天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

大人のソフトウェアテスト雑談会 #186【ホップ】に参加してきた

ost-zatu.connpass.com

今週もテストの街葛飾に行ってきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

マネージャーの研修問題

多くの現場では、若い人が研修に行ったとしても、マネージャーが若い人が研修で学んできたことを活かすような土壌を作れず(酷い場合には研修で習う知識を知らず)、現場では実践できず失敗してしまうという話がありました。
やや極端な話ですが、研修にまつわる研究でも、研修で学ぶ内容の上位互換的な内容を上司は知っていないと、受けた研修は無駄になってしまう可能性が高いということです。

一方でマネージャー視点でも、マネージャーのマネージャーが研修を有効活用するような振る舞いをしておらず、自分に翻って考えるのが難しいという悩みがあるので、これはこれで難しいという意見も出ていました。(Tommyさんが「マネージャーのまねじゃあ」と話をしていて大ウケをかっさらっていました)

IT業界だと、勉強をすることを重視しない派閥/学べば学ぶほどソフトウェア開発が上手になると考えている派閥、の2勢力が2010年前後を境にありがちで、上司が前者だとかなり苦しいよね、という話が出ていました。

アジャイルジャパンの森さんの講演の続き

大企業だと、お客さんがこれまでのリレーションシップで新製品を導入してくれて、「自分たち一期目でこれだけ業績を建てられるなんて結構いけるじゃん!」と勘違いしてしまい、人間関係ドリブンのセールスドリブンな会社ができてしまうという話がありました。

そのため、「新規のお客さんに買ってもらっているか?」という観点でプロダクトを見定めていく必要があるよね、という話が出ていました。

危険なLTV

期間を伸ばすLTVが重要で、今月の売上ばかりを上げるようなLTVは注意したほうがよいという話がありました。

CHOCOA

www.fujitsu.com

チャットビジネスの話になり、フリーソフトであったCHOCOAがもし本気で市場を取りに来ていたら今頃SlackやDiscordなどはなかったかもしれないという話がありました。

SlackやDiscordと違って全体チャットが表示されるエリアがあるため、チャット全体で何が起きていたかがわかるのはめちゃくちゃすごいという話もありました。

MMORPGUOなどといった玄人の話が出ていたり、やっとむさんがUOにまつわる英語翻訳の初期プロジェクトをやっていたという話を聞けたり、本題とは少し逸れた話もみどころ満載でした。

全体を通した感想

今日は(過去/現在の)リアルな現場の話も多く、書けない内容もそれなりにあったのですが、わかりみが深い話が多くて食べごたえがありながら裏の街感が出ている、味わい深いテストの街葛飾でした。