨年の5月からProject Retrospectivesの翻訳を有志で進めてきました。

翻訳を進める中で、本からはもちろんのこと、それ以上に翻訳作業の後に行うふりかえりで出てくる話から多くの学びがありました。

本セッションでは、翻訳作業後のふりかえりで出てきた話をみなさんにシェアすることで、セッションを聞いてくださったみなさんが日々のふりかえりをこれまでとは違った観点で行えるようになることを目指します。
当日に紹介する予定のふりかえり内容は以下の通りです。(詳細はOutline / Structureをご覧ください)
スクラムをやっていると中長期のふりかえりが抜けてしまう話
・スタバでふりかえりを実施した結果、本音をがんがん言いあうことができた話
・原著の執筆時と現在とで明らかに変化している箇所 / 全く変化していない箇所
・本に書いてある内容を参考にチーム合宿をした結果おきた話
・Artifact Contestを実践した結果、チームのふりかえりで共通言語が誕生した話
・失敗から学ぼうとか成功から学ぼうみたいな軸をあまり持たない方が良いのでは?(良い/悪い関わらず何らか自分たちが起こした行動が結果に対してどのように寄与したのかを考えることに学びがあるのではないか?)
・仕事を切り上げて飲み会でふりかえった際に起きた話
・アート・オブ・アジャイル・デベロップメントの読書会で海外のディスカッションを見た時に、日本で悩んでいることと同じことに悩んでいた話
・内部向けのレトロとお客さま用レトロを別で考えるようにしている話

プロポーザルを出したきっかけ

プロポーザルの概要にも書いたとおり、毎週有志でProject Retrospectivesの翻訳会をふりかえり実践会で行っているのですが、この翻訳会でプロポーザルを出してみないか?と聞かれたのが直接のきっかけでした。

この翻訳会は昨年自身がふりかえりカンファレンス2022で発表した「Retrospectiveの原点から考えるふりかえりの意義」がきっかけで始まったもので個人的な思い入れがあってお誘いを快諾し、プロポーザルを出すことがとんとん拍子に決まりました。

プロポーザルを出すまでの苦悩

プロポーザルを出そうという話が出た後、まずは翻訳会のコアメンバーである98lerrさんとpiroさんと自分の3人で、ゆるゆると会の終わりにどんなプロポーザルを出すと面白そうかアイデア出しをするところからスタートしました。

しかし、

  • 3人で発表するからこそ生み出せる面白さが難しい
  • 翻訳に関する学びや翻訳会を継続できた話は、ふりかえりカンファレンスという趣旨から考えると少しずれている
  • プレゼンをするからには参加者に明確なアウトカムがある内容とする必要があるが、それが思いつかない
  • ふりかえりカンファレンスでは45分セッションが限られていて目玉セッションとなっているコンテキストを考慮すると20分セッションで公募したいが、内容がまとめられない
  • 単に本の内容で得た学びを話す形だと、昨年の自分の発表と内容の大部分がかぶってしまう

といった壁にぶちあたり、プロポーザルのアイデアこそ出るものの形にはできないという状態がしばらく続きました。
そうした状態が続いたことから、翻訳会をプロポーザルを考える会に振替することも行いましたが、結局プロポーザルはできずにあっという間にプロポーザル提出1週間前となってしまいました。

結果、プロポーザルを書くまで終わらない会を開催し、そこで3時間くらい色々な議論をした結果、本プロポーザルが生まれました。

プロポーザルを出すまでに得た学び

今回は人生で初めてモブワークでプロポーザルを作ったため、以下の学びがプロポーザル作成の過程でありました。

  • 二人で色々と議論しながら少しずつ形を作っていく過程で、これまでの学びをふりかえることができた
  • 他者がどのような観点にプロポーザルのアウトカムを感じるのか?という部分が、これまでよりも広い視点で捉えられた
  • プロポーザルを一緒に作ることで、お互いがどんなことを考えて翻訳会に参加していたのかの想いを知ることができた
  • 自身が翻訳会で得た価値やProject Retrospectivesの価値を自分の言葉で言語化できた
  • プロポーザルを書くときに気をつけていることを言語化できた

おわりに

もしAcceptされると共同登壇になるのですが、これまで共同登壇経験はないため、純粋に楽しみな気持ちが強いです。

なにか一つのコンセプトを貫き通すようなプレゼンになっていない感覚があるのは少し不安ですが、めちゃくちゃ楽しい時間を過ごせている翻訳会のふりかえりをする時間が皆さんに共有できる発表になるのは間違いないので、Acceptしてもらえたら嬉しいなあという気持ちでいっぱいです!